挿絵表示切替ボタン

配色








行間

文字サイズ

ブックマーク機能を使うには ログインが必要です。
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
270/542

エイプリルフール企画番外編跡地。

第四章 『永遠の契約』
リゼロEX 『胡蝶之夢』

胡蝶之夢、というのがどういう意味か君は知っているかな?


ある日、男は自分がひらひらと宙を飛ぶ蝶になった夢を見た。そのこと自体に深い意味はないが、その夢から目覚めたとき男はこう思ったわけだ。


「はて、自分は今、蝶になる夢を見て目覚めたのだろうか。それとも、蝶の自分が見ている夢こそが、今ここにいる自分なのではないだろうか」


面白い考え方だとは思わないかい?

これは蝶に限った話じゃない。重要なのは、『今ここにある自分』というものを確かに定義付けすることができる、根拠とは何なのかということさ。


誰かにとっての『夢』のような光景を見たとき、そこにある自分は果たして本当に自分ではないのか、こちらこそ理想の世界――そんな場所を見たときに、そこを夢だと諦めきれるものかな?


あるいはそういう考え方で、夢の方に針が振り切れてしまうことを、夢と現の境を見失った……なんて言い方をするのかもしれない。

いやいや、話が遠回しになるのはボクの悪い癖だね。言いたいことは、もっとはっきりと手短に今回はまとめることにしようか。


つまるところ、ほんのささやかな短い時間ではあったけど、確かにここにあったはずの夢の光景があった。

それは本来の時間の流れとは違った世界で、実際にそうなったかどうかはわからないけれど……でも、蝶になった君がひらひらと舞い踊った世界か、あるいは舞い踊る君が『夢であった』と思い込みたい現実なのか、そのことを判断するのは、結局のところ周囲ではなく自身の認識ということなんだろうね。


――彼の見る世界は、何度も何度も彼に違った側面を見せる。

そうした中から一つの世界を選び取り、自分にとっての現実を歩んでいくのが彼に課せられた使命だ。

では、掴み取られなかった世界は、どうしてどうなるのか。


答えの出ない問いかけに頭を悩ませることも、ボクにとっての幸いだ。

いずれ、彼が自分の見た夢を、肯定するのか否定するのか、はたまた自分の歩く世界は夢か現か、どう判断するのか。




それと隣で見届けられないのが、ひどく残念なことだね。

まったく、らしくない失敗をしたものだよ。





作品の削除はサイトに負担をかける行いなので、本文だけ消えました。

まさに夢のように。

ブックマーク機能を使うには ログインが必要です。
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。
※感想を書く場合はログインしてください
Twitter・LINEで送る

LINEで送る

+注意+

・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はパソコン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
▲ページの上部へ