2.収束技法-系列型法[3.PERT法]
PERTのポイント
PERT(Program Evaluation & Review Technique=計画の評価と見直しの手法)は、問題解決のステップの最後の仕上げにあたる「手順計画」をミスなく合理的に実施する手法として、アメリカ海軍SPO局(Special Project Office)が中心となり開発された技法です。
その後、ロッキード社、GE社など民間も続々採用するようになり、アメリカ国防省では全プロジェクトにPERT法の採用が義務づけられるようになりました。
日本では1962年頃から建設省、道路公団、建設業界,造船業界などで用いられるようになり、テレビ局の番組放送システムなどにも利用されました。
「一定の目標を設定し、その関連部門が全体として効果的に目標の達成を目ざして行う仕事」をプロジェクトと呼びますが、PERTは、これらを安く、早く、効果的に行うための管理技法です。
技法の特徴
PERTは当初、日程を管理する技法としてスタートしました。その後、人、資金、物など各種資源の管理手法に発展し、現在では次の3種類に分類されています。
- PERT/TIME(日程管理中心)
- PERT/MAN POWER(人や物の管理)
- PERT/COST(人、金、物のコストの総合管理)
技法の手順
- プロジェクトの全体計画を立てる
- プロジェクトのすべての作業を洗い出す(作業名と日数)
- ルールに従いネットワークを組む
- ネットワークを予定時間で終了させるよう日程計算をする
- プロジェクト全体の費用を考える
- プロジェクト全体の費用を考える
PERT法の例「運動会」
(作成・高橋誠) 参照・「創造力事典」(日科技連出版社)