彩は、ケインを持つ手をゆっくり振り上げる。
「先ずは、『美紀のパイパン、ごめんなさい』と五回復唱だ。」

美紀は、そのあまりにも屈辱的な言葉に涙した。

ビシィ!

勢いよく、美紀の臀部へと炸裂する。

美紀「きゃああぁぁっ、
…美紀の……パン…ごめんなさい…ヒッ…」
さすがに言葉が詰まる。

彩「聞こえない。
一回目、やり直し。」

ビシィ!

彩の無慈悲な言葉と共に、再びケインが美紀の悲鳴を奏でる。

美紀「あぐうぅっ、
美紀のパイパン…ごめんなざいぃ…。」
美紀は大粒の涙をこぼしながら、恥辱の言葉を復唱する。

彩は手加減をしない。
尤も苦痛を伴う姿勢に、尤も屈辱的な言葉を復唱させ、容赦のないケイン打ちに興じる。

『智恵さん、しっかり見てる?
あなたの愛しの美紀の無様な姿を…
あなたには、今この時、たっぷり恐怖を味わってもらって、美紀以上の苦痛を与えてあげるから。』

五発分、復唱させると、次の言葉を復唱させる。

ビシィ!

美紀「ああああぁぁぁっ!
ち、智恵…と淫らなことしで、ずみまぜんでじだぁっ!」

美紀は、唯一自由なお尻を振り回す。
そのお尻は、ケインにより無惨な色へと染められている。

お仕置きが十回カウントされたとこで、打擲が止まる。
カウントは十だが、やり直しが七回あるから実際打たれた数は十七発である。

「志乃、十回叩いてやって。
復唱させるのも忘れないでね。」
彩は志乃にケインを渡す。

志乃は受け取ったものの、泣きじゃくる美紀が可哀想で、お仕置きの執行を断ろうかと考えた。

しかし、彩に任せるのも美紀にとっては酷だ。
気を取り直し、
「美紀、『ごめんなさい』を十回ね。
頑張って。」
と告げて、振りかぶる。

ビシッ

叩くというよりも、当てる感じだ。

美紀「ううっ、ご、ごめんなさい…」

彩は、志乃の打擲に不満げな表情を浮かべたが、何も言わなかった。
それは、自分に対する志乃の嫌悪感を募らせないことであろう。
また、志乃を共犯として、非公式なお仕置きの秘密の漏洩を防ぐ目的もある。

志乃は、ケインを振りながら、彩の人変わりを哀しく思っていた。
しかし、彼女の気が晴れて、元の陽気な彩に戻るなら、今回は付き合ってやろうと思っている。


軽く当てるような、十回の打擲も最後の一打を迎えた。

ビシッ

美紀「あつっ、…うっ…うっ…ご、ごめんなざいっ…
お仕置き…うっ…ありがどうごさいまじだ…。」

軽く叩いたとはいえ、彩のケインで痣だらけにされたお尻へのお仕置きは、堪えるに充分である。
美紀は、精根尽き果てたように、荒い息をしながら涙にくれていた。

志乃はケインを放り投げて、美紀の拘束を解いていく。

「美紀、大丈夫?
もう痛いの無いからね。」
この後に控えている浣腸とオムツの事は口に出さず、志乃は美紀を慰めた。

美紀は、辛い打擲の後だけに、志乃の優しさに抱きついてむせび泣く。

智恵は、その光景に胸が苦しくなった。
全裸の美紀が、自分以外の人に慰められることに嫉妬を覚えた。

その智恵は、彩の言葉に我に返る。
「次っ、智恵さんっ、
ベッドに上がって美紀と同じ姿勢をとって!」

相変わらず高圧的な彩の言葉に、智恵は険しい表情で従った。

彩は手際よく拘束し終わると、智恵の恥部を無遠慮に眺める。
そして智恵のお尻を揉みひしぎ、その感触を楽しんだ。

『ふふっ、柔らかいお尻。
智恵さん、その泣きそうな顔、最高ですよ。
私の事、忘れないようにさせてあげますから。』

その間、志乃は部屋の片隅で美紀を介抱している。

彩は志乃の様子を見て、邪魔者がいないうちにとばかり、智恵のお尻を揉みながら指先で秘所に触れる。
嫌悪の表情の智恵に、
彩「智恵さん、何故お仕置きを受けるか、理由を言ってみて。」
と言い放つ。

