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最終更新日:2021/11/5
メンバーの誰もが発言しやすい雰囲気づくりを心がけている、と話すM部長。そのため自らが率先して若手に声をかけていくなど、メンバーへのフォローを大切にしている。
私は大学院で農業工学を学び、雨水利用について研究していました。都市化が進んだ現代では大雨が降ると地下の水があふれ、都市型洪水を引き起こすリスクが高まります。そこで上下水の中間にあたる「中水」を意図的に地面に吸わせ地下水化させたり、散水に利用するなど、洪水を防ぐ活用法を掘り下げていました。私が就活していた2003年はインターネットが普及しはじめた頃で、私はそのポテンシャルの高さに注目し、卒論では農業工学にWebテクノロジーを組み合わせる研究にも踏み込んでいました。セラクを選んだのは、インターネット技術を習得しながら新しいことに挑戦できる環境に惹かれたからです。いま私は“みどりクラウド”の総責任者としての役割を任されています。当初は、クラウドを介してセンサー数値を確認することがメインだったこのシステムも、現在では収穫量記録などのデータ共有機能など、利用者の声を反映して大きく進化を遂げてきました。しかし全てが順調だったわけではありません。私は“みどりクラウド”の立ち上げから関わってきましたが、リリース当初は農家側の警戒感が強く、なかなか採用してもらえませんでした。それでも試用をお願いするうち、その評価は徐々に高まってきましたね。ひとつエピソードをご紹介しましょう。「うちのハウスの環境制御は万全だから必要ない」と一旦断られた大規模トマト農家に、試用ということで“みどりクラウド”を設置してもらったところ、ほどなくその評価は間逆のものになったんです。「夜中に何らかの原因でブレーカーが落ち、暖房システムがストップしてしまった。“みどりクラウド”が警報を鳴らしてくれなかったら、3千万円以上の損失を出すところだった」とのことで、本当に喜んで頂きました。以来、その農家とは良好な関係が続いています。農業生産の支援や効率化に貢献している“みどりクラウド”ですが、私はまだ入り口に立ったところだと思っています。地域の主産業は農業であり、これが低迷すると地方の活性化も止まりかねません。今後は“みどりクラウド”を通じて出口側の支援、たとえば農協と協力して流通や販売などをサポートする仕組みを作り、最終的には地域の活性化に貢献していきたいですね。〈M.K/事業部長/2004年入社/大学院 生物資源科学研究科 修士了〉