美紀が三和学園に入学して、最初の全国大会を優勝で飾った。

夏期に行われる、高校総体である。

地区予選を例年のごとく圧勝した勢いのまま、総体でも見事な結果を残せた。

一年生では美紀と沙也加が控えの選手として選ばれ、特に美紀は、レギュラーの正セッターに代わって、優勝に大きく貢献した。

智恵は、今までの実績と今大会最多得点選手として賞賛を浴び、今までの全日本ジュニアから、正式に全日本の選手として選ばれた。
そしてVリーグのチームを擁する大手企業への内定も決まった。

美紀と沙也加も、そのルックスと実力から、バレー関係は勿論、それ以外のマスコミからも、大きく採り上げられた。
二人共、全日本ジュニアへの招聘を受ける。

こうした女子バレー部の活躍は、学園関係はもとより、市や県からも祝福を受けた。

智恵達三年生は、有終の美を飾り、学園のバレー部を引退する。

智恵は全日本の合宿には参加するものの、学園生活は卒業まで続けることになる。
無論、学園にいる間は、自主トレや練習に参加する。
故に寮の部屋も、変わらず美紀と同室のままだ。

そして新キャプテンには、木下彩が選ばれた。


9月も半ばにさしかかり、優勝のお祭り気分もようやく静まりつつある。

智恵は、美紀がお仕置きを希望した日から、活を入れるを理由に週に2、3回お尻を叩いている。
恥ずかしいお仕置きではあるものの、尊敬し、また大好きな智恵からのお尻叩きを美紀は喜んで受けている。


智恵の熱烈なファンで、新キャプテンの木下彩はその事を苦々しく思っていた。

寮では二階の一番奥に智恵と美紀の部屋があり、彩と沙也加は隣の部屋だ。
耳を澄ますと隣から、お尻を叩く音と、美紀の泣き声が聞こえてくる。

彩は智恵の性格を知っている。
よほどの理由が無いとお仕置きすることはない。

だから智恵が頻繁に美紀にお仕置きしている様子と、二人が急速に仲良くなっていく事が無関係でないと思っている。
彩は、二人がお仕置きを通して深い仲になっていると確信していた。


ある日練習が終わって、
「智恵さん、ちょっとすいません。
お話があるのですが…。」
彩は、美紀と談笑している智恵に声をかける。

「何だ?」
智恵は彩に顔を向ける。
彩は手招きしながら人気のないとこまで歩を進める。

彩は、周りに人がいないのを確認すると、
「智恵さん…まるで美紀と恋人同士みたいですね?」
と呟いた。

智恵は突然の言葉に、
「何が言いたい?」
と、いささか不機嫌そうに聞き返す。


彩はその反応に、
「楽しそうに美紀にお仕置きしてますよね?
優しい智恵さんは。」
とちょっとトゲトゲしい。

智恵も、彩の自分に対する気持ちを薄々気づいている。
彩の皮肉めいた言葉に、
「ヤキモチか?
彩らしくないな。」
と素っ気なく返事をする。
そして、
「彩、美紀に変なことするなよ。
皆にも言っといてくれ。」
と言ってその場を去っていった。

智恵は、彩を中心に自分のファンがいることを知っている。
それを嬉しくもあるが、煩わしくもある。
同性が自分を恋愛対象にしていることに、ちょっと重いものを感じていた。

一人、美紀を除いて。

智恵は美紀が可愛くて仕方がない。
容姿は勿論だが、性格も明るく素直で、何より先輩想いだ。
選手としても努力家で、謙虚な姿勢を崩さない。

そんな美紀が自分を慕ってくるのがたまらなく嬉しい。

同性愛に興味は無いが、美紀に対しては別感情をいだいていた。


彩は、立ち去っていく智恵の後ろ姿を呆然と見つめている。

彩は元来、サバサバとした気性で陽気な性格である。

しかし今回、智恵の言葉にショックを受けていた。
温厚で優しい智恵が、あのように冷たい言い方をした事が初めてだったからだ。
しかも美紀の事に触れるな、と言わんばかりの念の押しようだ。