智恵は問いに答えない。
悔しそうに唇を噛んだまま、瞳は遠くを見ている。

彩は両手で智恵の双臀を左右に開く。
上を向いた菊座も、これ以上に無いほど露わにされる。
彩「智恵さん、聞こえないの?
言わないとお尻の穴にもお仕置きするよ?」

智恵は、後輩からいたぶられる屈辱に大粒の涙をこぼす。
やがて屈伏するかのように言葉を綴る。
「…美紀と…裸で抱き合ったからです…」

彩「だけじゃないよね。」

智恵「昨夜、添い寝をしました…」

彩「だけじゃないよね。」

智恵「…見つかった時…口止めしようとしました…」

彩「だけじゃないよね。」

智恵「…」

彩「私が何日か前に美紀の事を聞いた時、私に酷いこと言ったよね。

私の気持ちを知ってて。

美紀の為にお仕置きしてると嘘もついたよね。」

そう言うと、智恵の秘所を弄り始めた。

彩の指の動きに、智恵は屈辱的な言葉を吐いた。
「お願いします…
早く…お仕置きを…」

彩は、勝ち誇った顔で、
「ふふっ、智恵さん、恥ずかしいお願いね?

美紀にもそう言ったの?」
と笑いを含んだ声でからかう。

智恵は、早くこの恥辱から逃れたく、再び彩に懇願する。
「…あ、彩さん…智恵にお尻叩きのお仕置き、
…をお願い…します…」

彩は、尚も智恵の秘所を弄っている。
「智恵さん、美紀にもお願いしたのかって聞いてんだけど?」

彩の執拗な問いに、智恵は、泣きながら囁くように答える。
「…はい…お願いしました…ヒック…」

彩の指が、今度は智恵の胸へと移動する。
「智恵さんは変態だね。
下級生にお仕置きをお願いするなんて。
ふふふっ。」
そう笑いながら、智恵の胸を愛撫する。

智恵が質問に答えたにも拘わらず、彩はお仕置きを始めない。
身動き出来ない智恵の身体を優しく、また、激しく愛撫し続ける。

智恵は、恥ずかしさを堪えてお仕置きをお願いしたのを無視され、身体中を弄られる恥辱に、端正な顔を歪めて泣いている。
そして時折、ビクッと反応する。

その時彩は、智恵のある変化に気づいた。

やがて志乃と美紀が近づいてきた。
志乃は彩の行為に驚き、
「ちょっと彩っ、あんた何やってんのっ!?」
と、さすがに咎めた。

彩「あ、志乃。
何って、智恵さんに悦んでもらってるんだよ。

二人とも見てみなよ。
智恵さんの恥ずかしいトコ。」


彩の指摘に、志乃と美紀は釣られるように視線を向けた。

二人が目を向けた智恵の無毛の秘所が、淡く濡れている。

志乃も美紀も、それがどういった意味をするかは、説明されずとも解る。

二人に驚きの色が浮かぶ。
掛ける言葉も無く、魅入られたように智恵の反応を凝視した。

彩「智恵さんはねえ‥
苛められて喜ぶマゾなんだよ。

身体は正直だよね。
ね?智恵さん。」
が、内心彩も驚いている。
まさか自分の愛撫で智恵が濡らすとは、夢にも思わない。

智恵は、自分を慕う後輩の前での陵辱に為すすべが無い。
自由に動くお尻も、振れば振るほど淫らな雰囲気が漂う。

彩は更に大胆な行動に出る。
智恵のしっとりと湿った膣へと、二本の指を挿入する。

智恵「ああんっ!」
後輩にされるが儘、必死に屈辱に堪えていたところへ、突然の膣への侵入に、思わず嬌声を上げる。

彩の指の侵入と共に、智恵は大量の蜜を溢れさせる。
智恵自身、後輩からの屈辱極まりない仕打ちに、気が狂わんばかりの羞恥に悶える。

しかし、理性で拒否しているものの、身体の反応は隠すべきも無い。

彩「うふふっ、可愛い声出すね?
感じてるの?智恵さん。」
と智恵の羞恥に更なる追い討ちをかける。


志乃と美紀は呆然としたままだ。

ほんの1カ月前に全国優勝を成し遂げ、周りからの賞賛にも誇らしげに振る舞っていた智恵の姿と、あまりにもかけ離れていた。
幼児のように、顔をクシャクシャにしてむせび泣き、後輩の玩具となりながらも喘ぐ智恵に、信じられない思いがするのだ。

