けものフレンズ(テレビアニメ)とは、2017年1月から3月までテレビ東京系列で放送されたテレビアニメ。制作はヤオヨロズ、監督はたつき。全12話。けもフレブームの火付け役であると同時に炎上騒動の中心の一つ。
概要
2017年1月から放送が開始され、当初は「何も考えずに見られるネタアニメ」としての評価が下されていたが後に考察班の誕生やたつきへの個人崇拝が始まり放送終了後にはアニメ史上に残る傑作という扱いを受けるようになっていった。後に当作品やたつきは賞を受賞する等様々な形で高い評価をされるが当作品の番外編にあたるばすてきでの諸問題が発覚、たつき監督降板事件を経た事でこのアニメから付いたファンの多数はKADOKAWAアンチ(後にけものフレンズプロジェクトアンチ)へと転向した。
変遷
放送直後はネームバリューの不足に加え、技術面においても何も評価されておらず所謂ヘタウマ系アニメ、覇権争いという名目でも泡沫候補の一つとしてしか見られていなかった。
評判の悪いアニメを指す「鉄血のアークフレンズ」という言葉も元々は当作品を指していた言葉とされているが、前者二つがガンダムと遊戯王という十数年以上続く有名シリーズである事に比べ、けものフレンズというコンテンツはそれらに比べ知名度が圧倒的に劣る上、良くも悪くも泡沫候補としてしか見られていなかった当作品がそれらと肩を並べるに至った理由は不明。
ネットミームとしての流行
「すごーい」「たーのしー」と言った劇中の台詞から、「ジャンプ力ぅ」に至るまで様々な言葉がネットミームとして流行、人気の定着に繋がったが、同時に淫夢語録のように荒らしの常套手段としても頻繁に利用されるようになった。これら半ば荒らしのファンが急増した事により彼らを「けもガイジ」と呼ぶ第三者が現れ出す。
考察班の誕生
画面に映るジャパリパークの標識(ネクソン時代に存在した標識)が見つかった事を皮切りに「ジャパリパークに何があったのか」という考察が頻出するようになった。
彼らはネクソン時代から一期までの間に起こった事象を考察する事を主な活動としていたが、たつき監督降板事件以降大多数がたつきファンやKFPアンチとして活動を行い、その考察力をKADOKAWAやKFPへの陰謀論の展開、誹謗中傷と冤罪の事実化へ活用しアンチ活動に精力的に取り組んだ。
たつきファンの誕生
上記のネットミームやKFPがそれに合わせてメディアミックス攻勢をしたおかげでけものフレンズのファンというのは大幅に増加した。そしてその大半はアニメ由来であり、アニメの中でも監督であるたつき監督そのもののファンになるたつきファンなる層が出現して、今後のけものフレンズ界隈に大きな影響を及ぼすことになった。
11話ショック
けものフレンズ11話にいてセルリアン迎撃作戦の失敗、かばんがセルリアンに飲まれ生死不明になった事、ED及び次回予告からアニマルガールが姿を消した不穏さ等のショッキングな展開されたことでショックを受けたファンによってネットの無関係な場所含め各地で狂騒が起こった。
当時の狂騒について「当事者」であろうニコニコ動画及びpixiv利用者による記録が最も的確に当時の空気を伝えている
この11話放映後、ツイッターではワールドワイドトレンドの9位に「かばんちゃん」がランクイン。日本のトレンドにおいては約15時間に渡りトレンド上位を独占し、さらには実況ツイート残留率892%の実況ユーザ数過去最多の記録を残した。*1
ちなみに、11話の放送後、ニコニコ動画に投稿されている第1話(無期限無料)は、案の定それまでとは打って変わって悲痛なコメントで埋め尽くされた。すっかり元気を失ったコメント職人や「すしざんまい」に代表される赤字兄貴、しんざきおにいさんやサバンナシマシマオオナメクジにまで助けを求める者、セルリアンへ呪いの言葉をぶつける者、OPコメのテンプレを担うゴリラニキのもはや息絶え絶えな咆哮などなどなど…その状況はまさにどったんばったん大騒ぎとでも言うべきカオスっぷりであった。*2
これらの半ば暴徒化したファンの行動は界隈外のけものフレンズと無関係な人間にも認知されており、当時のけものフレンズファンが「けもガイジ」と謗られる一因となっている。
その後、「ケムリクサ」においてもわかばのが生命の危機に陥るシーンで11話が終了しており、現在たつきファンの間では「11話ショック」はたつき作品に顕著な特徴であるとされるようになり、たつき自身も「へんたつ(TV版)」11話で話題にするなどそれを自認している節がある。
ただし、「11話ショック」という用語自体は特にけものフレンズ用語と言う訳ではなく、けものフレンズ以前から多くの作品で使われている。これは11話が放映の節目となる1クール目(1クールアニメならば最終回)直前である為、このあたりに「盛り上がるポイント」を置くのがシリーズ構成上の定石だからである。
たつき崇拝の風潮の強まり
この際に細谷伸之が発言した「たつきを信じろ」という言葉は1期放送中の際、ヤオヨロズから脚本や絵コンテ、白箱*3も送られてこない、放送前に一切のチェックができない状態で発せられた言葉だったが、たつきにハッピーエンドとやさしいせかい*4を求める言葉として拡散され、たつきを崇拝する風潮を大きく加速させる原因となった。
放送後の活動
ばすてきの公開と降板宣言
当作品の番外編にあたるばすてきがTwitter上で無料公開され、当作品の放送終了に意気消沈したファン(所謂難民)は再び盛り上がった。しかしこのばすてきにはたつきの権限を越えた、声優の使用等諸問題があった。
それらが挙げられ出した後、たつきはTwitter上で続編の監督を降板「させられた」とするツイートを投稿し当Wikiでたつき監督降板事件としてまとめられている騒動へと発展した。
問題点
上記ばすてきを除く当作品のみで挙げられる問題点について説明する。
放送の遅延疑惑