それはそれだけ智恵の心に美紀が大きな存在となってるからだろう。


彩の智恵に対する想いは、昨年新入生代表として彩がお仕置きを受けるのを庇ってくれた事から始まっていた。

それ以来、智恵に尊敬の念を持ち、美紀同様、智恵に憧れていた。
しかし、部屋は当時のキャプテンと同室で、智恵とは練習の時ぐらいしか顔を合わせない。

だから美紀が羨ましくて仕方がない。
そしてそれを妬ましく思っている。

彩は、ある決意を心に決めた。


夕食時、寮の食堂で、彩は智恵から声をかけられた。
周りに人影は無い。

智恵「彩、さっきはヒドい言い方して悪かった…
ごめんな。」

彩は智恵が謝る事に驚きつつ、
「智恵さん…
そんな気にしてないですよ。」
と心とは裏腹な返事をする。
智恵は少し安心したように笑みを浮かべて、
「美紀へのお仕置きは、あの子の為にやってることなんだ。
私は、お前も美紀も可愛い後輩と思っているから…

それはハッキリ言っておきたくてね。
気にしてなければいいんだ。」

「はい、分かってます。」
と答えたものの、智恵の謝罪は美紀を庇ってること明白だった。
激しい嫉妬が起きたが、智恵の優しい態度に笑顔を向ける。

智恵は彩の髪をそっと撫でた。

彩は智恵の癖を知っている。
智恵の自分に対する気持ちを嬉しく思ったが、同時に心に苦しみを増した。


9月の連休。
23日の秋分の日と、24、25日の土日が重なった。


全国大会の後ということで、連休は練習も久しぶりの休みとなる。
部員達は、実家に帰る者が殆どだ。
寮監の武田も連休は実家で過ごす。
寮には家に帰らない部員が二人いた。

智恵と美紀である。

美紀は勉強不足を理由に、家に帰らない旨を届け出て、智恵は美紀が一人になることと、勉強を見てやることを理由に自分も残ると申し出た。

二人が模範的な生徒であることから学園側は了承し、武田は二人に寮での注意事項を伝えると自宅へと帰って行った。


智恵と美紀にとって二人だけの連休を迎える。

が、これは二人がかねて計画していた事であった。

寮の部屋には鍵が無い。
普段は武田が定期的に、また抜き打ちで各部屋の様子を窺う。
これは部員が規則を守っているか、監視の意味を持つ。
過去に部員による寮での飲酒があったことから、殊の外厳しくなっている。

