九里亜蓮がFA権行使せず広島残留を表明「このチームで日本一に」3年総額6・5億円
広島の九里亜蓮投手(30)が22日、マツダスタジアムで会見を行い、今季取得条件を満たしたFA権について宣言はせず、残留することを表明した。契約は3年で総額6・5億円と見られる。(金額は推定)
九里は「私、九里亜蓮は、FAを宣言せず、カープさんに残留させていただくことに決めました」と明かした。球団からは「しっかりとチームを引っ張って、やっていってほしい」との言葉を受けたといい、「すごくうれしく思います」と語った。
残留することを決めた理由は、「やっぱり(セ・リーグで)3連覇した時も、このチームで日本一にはなれなかったですし、このチームで日本一になりたいという気持ちもやっぱり強かった。その辺が、大きいところかなと思います」とした。
今季の九里は初の10勝をクリアすると、最終登板でも白星。13勝(9敗)で阪神・青柳と並び初タイトルとなる最多勝を獲得。5月には新型コロナウイルスの陽性判定を受け、一時戦線を離脱した時期もあった。それでも規定投球回に到達し、先発の軸として最後まで存在感を示した。
チームは今オフ、ともに国内FA権を取得した大瀬良大地投手(30)、堂林翔太内野手(30)がすでに残留を表明。九里を含めて3人全員が残留となり、来季もカープのユニホームで戦うことが決まった。