AIのべりすと怖いね
自分で書いて表現が陳腐かな…と調子が下がった頃に使うと新鮮だ
全部任せようとすると話が脱線したり覚えさせる項目が増えるから頼りきりにならないバランスも良い

触ったことないがそんなに優秀なのか
プロの作家は漫画家と同じように細々したところをアシスタントに書かせると聞くがべりすとが台頭してアシスタントいらなくなりそうだな

>触ったことないがそんなに優秀なのか
>プロの作家は漫画家と同じように細々したところをアシスタントに書かせると聞くがべりすとが台頭してアシスタントいらなくなりそうだな
いろいろ弄ったら言うこと聞いてくれるけどあくまで代わり程度だから最後は人が書いた方がいいね
必ず入れたい言い回しとかセリフ以外は任せていいかも？
https://omocoro.jp/kiji/317487/

仮面を被ったおっちょこちょいの男がベリスト先生を使ってカツオとベルゼブブを契約させたり寿司で異世界転生する生配信好きすぎる

　違う。もっと派手に。
　そうそう、この前の事件は……。
「何をしているの？」
　メリーが後ろから声をかけてきた。
「秘封倶楽部の活動記録を書いているんだ」
「活動記録？　いつも書いているのとは別なの？」
「あれは活動日誌。これは未来へ残すための記録なんだ。私たちが卒業してこの部室が空っぽになっても秘密を暴こうとする人たちはきっと現れる。その後輩達が「こんなすごい先輩がいたんだ！　私たちも頑張らないと！」となるような物を残したくてね」
「へえ、見せてよ」
　メリーは私の目の前にあるエディタに顔を寄せる。

　私たちはその洞窟を脱出した。
　あの洞窟の奥にあった目玉のマーク。あれは「プロビデンスの目」に違いない。
　私たちは政府のスパイに追われた。地下水路に身を隠し、再起の時を待った――。

「何よこれ」

「いやーやっぱり少しは盛らないとね」
「少し……？　洞窟で目玉のマークを見つけたことしか合ってないじゃない。そのあとは居酒屋で打ち上げしたし」
「『居酒屋で枝豆を食べた』なんて書いてもカッコつかないでしょ」
　メリーは眉を曲げてじとぉっと見てくる。
「じゃあ、私にもかかせて」

　メリーこと、マエリベリー・ハーン。
　シルクのような金髪の髪をなびかせて、颯爽と大学の構内を歩けば、男性は皆その姿に見惚れた。
　ロッカーはいつも男子学生からの貢ぎ物で満杯で、私物を入れられないのが彼女の悩みだった。

「メリーのロッカーなんてコートくらいしか入ってないでしょ」
「失礼ね。参考書も入ってるわ」
「それに男子がメリーの噂してるところなんて見たことないんだけど……というか私が一緒じゃないと男子とまともに話せないよね？」
「…………はい」
「まぁいっか。盛れば盛るほど後輩たちは『すげぇ！　私たちもこうなりたい！』となるだろうし」

　それから私たちは活動記録を盛るに盛った。
　
　私はアテルイと織田信長と南方熊楠の血を引く才女で、大学在学中は数多の論文を発表して、研究界隈を騒然とさせた。チューリング式からさらに一歩も二歩も進めた全く新しい電子計算機を発明し、そこで儲けたお金を全て寄付に回した。

　メリーはグルジェフとクロウリーの血を引く魔性の女になった。男たちを顎で使い、その身に指一本も触れさせずに数多の男たちを虜にして、日本社会を裏から動かした。しかし貧者には聖母のように優しく、その身を削ってあらゆる慈善活動を行った。

　日本どころか世界各地のあらゆる秘密を暴き、世界を真の姿へと戻した。それはかつてプラトンがイデア界と呼んだ真実と本質の世界だった。

「やり過ぎたわね」
「うん。やり過ぎた」
「後輩がこれを見ても『やばい二人がこの部室を使ってたんだな』としか思わないわ」
「うーんでも『平凡な二人がいた』と思われるよりはいいじゃない？　悪名は無名に勝るし」
「これは悪名じゃなくて汚名よ」
　私はエディタを閉じた。こんな悪ふざけもたまにはいい。かな？
「このエディタ良いわね。どこで売ってたの？」

「電器屋でもネットでもすぐに買えるよ。設定しておけばレポートとかも自動アップロードしてくれるし」
「へぇ便利ね」
「文章を書くことしか出来ないけどね。その代わりに高くもないし」
　メリーに値段を伝えると「安い」と財布の中身を確認しはじめた。
「今日の活動はこれくらいにして、駅前の電器屋に行ってみる？」
「そうね。ついでに何か美味しいものを食べましょう」
　

　この時の私は完全に忘れていた。
　自動アップロードの設定を切り忘れていたことを。
　偶然に偶然が重なり、アップロードされた文書が大学中に拡散されることになったのだったが、それについてはまた今度。

おわり
胡乱あきでした