そしてこの前の彩の言葉もある。
智恵は周りを気にしながら、美紀へのお仕置きをやっていた。

二人は誰にも気兼ねなくお仕置きを出来る時を待ち望んでいた。

智恵は以前から考えていたことを実行に移すつもりでいたし、美紀は特別な日々になると予感し、胸をときめかせていた。


寮で二人だけになったが、美紀は何事も無いかのように机にむかって勉強している。

しかし朱くなった耳朶がお仕置きを期待し、自分からのアプローチを待っている事を智恵はよく知っている。

智恵は美紀の分かりやすい性格を可愛く感じつつ、
「なんか暑いね。
今年も残暑が厳しいって言ってたけど、こんな暑くちゃね。」
と独り言を呟いた。

そして突然、
「たまんない暑さね…
脱いじゃおうっと!」
と言うやいなや、Tシャツを脱ぎだした。

美紀は驚いて智恵を振り返る。

智恵は美紀の目の前で、Tシャツの他にショートパンツや下着も脱いでいく。

美紀は、徐々に露わになっていく智恵の肌を瞬きせずに見入っていた。

智恵は、見事に均整のとれた裸身を晒すと、自分を凝視している美紀に向き直った。

「…お姉ちゃん、綺麗…」
美紀は思わず呟いた。

寮の風呂は交代制で三年生、二年生、一年生の順となっているため、智恵の全裸を見るのは初めての事だ。


智恵はゆっくり美紀へ近づくと、
「美紀、暑くない?」
と優しく問いかけた。

美紀はハッと我に返ると、
「う、うん、暑い!」
と慌てて立ち上がる。

美紀がTシャツに手をかけると、智恵は遮るように、
「美紀、お姉ちゃんが脱がせてあげよっか?」
と美紀に聞いてみる。

美紀は紅い顔を更に紅潮させて、
「…うん、智恵お姉ちゃん…
お願い…」

美紀が恥ずかしがり屋であることは充分承知の智恵である。
羞恥に震えながら、素直な返事をしてきた事に、嬉しさを隠しきれない。

智恵「じゃあ美紀、万歳して。」

美紀は言われた通り、両手を高く掲げる。
智恵はTシャツの裾を掴むと、優しくたくし上げる。
続いてブラのホックを外して、美紀の身体から抜き取る。

美紀は恥ずかしそうに顔を背けて、露わになった胸を両手で隠す。

智恵「美紀、隠したらダメだよ。
両手は頭の後ろで組んで。」
と笑みを浮かべる。

美紀は酔ったように智恵の指示に従う。

引き続き智恵はショートパンツを脱がすと、ショーツ一枚の美紀を眺める。

美紀は横を向いて俯いたまま、羞恥にジッと堪えている。
形の良い大きめの胸の先には薄桃色の乳首が固く上を向き、恥ずかしがりながらも興奮している様が窺えた。

智恵「美紀、可愛い…」
と呟くとショーツに手をかけて、ゆっくりと下げていく。

智恵の目前に、美紀の無毛の股間が晒される。

美紀は荒くなる息遣いの中で、
「んんっ…」
と切なく声を出す。

智恵は美紀のショーツを足から抜くと、
「美紀、そのまま足を広げて。」
と促した。

美紀は全裸で、頭の後ろに両手を組んだまま足を肩幅くらい開いた。
その美しい裸身に、智恵も鼓動が高まっていく。

美紀「…お姉ちゃん…
…恥ずかしいよぉ…」

智恵は、美紀が面白いように恥ずかしがるので、意地悪をしてみたくなった。
「恥ずかしいのもお仕置きの内、これからお姉ちゃんが身体検査してあげるからね。」

美紀はイヤイヤしながら、泣きそうな声で訴える。
「お姉ちゃん…
こんなの、やだ…。」

パチーン!

美紀「きゃうっ!」

直立したままの美紀のお尻に、智恵の平手打ちが炸裂する。
「美紀は、お姉ちゃんの言うことが聞けないのかな?」

いきなりの平手打ちに美紀は身体を震わせる。
その震えは、快感を伴う心地よい痛みであった。
「…お姉ちゃん…
ごめんなさい…
美紀の身体を検査してください…」

智恵は美紀の言葉に、
「美紀って、ホント素直で可愛いんだからっ」
羞恥に震えながらも、自分の言うことを聞く美紀を、智恵は思わず抱きしめた。

二人とも全裸だ。
美紀は智恵の、智恵は美紀の素肌の感触と体温に、激しくときめいた。

美紀の瞳は、既に潤んでいて、智恵に縋るような眼差しを送る。

智恵は逸る気持ちを抑えて美紀から離れると、美紀の裸身を隅々まで眺める。

そして時折、胸やお腹、お尻や秘所に指を這わせる。

美紀は息遣いも荒く、智恵の指先が触れる度に、甘えたような吐息を漏らしながら反応している。

智恵「そしたら美紀、椅子に手をついて、お尻をつき上げて。」


美紀は智恵の言葉に、素直に応じる。

椅子に手をついてお尻を突き出した格好に、美紀の秘所もお尻の穴も丸見えの状態になる。
そしてその秘所には、潤いが感じられる。

智恵は、それを確認すると笑顔で、
「そういえば美紀~、夜中ベッドで私の名前を呼びながら、何やってるのかな~!?」
と、からかうように訊ねた。

美紀は、自分の手淫が智恵に知られていることに、驚き、かつ慌てふためいた。
「あ、あの…
お姉ちゃん、そ、それは…」

しどろもどろな答えに、智恵は美紀の秘所を広げる。
その綺麗なピンク色の肉壁から、恥ずかしい液が滴り落ちる。

智恵「ひょっとして、一人エッチをしてるのかな~?」

秘密を知られてることと、秘所を弄られる羞恥に、美紀はすすり泣きを始めた。
「お姉ちゃん…
そんなに苛めないで…
グスッ…
み、美紀が悪い子でした…ご、ごめんなさい…」

智恵は、意地悪がすぎた、と感じたのだろう、美紀の髪を優しく撫でる。
「じゃ、美紀、一人エッチの罰として、お尻叩きのお仕置きするからね。

いくよっ!」

パチーン!

