女性土俵問題、各国で報道 日本の差別象徴と批判も
女性への土俵退場問題について、各国メディアは日本での女性差別を象徴する出来事だなどと批判的に報じた。
米紙ニューヨーク・タイムズは、相撲の「差別的な慣習が世間の厳しい目にさらされている」と解説した。スイスの「世界経済フォーラム」の2017年版「男女格差報告」で日本は144カ国中114位。これを踏まえ、今回の出来事が「日本でどのように女性が扱われているかを物語った」とした。
ワシントン・ポスト紙は、土俵から下りるよう指示されたのは「このスポーツのしきたりで、女性が不浄と見なされているからだ」と指摘。英BBC放送は、日本相撲協会の関係者が市長の搬送後、土俵に塩をまいたという報道にふれ「これが命を救おうとした人への対応か。相撲協会にこそ塩をまくべきだ」という日本のツイッター利用者からの批判を紹介した。
(ワシントン、ロンドン=共同)