「けものフレンズは爆死コンテンツであり、敗戦処理を押しつけられたたつきがアニメをヒットさせた事で一躍人気コンテンツへと躍り出た」という、いわば「たつき伝説」は界隈の内外を問わず広く流布しているが、実際に企画が開始されたのはネクソン版アプリと同時の2014年からであり、アニメ製作に先だち2014年にネクソン版のPVの製作が開始され、翌15年3月に通称「バンバン」と呼ばれるショートアニメが公開されている*5。
だが、たつきの「製作開始からから500日」というtwitterでの発言を信用するならば「たつき監督下においてのけものフレンズ」の製作が開始されたのは大幅に遅れての2015年9月前後となる。
また、2015年5月には石ダテコー太郎が『てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう』の監督を降板、後にヤオヨロズとのトラブルが原因で退職。同作の終了後に「てさぐれ」を製作していたスタッフもほとんどが退職した為「本来はネクソン版の展開と同時期に石ダテコー太郎を監督にして放映する予定で話が進んでいたが、氏の退職の為それが不可能になり、たつきへの引き継ぎのため製作、放映の開始が遅れたのではないか」更には「アニメ版けものフレンズがコンコルド効果を起こしており、スケジュール遅延を起こしてなお『制作会社をヤオヨロズから変更する』という選択肢を取れず制作費を投入し続けた事がネクソン版終了の原因なのてはないか」という説が存在する。
なお、後に石ダテコー太郎は自らの監督作品「其れ、則ちスケッチ」においてキャラクターデザイン原案に吉崎観音、製作スタッフに旧「てさぐれ」の製作陣を多く招いており、これを「答え合わせ」と考える者も居る。
ネクソン版ファン、過去作品を無視したブーム
上記の通りけものフレンズ(一期)はネクソン版が終了した直後に放送されたアニメであり、ゲームに愛着を持っていたプレイヤー、所謂園長勢がその次回作にあたる作品として期待されたコンテンツである。しかしその内容は自分達が必死に守っていたジャパリパークは滅び、人間も絶滅し、ミライさんも故人、さらに性格は大幅改変されたフレンズがいると、賛否が分かれる内容だった。
しかしながらアニメ放送によるけもフレブームが巻き起こると、「けものフレンズとはけものフレンズ(一期)のことであり、これが原点である」という考えが多数派になった。上記の考察も初期はネクソン版を基点に園長勢を中心に考察が始まったが、次第にたつき監督はいかに素晴らしい伏線をしこんだかを考察するたつきファンが主流となりコンテンツとして追いかけている園長勢はその輪から外されるようになった。ネクソン版を知っていれば見当はずれな考察もSNSでは当たり前のように横行した。この論調はたつき監督降板事件以降更に激化し、この多数派がコンテンツに対して妨害を仕掛けるアンチになった事、それらアンチ活動の大義名分として園長勢を名乗る人物が多数現れた事、ネクソン版のテイストがゲームとしての続編であるけものフレンズ3が公開されるまで蚊帳の外に追いやられる形となった事を合わせてたつきやそのファン、一期自体を嫌悪する園長勢が現れるようになった。
台本、描写の杜撰さ
当作品は上記の通り様々なネットミームが生まれ、それら全てがたつきの計算であり彼の手腕とされている。しかしそのネットミームの一つであるトキの歌に関しては台本に「歌」としか書かれておらず、演じ方や台詞に至るまで全て声優のアドリブ力に依存したものであると判明している。
また、シーンで消えたりついたりするかばんの帽子の羽根やかばんの背負っているリュック、ジャパリカフェの屋根の形、OPの回らないバスのタイヤ等初歩的なミスが多数散見される。それの一部をまとめたサイトがある。*6
放送当初の「頭空っぽにしてみれるアニメ」という評価であればそれは些末な事であり指摘するほうが野暮だったが、放送末期やけものフレンズ2以降それを誹謗中傷する為にたつきファンによって当作品を「質の高い神アニメ」と喧伝されるようになると、けものフレンズ2で指摘されたミスが当作品に無かったからと検証されるようになり、作画や表現について論争が起こるようになった。
脚本担当の途中交代
「実態に併せて変更した」という名目で脚本が田辺からたつきに変更されたが、これが後にたつきの脚本費・脚本印税未払い発言事件の原因となる。
事件の一覧 | |
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事件テンプレート | |
2017 | けもフレブーム - ばすてき - 脚本名義変更 - Japari Café? - けもフレ2制作決定 - 夏休み再放送 - コンセプトデザイン展? - 監督降板事件 - 映像化プロジェクトに関するご報告 - ニコニコニュース - デイリーニュースオンライン - が~で~ん - 大晦日特番? |
2018 | ぱびりおん - ぱずるごっこ - あにまるトモダチ - 角川株主総会2018 - がーでん2? - 星雲賞受賞 - ようこそジャパリパーク - b - たつきの未払い発言 |
2019 | ケムリクサ - けもフレ2 / 2炎上事件? - けもフレR - ログボ - 角川株主総会2019 - けものフレンズWORLD? - ワイトキング批判 - テレ東HD株主総会2019 - ねこたススムの未払い発言 - 京アニ放火事件 |
2020 | 百ッカデミー賞陰謀論 - ヤオヨロズ解散 - 殺害予告事件 - 大運動会? - 角川株主総会2020 - もるにあ |
2021 | モチガイ特定自演 - 吉崎嫉妬説否定 / 榊正宗開示失敗 - 角川株主総会2021 |
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