「ああっ!」
美紀は鋭い痛みに、悲鳴と共に体を仰け反らせた。

普段は、美紀のお尻を出すだけだが、今日はお互い素っ裸だ。
いつにないシチュエーションに、興奮した美紀の秘所からは蜜が溢れ出す。
それは智恵も同じであった。
美紀の可愛い反応に、激しく昂ぶっていた。

パチーン!

美紀「あふぅっ!」
彼女は、叩かれる毎にお尻を振る。

智恵の平手打ちに、激しい痛みが襲ってくる。
しかしその痛みの中に、美紀は悦びを感じていた。

パチーン!

美紀「ヒッ…お姉ちゃん…ご、ごめんなさいっ…ヒッ…」

やがて美紀が泣き出す。
泣くほどの痛みにも拘わらず、姿勢を大きく崩すことはない。
尻振りダンスを踊りながらも、智恵が叩きやすいようにお尻を突き出す。

智恵は、そういう美紀の健気な仕草が、堪らなく愛おしく感じる。

やがて美紀のお尻も真っ赤に染まる。
顔も涙と鼻水でクシャクシャになっているが、泣きじゃくりながらも、お尻を庇う事なく智恵のお仕置きに身を任せる。

美紀「おっ、お姉ぢゃんっ…痛いよぅっ、エグッ…
うわあああああぁぁぁんっ!」

美紀が大きく泣き出したとこで、智恵も手を止めた。
そして美紀の涙と鼻水を丁寧に拭ってやると、抱きしめて優しく慰める。

美紀にとって、至福の時であろう、智恵の裸の胸に顔を埋めて、嬉しそうに甘えている。

二人は暫くの間 、余韻に浸っていた。

智恵「美紀、お尻大丈夫?」

美紀「うん、大丈夫だよ。
お姉ちゃん。」

微笑む美紀を見て智恵は、
「美紀…、お姉ちゃんのお願い…
聞いてくれるかな?」
と囁くような声。

美紀は、その様子に首を傾げた。
「どうしたの?
お姉ちゃんのお願いだったら、なんでも聞くよ?」

智恵は顔を赤らめて、
「美紀…お姉ちゃんをお仕置きしてくれる?」
と呟いた。

「ええっ?
お姉ちゃんをお仕置き!?」
智恵の言葉に、美紀は驚いた。

智恵は、照れたような、また恥ずかしそうな表情で、
「うん、お姉ちゃん、悪い子だから…」
と囁く。

美紀は唖然として智恵を見つめている。

意外であったろう。
選手として、キャプテンとして、誰からも信頼され、引退したとはいえ、バレー部における影響力は今尚強大だ。

本来、お仕置きする立場の智恵が、一年生の自分にお仕置きをお願いしてきた事に、美紀は戸惑いを隠せない。

智恵は尚も言葉を続ける。
「私ね、美紀へのお仕置きで興奮しちゃうの…
それって悪い子でしょ?