彩「智恵さん、気持ち良さそうね?

あなたの可愛い美紀も、あなたを尊敬してる志乃も、しっかり見てるよ。

あなたの無様で恥ずかしい姿を。」

智恵は我が身の情けなさに、激しく慟哭した。

智恵の嗚咽に、美紀がたまりかねたように口を開く。
「彩さん、お仕置きはどうなったんですかっ!?

智恵さんを苛めるのは、やめてくださいっ!」

美紀の言葉に、志乃も賛同する。
「彩、もう充分でしょ。
早くお仕置きしなよ。」

彩は、今からがいいとこなのに…という表情で、残念そうにケインを手にすると、
「智恵さん、せっかく気持ちよくなってるとこ悪いけど、二人が急かすからお仕置きに入るね。」
と智恵に呟く。

智恵は、涙にまみれながら、微かに頷いた。

彩は、美紀の時と同じ宣告をする。
叩かれる毎に、彩の言葉を復唱することだ。
また、ちゃんと言えないとやり直しとも付け加える。
そして美紀を振り返り、
「美紀、ちょっとでも口出しすると、智恵さんのお仕置きをやり直すからな。
分かったか?」
と釘をさす。

美紀は、小さく頷いた。

彩は、智恵に向き直り、
「では、『彩さん、変態マゾの宮村智恵に、厳しいお仕置きしてください』とお願いして。」
と笑みを浮かべて、智恵のお尻の穴をケインの先で突く。

智恵は、その余りにも人を辱めた言葉と、お尻の穴を突かれる屈辱に、声を放って泣く。

が、泣きながらも、
「…彩ざん、ヒッ、…へ、変態マゾ…の宮村智恵に…厳じいおじおきを…ヒック…お願いじまず…あぐっ…。」
と挨拶をする。

彩は瞳を輝かせて、
「はい、よく言えました~。

じゃあ先ずは、『変態マゾの智恵にお仕置き、ありがとうございます』を五回ね。
智恵さん、行くよ。」
そしてケインを振り下ろす。

ビシィ!

智恵「あぐうぅっ!
…へ、ん…態マゾの…智恵に、お仕置ぎ…ありがどう…ございます…」

彩は一打撃つと、ケインで智恵のお尻をさすった。

全く進む気配を見せない彩に、志乃がまた文句を言う。
すると彩は、
「志乃~、このお仕置きって非公式なんだよ?
部屋替えはないから、キチッと反省させないとまた同じことやりかねないだろ?
それにな、間隔空けての打擲ってのが効果あるんだよ。」

志乃は口を閉じた。
そして、彩の智恵を辱める様子に、学園に報告した方がよかったかも知れないと思った。


彩の打擲は、一分ほど間隔を空けて行われる。
これは智恵に、恥ずかしい自分の姿、彩が復唱させる屈辱的な言葉、そしてお尻を襲う強烈な一打を常に意識してもらうためだ。
打たれて痛みが引いた時に、羞恥と、次の打擲への恐怖が支配する。
回数が同じなら、連打の方が全然楽である。

また、復唱の言葉を詰まらせたり、聞こえない時は、容赦なくやり直しを命じた。

泣きながらの復唱だ。
当然、まともに言える事は難しい。

ビシィ!

