板橋区選出 都議会議議員 の 木下ふみこ です
5/1は、アルピニストの野口 健さん に、都民ファーストの会との意見交換に参加頂きました。
テーマは、新型コロナ感染症の感染拡大下において震災等の自然災害が発生した場合の避難所の在り方(テントの活用等)。
小池都知事が毎日行う「新型コロナウィルス感染症対策最新情報」に出演後に駆けつけていただきました。(ズーム会議なので駆けつけて?が適切かはわかりませんが(笑))
野口さんは、熊本地震の際に、エコノミークラス症候群が心配された「車上避難者」のために、テント村を開設し、約600名の避難生活を1ヶ月半に渡り支援しました。
■ヒント満載のテント村運営のノウハウ。
・NPO(代表野口健さん)と第3者の自治体(岡山県総社市)との共同運営で、柔軟性と信頼性を確保
→被災自治体の益城町には余裕が全くない。
・費用は、テントなどでNPOが400-500万円。総社市が1000万円(職員派遣費他)
・総社市では、非常事態の時、市長が1000万円まで自由に使える「条例」があり、緊急財政出動が可能となった。
・ヒマラヤのベースキャンプをヒントに。テントは立って歩ける高さ2メートルが理想
・テントとテントの間は1m。
・円形に避難テントを配置することで、不法侵入を防ぐ効果。
・備品としては テント(コールマン)・テーブル・ソーラーランタン(暖色系が良い)・段ボールベット(昼間は椅子になる)を配備。
・トイレの重要性。女性は90秒と、男性30秒の3倍時間がかかるので、トイレの数は女性用を3倍に。大きなテント内に男性用・女性用のテントを配置。
・トイレを我慢する為に水を飲まないと血栓ができ、身体機能障害を起こすことからも綺麗なトイレは重要。
・清潔を保つ「ラップポントイレ」が活躍(使用後汚物を密閉、各人が捨てる方式)
・避難所の担当は変わらない方が良い。ローテーションでは責任感が薄れる
・避難されている方々との「協働作業」の認識が重要。「一緒に、よくしよう」
・岡山県総社市の女性スタッフやAMDAの女性看護士が丁寧に女性の声を拾い、ケアを行った。
■心が壊れない様に。
長引く避難生活。精神的ケアが重要。
自治体運営の体育館避難所から、テント村に引っ越してきた被災者もいた。
子供の声は屋内では問題だが、屋外のテント村では気にならなかった。
自炊やアルコールも自主ルールでOKとした。できるだけ日常生活を送れるようにすることが重要。
自治体主体だと、全員分がなければ「公平性」の観点から受け取れないとした物資を、自由に受け取った。全国から駆けつけた方々のたくさんの支援物資を活用できた。
配布はせず、フリーマーケットの様にテント村のすみにおいて、必要な人が持っていく様にしたが、取り合いになることもなく、足りなければ分け合って対応できた。テントのターフの下で焼肉を焼くなど、被災生活を楽しむ工夫もあった。
テントでの避難は、キャンプの様な気持ちで少し心が軽くなるきっかけになりそうと感じました。
■準備が重要。今できることを。
野口さんは、例えば「東京ドーム」を巨大避難所とし、テント村を設営できないか?と提言されていました。ドームは民間経営ですし、さすがに難しいかもしれませんが、例えば、都立公園や比較的大きな区市町村立公園などを予め「テント村」避難所設置可能地として指定し、準備を進めておくことは意義ある取組と感じました。
日本の避難所は、正に、3密。厳しい環境でいかに快適に過ごすか?を考え抜いたヒマラヤのベースキャンプのノウハウを生かしたテント村は、コロナ禍の今の備えとして、大変参考になります。
災害が来てからの準備では、間に合いません。
通常時の避難所運営とは異なる対応が必要とされることを念頭に、都や基礎自治体への提言を続けていきたいと思います。
野口さんのTwitterでもご紹介いただいていました。ありがとうございます!
*テント村の写真は野口健さん提供