それにね…
私…美紀にだったら…
…お尻叩かれてみたい…」

美紀は思わず息を飲んだ。
そして智恵が、恥ずかしがりながらも胸の内を打ち明けてくれたことに、身体の芯から熱いものが込み上げてきた。

そして言葉の裏を返せば、智恵がいかに美紀を信頼し、また好きでいるかが窺える。

美紀は、俯いた智恵を見て、可愛いと思った。
が、尊敬の対象であった智恵をお仕置きすることに、やや躊躇いがある。

しかし、智恵へお仕置きするのは、部員や武田がいないこの連休中しか出来ないだろう。


美紀は心を決めた。
「お姉ちゃん、分かったよ。
美紀がお尻叩いてあげる。」

美紀は椅子に腰掛けると、智恵を膝の上に誘う。
「じゃ、美紀の膝に来てっ!」

智恵は、自分で言い出した事ながら、後輩にお尻叩きのお仕置きを受けることに羞恥を感じている。
縮こまるように俯いたその表情は、いつもの凛々しく颯爽とした智恵ではない。
やや涙目となって、頬を染めている。
智恵「美紀…さん、宮村智恵にお尻叩きのお仕置き…をお願いします…」
恥ずかしげに呟くと、美紀の膝へと、その裸身を預ける。

誰しもが憧れていた智恵のお仕置きの挨拶は、美紀にとって衝撃的であった。
それに智恵の肌の感触に、言い知れぬ快感が湧き上がる。

『そっか…お姉ちゃんも美紀と同じだったんだ…』

誰しもお尻叩きのお仕置きなど望まないだろう。
しかし、相手に愛情や信頼関係があれば話は別だ。
美紀が智恵からのお仕置きを望んだように、智恵も美紀からのお仕置きを望んでいる。

美紀「じゃあ、お姉ちゃん、お仕置き始めるよ。」

智恵「はい、…お願いします…」

智恵の返事と同時に、美紀の平手が振り下ろされる。

パチーン!

智恵「あっ…」

パチーン!

智恵「いっ…」

美紀の打擲に、智恵は微かに声をあげる。
しかし、どこか艶めかしい。

美紀が叩く毎に、智恵に変化が表れる。
依然として声は出さないものの、悩ましげに腰を振り、息も荒い。

美紀は自分の経験上、智恵が感じていると確信した。
その確信に、より大胆に美紀が変わっていく。

叩いた回数が二十を超えた辺りだ。

美紀は叩くのを止め、智恵のお尻を撫で回し始めた。

智恵「ああんっ…」

智恵のその喘ぎ声に、美紀は秘所へと指先を動かす。
初めて触れる智恵の秘所だが、美紀は躊躇なく弄る。

智恵は自分の敏感なとこを、いきなり触れられたことにビクッと反応した。

美紀「お姉ちゃん、凄く濡れてるね。
どうして?」
先ほどのお返しとばかり、美紀は智恵の羞恥をくすぐる。

智恵は返事も出来ずに、恥辱に震えている。

美紀は智恵の秘所を弄りながら、
「お姉ちゃん、聞こえないの?
どうして濡れてるの?
後輩からお尻打たれて、ど、お、し、て、濡れてるのっ?」
と尚も言葉で責める。

智恵「…いや…意地悪…しないで…」
ようやく掠れたような声で答える。

美紀は「うふふっ」と笑うと、
「お姉ちゃんは、後輩からのお仕置きで感じちゃうんだねっ。

可愛いよっ、お姉ちゃんっ。」

パチーン!

智恵「あぁっ!」

再びお尻叩きが始まった。
智恵は躰を桜色に染めて、お尻を振る。
勿論、お尻は真っ赤になっている。

美紀は完全にスイッチが入ってしまった。
智恵のお尻を手加減無しで叩き、時折秘所を弄る。
蜜が溢れることを指摘して、智恵を言葉で辱める。

智恵の瞳にも、涙が浮かぶ。
何時止むともなく続く打擲と、秘所を弄られる羞恥に、端正な顔が歪む。

やがて智恵は、後輩のお仕置きに泣きだした。
「…ヒッ…ご、ごめんなさい…ヒッ、…痛いよぅ…
えっぐっ…わあああぁぁぁっ」

美紀は、智恵が泣きだしたことに気づくと、自分の行為にやりすぎを感じた。

智恵の体力であれば、いつでも美紀を払いのける事が出来たであろう。
それをせずに、泣き出すまで美紀のお仕置きを堪えていたことになる。

お尻は痛々しく腫れ上がっている。
そして智恵は、美紀の膝で子供のようにむせび泣いていた。

美紀「おっ、お姉ちゃんっ、ごめんなさいっ!」

美紀は慌てて智恵を抱きかかえる。

すると、智恵が泣き顔を見せまいと顔を逸らす。

それを美紀は智恵が怒っていると思い、
「ごめんなさいっ、ごめんなさいいっ!

