驕り 3話:処刑
第3話:処刑
光の国のウルトラ戦士・・。
栄光のウルトラ兄弟の次男:ウルトラマンはもういない。
ここに”ある”のはウルトラマンではなく、ダダの標本コレクション0番なのである。
生物ではなく物として永久に所有されることが決められたウルトラマン。
もう、この決定を覆すことは誰にも出来ず、誰にも彼を助けることは出来ない状態になってしまった。
戦争を覚悟の上でこの星にウルトラ一族が攻め込んでくれば話は違うのだが、光の国の一族がそれをしないことはウルトラマンが一番よくわかっていた・・・。
ダダ:さぁ・・・ついたぞ・・・お前を処刑する部屋だ・・・
ウルトラマン:・・・・うっ・・・はぁ・・はぁ・・・・はぁ・・・
ダダ:こんな日が来るなんてお前は思っていなかったんだろう?
ウルトラマン:・・・・くっ・・・・か、体が・・・痺れ・・・・
ダダ:俺は知っていたぞ、お前がこうなることを・・・・
ウルトラマン:・・・・・ちくしょぉ・・・・・・・
拘束具が外れ、解凍されたにも関わらず体が動かない。
冷凍する際に皮膚から染み込む痺れ薬も散布されていたのだった。
非力なダダにされるがままに部屋の中央に立てられた十字架に架けられる哀れなウルトラマン。
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両手首、両足首、腹部に拘束リングが施されてしまった。
痺れて動けない今のウルトラマンにとってはこのリングは十字架に自分を飾るための装飾品でしかなかった。
ダダの狙い通りに十字架に架かり、頭が脱力して垂れ下がるウルトラマン。
キュィィィィィィィィィン
ウルトラマン:んぐっ・・・・ぐぅぅぅぅ・・・・・
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ダダの持つ光の玉が妖しく輝き始め、十字架の上の罪人からエネルギーを剥奪し始めた。
カラータイマーからぐんぐんエネルギーが抜き取られていくウルトラマン。
体の痺れが抜けていない罪人は叫び声1つ上げることも出来ず、成されるがままにエネルギーを謙譲していった。
ダダ:ころあいですかね?・・・遠慮なく召し上がれ・・・
ビィィィィィィィィィィィィ
ウルトラマン:・・・?!・・・ぐっ・・・ぐぁぁぁぁ・・・・んんっ・・・・
ダダ:そうか、そうか・・そんなに美味しいか・・ふははははは・・・
エネルギーも残りわずか・・・吸い尽くされて命尽きるかと思われた瞬間、ダダの放つ紫色の光線がカラータイマーに命中した。
その光は乾いた砂に水が染み込む様にグングン吸い込まれていき、ダダの手から放たれた全てを体におさめていった。
そして、光のエネルギーが邪魔だと言わんばかりに押し出されたエネルギーはダダの光の玉に吸い尽くされてしまった。
ウルトラマン:はぁ・・はぁ・・・何を・・・した・・・
ダダ:いえねぇ・・あなたを不死にしたまでですよ
ウルトラマン:ふ、不死・・・・?
ダダ:はい、あなたは使用できない、でも生命維持だけを行う様に強制的に働きかけるエネルギーです
ウルトラマン:・・・なる・・ほど・・・・自殺もできない・・・わけだ・・・・
ダダ:当たりまえじゃないですか・・あなたは僕達の”物”なんですよ?
ウルトラマン:・・・・・くっ・・・
フワァァァァァァァ・・・・キュィィィィィィィン
ウルトラマン:・・?!・・・こ、これ以上・・な、何を・・・・
ダダ:次はあなたの体の力をいただきます
ウルトラマン:・・・んんっ・・・んぐっ・・・・ぐわぁぁ・・・・
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エネルギーを奪い尽くした悪魔の玉は、動きを止め、力が残っていない獲物からさらに体に秘められた力を奪い取り始めた。
体のそこかしこから光の粒になって力が漏れ出し、玉に集まっていく。
しかし、今度は奪うだけでは済まなかった・・・。
ズブズブ・・・ズブブッ・・・ズブズブ
体の力が失われた部分から十字架に沈み込み始めたのだ。
両手、両足などの末端部分から徐々に体が沈みこみ、エネルギーの奪われたウルトラマンにはどうすることも出来なかった。
あの逞しかった両腕も、あまたの敵を地面に沈めた両足も・・・そして、鍛え上げられた盾の様な胸にかかる肩の部分も漏れなく十字架の餌食になっていった。
ウルトラマン:・・・わたしは・・・お、終わりだ・・・・・
ダダ:いえいえ、あなたはまだ記憶を差し出していないじゃないですか?
ウルトラマン:こ、この上・・・・何を・・・・・
体の力を奪い尽くされ、もはや十字架の表面で確認できるのは顔、両の拳、カラータイマー、両膝の周囲だけだった。
まるで十字架にウルトラマンを模して彩色した彫刻を装飾したのかと誤解するほどに、この罪人は十字架に沈んでしまったのだ。
そんな何も残されていないウルトラマンにダダがゆらりゆらりと近寄り、十字架の餌食になるのを免れた数少ない部分の1つである顔を両手で包み込んだ。
ダダ:さぁ、約束のものをいただきます
ウルトラマン:・・・気が・・遠くなる・・・・・・・・・・・
ダダ:ほぉぉぉ・・・・・・・・光の国はこうなっているんですね・・・
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ダダの両手が当てられた顔や頭からウルトラマンの持つ知識、記憶、経験が全て複製されていった。
力ではなく、頭脳で光の国の戦士を捕らえただけあって、この難解な作業も瞬く間に終了させてみせた。
光の国のウルトラ戦士・・。
栄光のウルトラ兄弟の次男:ウルトラマンはもういない。
ここに”ある”のはウルトラマンではなく、ダダの標本コレクション0番なのである。
生物ではなく物として永久に所有されることが決められたウルトラマン。
もう、この決定を覆すことは誰にも出来ず、誰にも彼を助けることは出来ない状態になってしまった。
戦争を覚悟の上でこの星にウルトラ一族が攻め込んでくれば話は違うのだが、光の国の一族がそれをしないことはウルトラマンが一番よくわかっていた・・・。
ダダ:さぁ・・・ついたぞ・・・お前を処刑する部屋だ・・・
ウルトラマン:・・・・うっ・・・はぁ・・はぁ・・・・はぁ・・・
ダダ:こんな日が来るなんてお前は思っていなかったんだろう?
