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福島の被災10漁港全て復旧 浪江・請戸で記念式典

記念式典でテープカットする福島県浪江町の吉田数博町長(前列左端)ら(20日、同町)=共同

東日本大震災の地震と津波で損傷した福島県浪江町の請戸漁港の復旧工事が終わり、20日に記念式典が開かれた。事故を起こした東京電力福島第1原発の北約7キロに位置し、避難指示の影響で工事完了まで時間を要したが、これで県内の被災10漁港は全て復旧した。

請戸漁港は第1原発に最も近い漁港。防波堤や岸壁が激しく壊れた上に、原発事故直後の2011年4月から約2年間は原則立ち入り禁止の警戒区域に。工事開始は13年10月にずれ込み、今年3月に完了した。既に利用が始まっている。

請戸漁港の復旧工事が終わり、記念式典で披露されたペイント(20日午前、福島県浪江町)=共同

新型コロナウイルス禍による延期を経て行われた式典で、吉田数博浪江町長は「町にとって大きな前進だ。漁港の完成により震災前を超える漁業復興を果たしてくれると信じている」とあいさつした。地元小中学生らが制作に関わった堤防の壁画も披露された。

原発事故後、福島の沿岸漁業は操業日や海域を絞った試験操業を続け、今春から本格操業に向けた移行期間に入っている。

被災3県では、岩手県が管理する全31漁港の復旧工事を19年8月に終え、宮城県は21年3月末時点で県管理の27漁港のうち18漁港の工事が完了している。〔共同〕

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