お姉ちゃんっ、美紀を嫌いにならないでぇっ!
美紀にどんなお仕置きしてもいいからぁっ!」
と、智恵が思わず笑ってしまうくらい取り乱した。

智恵は優しく微笑んで、美紀をそっと抱き締めた。
「美紀、落ち着いて…
なんで謝るの…
美紀は悪くないじゃない。

美紀のお仕置き、お姉ちゃんは嬉しかったよ。」

美紀は、智恵の優しい言葉に泣き出した。
「お姉ちゃぁんっ、
うわあああぁぁぁぁんっ」

智恵は、愛おしそうに美紀の髪を撫でる。

やがて美紀が顔を上げたとこで、智恵はそっと唇を重ねる。
美紀は、躊躇うことなく智恵に応えるように唇を合わせた。

智恵と美紀が痴態の最中、寮の入り口に人影が二つあった。

木下彩と、同じ二年生の『桜庭志乃』である。

志乃「彩~、せっかくの休みに何で寮の見回り~?
智恵さんがいるから大丈夫だよ~。」

彩「智恵さん一人だったら、こんなことしないよ。
いいからついてきてよ。」

彩は室家から、連休中は智恵と美紀が寮に残る、と聞いて嫌な予感がした。
二人の仲の良さは異常だ、何事もない筈がない、と思っている。

そこで、家が近いことと、キャプテンという立場から、連休中、寮の様子を見に行くことを申し出ていた。

寮にはセキュリティーシステムも付いているし、学園の出入り口には、監視カメラも作動している。
智恵と美紀に心配は要らないが、室家は彩に許可を出した。


二人は寮に入ると、真っ直ぐに二階へと向かう。

二階へ上がったとこで、彩は、微かな人の声に耳を澄ませる。
『…お姉ちゃん…だめ…』

志乃は、突然動きが止まった彩を怪訝そうに見つめる。

志乃「彩、どうしたの…」
彩「しっ!静かにして!」
口に人差し指を当てると、厳しい表情で志乃を制する。

『お姉ちゃん?だめ?
今のは美紀の声…』

彩「志乃、喋っちゃダメよ。
そして足音立てないようにね。」

志乃は訳が分からないまま、コクりと頷く。

二人は忍び足で、智恵と美紀の部屋の前に来た。

『…お姉ちゃんんっ…大好きぃ…』

今度は志乃もハッキリと聞いた。
驚いた顔で彩を見る。
彩も無言で頷くと、携帯の動画撮影を起動させた。
電子音が鳴る。
と同時に、彩は勢いよくドアを開け、部屋へ踏み込んだ。

彩「!!」
志乃「ええっ!?」

突然の闖入者に、智恵と美紀も驚きの目を向ける。

4人は呆然としている。
智恵と美紀は全裸で、ベッドの上で抱き合っている。

暫しの沈黙を破ったのは彩であった。
「智恵さんっ、美紀っ、何をしてるんですかっ!」

智恵は、彩の右手にある携帯を確認すると、美紀に毛布を掛け、彩の目の前に立ちふさがった。
「彩、何の真似だ?」
動揺を抑え、冷静に質問を投げる。

彩は、目前の智恵の裸身に思わず見とれてしまい、我を忘れた。
志乃も固まったままだ。

智恵は、二人が凝固したことに強気でいくことにした。
此方に非があるのは承知の上で、
「見なかったことにしろ。
いいな、彩、志乃。」
と開き直り、彩の携帯に手を伸ばす。

彩は智恵の動きにハッと我に返る。
慌てて携帯を後ろへ隠し、
「智恵さん、説明してください。」
と、冷たく言い放った。

彩の固い表情に、智恵は首を振って、
「美紀にお仕置きをした。
そして慰めていたところだ。」
と答えた。