ウルトラマン:・・・・くっ・・・・か、体が・・・痺れ・・・・
ダダ:俺は知っていたぞ、お前がこうなることを・・・・
ウルトラマン:・・・・・ちくしょぉ・・・・・・・
拘束具が外れ、解凍されたにも関わらず体が動かない。
冷凍する際に皮膚から染み込む痺れ薬も散布されていたのだった。
非力なダダにされるがままに部屋の中央に立てられた十字架に架けられる哀れなウルトラマン。
両手首、両足首、腹部に拘束リングが施されてしまった。
痺れて動けない今のウルトラマンにとってはこのリングは十字架に自分を飾るための装飾品でしかなかった。
ダダの狙い通りに十字架に架かり、頭が脱力して垂れ下がるウルトラマン。
キュィィィィィィィィィン
ウルトラマン:んぐっ・・・・ぐぅぅぅぅ・・・・・
ダダの持つ光の玉が妖しく輝き始め、十字架の上の罪人からエネルギーを剥奪し始めた。
カラータイマーからぐんぐんエネルギーが抜き取られていくウルトラマン。
体の痺れが抜けていない罪人は叫び声1つ上げることも出来ず、成されるがままにエネルギーを謙譲していった。
ダダ:ころあいですかね?・・・遠慮なく召し上がれ・・・
ビィィィィィィィィィィィィ
ウルトラマン:・・・?!・・・ぐっ・・・ぐぁぁぁぁ・・・・んんっ・・・・
ダダ:そうか、そうか・・そんなに美味しいか・・ふははははは・・・
エネルギーも残りわずか・・・吸い尽くされて命尽きるかと思われた瞬間、ダダの放つ紫色の光線がカラータイマーに命中した。
その光は乾いた砂に水が染み込む様にグングン吸い込まれていき、ダダの手から放たれた全てを体におさめていった。
そして、光のエネルギーが邪魔だと言わんばかりに押し出されたエネルギーはダダの光の玉に吸い尽くされてしまった。
ウルトラマン:はぁ・・はぁ・・・何を・・・した・・・
ダダ:いえねぇ・・あなたを不死にしたまでですよ
ウルトラマン:ふ、不死・・・・?
ダダ:はい、あなたは使用できない、でも生命維持だけを行う様に強制的に働きかけるエネルギーです
ウルトラマン:・・・なる・・ほど・・・・自殺もできない・・・わけだ・・・・
ダダ:当たりまえじゃないですか・・あなたは僕達の”物”なんですよ?
ウルトラマン:・・・・・くっ・・・
フワァァァァァァァ・・・・キュィィィィィィィン
ウルトラマン:・・?!・・・こ、これ以上・・な、何を・・・・
ダダ:次はあなたの体の力をいただきます
ウルトラマン:・・・んんっ・・・んぐっ・・・・ぐわぁぁ・・・・
エネルギーを奪い尽くした悪魔の玉は、動きを止め、力が残っていない獲物からさらに体に秘められた力を奪い取り始めた。
体のそこかしこから光の粒になって力が漏れ出し、玉に集まっていく。
しかし、今度は奪うだけでは済まなかった・・・。
ズブズブ・・・ズブブッ・・・ズブズブ
体の力が失われた部分から十字架に沈み込み始めたのだ。
両手、両足などの末端部分から徐々に体が沈みこみ、エネルギーの奪われたウルトラマンにはどうすることも出来なかった。
あの逞しかった両腕も、あまたの敵を地面に沈めた両足も・・・そして、鍛え上げられた盾の様な胸にかかる肩の部分も漏れなく十字架の餌食になっていった。
ウルトラマン:・・・わたしは・・・お、終わりだ・・・・・
ダダ:いえいえ、あなたはまだ記憶を差し出していないじゃないですか?
ウルトラマン:こ、この上・・・・何を・・・・・
体の力を奪い尽くされ、もはや十字架の表面で確認できるのは顔、両の拳、カラータイマー、両膝の周囲だけだった。
まるで十字架にウルトラマンを模して彩色した彫刻を装飾したのかと誤解するほどに、この罪人は十字架に沈んでしまったのだ。
そんな何も残されていないウルトラマンにダダがゆらりゆらりと近寄り、十字架の餌食になるのを免れた数少ない部分の1つである顔を両手で包み込んだ。
ダダ:さぁ、約束のものをいただきます
ウルトラマン:・・・気が・・遠くなる・・・・・・・・・・・
ダダ:ほぉぉぉ・・・・・・・・光の国はこうなっているんですね・・・
ダダの両手が当てられた顔や頭からウルトラマンの持つ知識、記憶、経験が全て複製されていった。
力ではなく、頭脳で光の国の戦士を捕らえただけあって、この難解な作業も瞬く間に終了させてみせた。