智恵「あひいいぃぃぃぃぃぃっ!
彩ざんっ、恥ずがじいぢえに…お、おびおび、ありばどう…ございばすぅ!」

彩「智恵さん、おびおびってなあに?
はい、やり直し。」


彩の非情な声に、智恵は無様に、また見苦しいほど泣き喚く。

そして、カウントが十を数える頃は、やり直しが二十を超えていた。
無論、智恵のお尻は無残な痣に染められていた。


彩「随分とやり直しが多いな~。

智恵さん、しっかりしなよ。
じゃ、十一からは、『彩さん、これからも智恵を躾てください』と言って。」


その後も手加減無しのケインが智恵を苦しめる。

が、苦しいはずなのに、智恵の蜜は溢れてくる。

彩「智恵さんって、ほんっと、どMだね。
これだけ過酷なお仕置きで感じるなんて。

ふふっ、この変態マゾっ!」


美紀は、智恵の哀れな姿を見るのに忍びないのか、目を固く閉じていた。
しかし、耳は塞げない。
智恵の泣き声に身を切られるような切なさを感じていた。
美紀もまた、しゃくりあげて泣いていた。

やがて、彩の最後の打擲となる一打が響き渡る。

ビシィ!

智恵「あぐああぁぁぁぁぁぁっ、彩ざんっ…ごれからも…ち、智恵をじづげでくらざいぃっ!」
言い終わると、智恵は大きく肩で息をしている。
やり直しを含め六十近くは叩かれたであろう。
全身汗にまみれ、お尻はおろか太ももの後ろも、無数のケインに彩られていた。


彩「智恵さん、お仕置きのお礼がまだだよ。」

ビシィ!

気が緩んだとこへ、ケインが炸裂する。

智恵「ああひいいぃぃぃっ…、あ、彩さん…おじおぎ、ありがどう…ございばずぅっ!」

志乃は、悦に入った彩から、奪うようにケインを取る。

そして智恵に、
「智恵さん…ごめんなさい…
言葉もお礼も言わなくていいですよ。」

志乃は、美紀同様にケインを軽く当てる。
それも、智恵を早く解放してやりたくて、機敏に動かした。

志乃は、お仕置きの二十が終わると、ケインを床に叩きつけた。
そして彩を無視して、智恵の拘束を解きにかかった。

彩は、志乃の態度にムッとしたが、口を開く事無く、様子を窺う。

智恵を解放したら、志乃は彩に向き直り、
「今日の事は目を瞑る。

だからお仕置き以外の事はやめて。
そして、智恵さんをこれ以上苛めないで!」
と、窘めた。

彩は志乃の言葉に、
「志乃、お前も智恵さんの正体見たろう?
泣きながら悦んでいるんだぞ、だからこっちも…」
志乃「お仕置きに名を借りたイジメに見えるのっ!
お仕置きならお仕置きだけにしてよ!」
彩の言葉を遮り、志乃は吐き捨てるように言葉を続けた。

彩は不本意ながら、志乃に同意した。


志乃が智恵を介抱している間、彩は美紀をベッドに四つん這いになるよう促した。

そして持参のバックから、イチジク浣腸数個と大人用の紙オムツ2つを取り出した。

美紀はそれを横目で見ると、身の置き場のない羞恥に包まれる。
彩にお尻を突き出したまま、すすり泣きを始めた。

彩「美紀、あんたは可愛いよ。
智恵さんが夢中になったのも分かる気がする…

恥ずかしいだろうけど、大人しく受けな。」
そう言うと美紀のお尻を開き、可憐な菊座へ浣腸の先端を差し込んだ。

「は…あふうっ!」
美紀は返事をしかけたとこで突き刺され、小さく悲鳴を上げた。
そして内容物の不快な侵入に、眉間に針を立てて堪える。

一個目が終わると、彩は素早く二個目を差し込んだ。

美紀にとって、浣腸は初体験である。
いくら同性とはいえ、お尻の穴に異物を挿入されることに、激しい屈辱感を味わう。

浣腸が終わると、仰向けになるよう指示が飛ぶ。
彩の指示のまま、足を開き腰を浮かせた。

彩「美紀、お前のココ、ほんと赤ちゃんみたいだな。」

彩は、からかうつもりで言ったわけじゃないが、美紀にとって無毛を指摘されるのは、何より辛い。
また、高校生にもなってオムツを着けられることだけでも、逃げ出したい衝動に駆られていたところだ。

