◎「美智子の逆襲」---反天皇制運動連絡会
変わった本を読んだので、ご紹介します。(先日、図書館で見つけました。)
『美智子』 とは、皇后のことです。
皇后その人を、というより、ある特定時期の、皇后の言動を批判した本 です。
<ああ、あれってそういうことだったの?> と、納得するような感じの内容でした。
時は1993年。
年号で言うと、平成5年。
皇太子夫妻だったふたりが、天皇夫妻となってから、5年たったところです。
ありがちなことですが、皇居には、『前のご主人』、『前のやりかた』 をなつかしむ職員がおおぜいいました。
『新しいご主人』、『新しいやりかた』 に対する不満の、かっこうのターゲットになったのが、皇后です。
曰く、『昭和天皇ご丹精の、皇居内の森を伐採して、新しい建物をたてた』
曰く、『ヨーロッパ訪問の時に、公式日程にないローマ法王訪問を、プライベートに行った』
曰く、『夜中でもインスタントラーメンを要求するので、職員は困っている』、などなど。
そしてすべては、『天皇を完全に尻に敷いて、皇后は女帝気取りである。』 という攻撃に収斂していくわけです。
いかに不満が強いとは言え、宮内庁の職員が、こんなことを直接テレビに出てしゃべるわけはないのですが、
どういうすじからか週刊誌等に流れ出て、ここから、マスコミの、皇后バッシングが始まるのです。
約3~4ヶ月におよぶバッシングを、じっと耐えたあと、いよいよ皇后は逆襲に出る わけですが...。
(次回に続きます)
最終更新日 : 2019-08-24