美紀は泣き出した。
「うわああああぁぁぁぁぁんっ、いやあっ、もう嫌ですっ!」

抵抗しようとする美紀に、
彩「美紀、逃げたら智恵さんにお前の分も受けさせるよ!」
と脅した。

美紀は、その言葉を聞くと大人しくなった。

彩は、改めて智恵と美紀、二人の絆に感心せざるを得ない。

オムツをつける途中、美紀は便意を催した。
「彩さん…あの…トイレに行っていいですか…」

美紀の恥じらいながらの要望も、彩に一蹴される。
「何言ってんの?
浣腸とオムツのお仕置きだから、オムツに用をたすに決まってるだろ。」

美紀は、驚愕した。
赤ん坊じゃあるまいし、オムツにお漏らしなど冗談ではない。

何か言おうとするのを、素早く彩に窘められる。
「あのさ…
あんた達は、もっと恥ずかしいことやったんだよ。
その反省も無く、抱き合って一夜を過ごしたりもした。

嫌ならお姉ちゃんに、もっと恥ずかしいお仕置きするけどいいか?」

大粒の涙をこぼしながら、美紀は沈黙した。

彩「私達だけだから、恥ずかしいのは我慢しな。
辛いからお仕置きの意味があるんだから。」

美紀はオムツ姿で、彩の言葉に反論出来ずに、玉の汗を浮かべて泣きながら耐えている。


そして智恵も、後を追うように同じ処置を受ける。
可愛い後輩の前で、自分を慕っていた後輩からの浣腸のお仕置きに、身を震わせて従う。

彩「はい、智恵さん、オムツ付け終わったよ。」

彩の言葉に、智恵のその表情は、先ほどの泣き顔より更に悲痛な色が濃く出ていた。

二人は、必ず訪れるであろう巨大な羞恥を、無駄と分かっている努力で懸命に堪えていた。

一体どれだけ時間が経ったのだろう。

美紀は限界を感じていた。
彩と志乃が見守る中、美紀の顔が一際苦痛に歪む。

次の瞬間、美紀のオムツから、くぐもった排泄音が部屋の静寂を破る。

美紀は、苦痛から解放され一瞬ホッとしたが、激しい羞恥に泣き叫んだ。

志乃が素早く反応する。
「彩、後始末は私がやるから。
あんたはそこを動かないで。」
と、厳しい顔で彩に告げた。

志乃の思いやりだろう。
智恵と美紀にとって、もっとも屈辱的である汚れたオムツの中を、彩に見られたくない筈である。

志乃は優しく美紀を宥めながら、彩から隠すように美紀のオムツを外す。

「美紀、よく頑張ったね。
もう泣かなくていいから。
お仕置きは終わりよ。」

志乃は美紀のオムツを不透明なビニール袋に入れ、お尻をウエットティッシュで何度も拭いてやる。
そして裸の美紀に、バスタオルと服を渡し、
「シャワー浴びて部屋に戻ってて。」

美紀が泣きながら部屋を出ると、智恵も安心したかのようにオムツを汚す。
智恵が、美紀の前で醜態を晒さないで済んだのは、志乃の気配りだろう。
羞恥の淵で、智恵は志乃に感謝する思いであった。

志乃は、智恵のオムツを外しながら、
「智恵さん、ごめんなさい。
私がいながら、辛い思いをさせてしまって…

はい、じゃあシャワーを使って下さい。
後はいいですから。」

志乃の、自分への気遣いに、智恵は胸が熱くなった。
と同時に、後輩にオムツの中を見られた羞恥もあったろう。
涙を隠すように、慌てて部屋を出て行く。

部屋には、ホッとした顔の志乃と、不満そうな彩が残った。

彩と志乃は、後始末をしてながら、何やら言い争っている。
やがて話がついたのか、二人は智恵達の部屋へと戻っていった。


智恵と美紀は、無言で待っていた。
彩は、悄げ返った二人にお仕置きの終了を告げ、智恵の目の前で、昨日撮った携帯の動画を消去した。
彩「これで二人の事は、不問にしますし、報告もしません。
智恵さん、美紀、私達はこれで帰ります。」
妙に畏まる彩と、心配そうな顔の志乃は、一礼して部屋を後にする。

寮を後にすると、
彩「志乃、これでいいんだろ?」

志乃「当たり前でしょ。
私が気づかないとでも思った?
智恵さんを、彩の思い通りにしようとしたこと。」

彩「悪かったよ。
だから動画も消したろ。」

志乃「うん、分かってるならよし!

でも羨ましいよね…。
あんなにお互いを思いやれるなんて。」

二人は立ち止まり、寮を振り返る。


激しい嫉妬に狂って二人に過酷なお仕置きを課し、あわよくば携帯の動画をネタに智恵を脅迫し、掌中のものにしようとした。
しかし二人の絆と、志乃の説得により、彩は自己の浅ましさを恥じた。
そして言い知れぬ寂しさに苛まされていた。

志乃は、彩の気持ちをよく理解している。

優しく彩の肩に手を置き、
「彩、何か食べに行こ。
私が奢るよ。」
と言って微笑んだ。


連休も終わり、学園の日常が戻ってきた。

しかしバレー部には、微妙に重たい空気が流れていた。
理由は智恵と美紀にある。

あれだけ仲睦まじかったのが、殆ど言葉を交わさない。
部員達は、二人に何かあったのか聞いてみるが、答えは決まって、
「別に何もないよ。
心配してくれてありがとう。」
としか返ってこない。

何もないと言う二人に、笑顔もない。


連休中に受けたお仕置きの後、智恵は、激しい屈辱感と自己嫌悪に陥っていた。

後輩達の前で、後輩に玩具にされ、不覚にも感じてしまったこと。
お仕置き自体も羞恥を極めたものであったし、無様に泣き喚き、挙げ句、恥部を弄ばれて濡らして喘いだ自分に失望していた。
そして何より、美紀が自分を蔑んだのではないかと思う。

美紀が、話しかけてきたのは分かっていたが、とても返事をする心の余裕などない。
それだけ智恵の心は、徹底的に打ちのめされていた。


一方美紀も、何も応えてくれない智恵に、気持ちが沈んでいく。
そして自分のせいで智恵が惨めな思いをしたという懺悔と、智恵に無視された孤独感に、机に突っ伏して声を立てずに泣いた。

連休最終日である昨日は、さすがに言葉を交わすが、智恵は自分の情けない姿を美紀に見られた事を気に病んでいる。
美紀も、智恵に嫌われていると思い、いつもの明るさが無い。
自然、お互い最小限の会話に終始した。


そして今日の練習中、その影響はハッキリ出ていた。

美紀のトスは、乱れに乱れ、部員達も、何となく漂う負のオーラに奮わない。

室家は黙って見ていたが、明らかに怒っていた。

練習後、一、二年生と、バレー関係で内定してる智恵や三年生達を、部室に集まるよう告げる。


バレー部部室、部員が揃って席に着く。
暫くすると室家がやって来た。
日頃からの厳しい顔つきに赤みが加わっている。

激怒してるのは、明らかであった。

室家は前に立つと、部員の体たらくを罵りだした。
皆、怯えたように俯いている。

室家「美紀っ!特に今日のお前のやる気の無さは目に余る!
前へ出ろっ!」

美紀は、肩を落とし前へ出た。

その様子に心配になったのか、
室家「どうした?
具合でも悪いのか?」
と声を和らげて美紀に聞いた。

美紀「いえ、大丈夫です。」
と答えるが、やはり元気が無い。

室家は更に声を落として、
「智恵と何かあったのか?」
と囁くように聞いてみる。

美紀は、一瞬ビクッとしたが、
「何でもありません…」
と答えた。

室家は訝しく思いつつ、
「では、やる気のない美紀にお仕置きする。
下を脱いで姿勢をとれ。」
と命じた。

美紀は、室家と部員が後ろになるように前へ出ると、ゆっくりではあるが練習用のハーフパンツを脱いだ。

そしてショーツに手をかけ、泣きそうな顔で下ろし始めた。

そして衆目に、痣だらけのお尻が晒された。