2016.10.22 |
ビデオカメラで撮影している映像をプロジェクターでリアルタイムライブ投映するときのポイント
説明会や結婚式といった場で、ビデオカメラから映している映像を、プロジェクターやテレビでリアルタイムに出したい!、といったご要望をいただくことがあります。
何の問題もないように思えますが、実際に試した見たところ思わぬ落とし穴がありました。
そこで今回は、そのトラブルを未然に防ぐために、ライブ投映する際のポイントを簡単にまとめてみました。
さっそく、レンタル館でおすすめしているHDR-CX630V(以下CX630V)を、プロジェクターに繋いでみました。
繋ぐ方法は2種類ありますが、おわかりですか?
そうです、ビデオケーブルの赤白黄色(映像だけなら黄色のみでOK)と、HDMIケーブルです。
HDMIは1本のケーブルで映像も音も伝送でき大変便利な規格です。しかもデジタル信号を伝送するため画質の劣化が抑えられます。
最近のビデオカメラ、プロジェクターにはほぼ間違いなく搭載されていますので、全力で活用しましょう!
さて、実際にビデオカメラとプロジェクターを繋いで投映してみたところ、どちらの方法でも問題なく映像が出ました。
もちろんビデオカメラについている液晶画面にも表示されています。
このとき、プロジェクターに音声出力機能がある場合、高確率で「キーーーーーン」といったハウリングが生じますので、接続する前に予め音量を小さくしておくとベストです。
次に録画ボタンを押してみます。
こちらもOKです。ビデオカメラで録画しつつ外部出力先、つまりプロジェクターにも映像が出ています。
特に何の問題も無さそうです。
次にFDR-AX100(以下AX100)、つまりは4K撮影ができるビデオカメラに変更して再度チャレンジしてみます。
するとスタンバイ中はCX630V同様、プロジェクター側と液晶画面の両方に映像が出ますが、録画中はビデオケーブル、HDMIケーブルの接続方法に関わらず、プロジェクター側からは映像が出なくなりました。
このとき記録モードは「XAVC S 4K」と言う4K記録が可能なモードでした。
これを「XAVC S HD」、フルハイビジョン記録が可能なモードに変更すると、録画中も出力されるようになりました。
この結果から、4K撮影するときは接続方法にかかわらず映像を出力できないことがわかります。
以上をまとめると次の表のようになります。
XAVC S 4K | HDMI接続時 | 録画時 | 液晶モニターのみ |
---|---|---|---|
スタンバイ時 | 同時表示可能 | ||
RCA接続時 | 録画時 | 液晶モニターのみ | |
スタンバイ時 | 同時表示可能 | ||
XAVC S HD | HDMI接続時 | 録画時 | 同時表示可能 |
スタンバイ時 | 同時表示可能 | ||
RCA接続時 | 録画時 | 同時表示可能 | |
スタンバイ時 | 同時表示可能 |
4K録画時はHDMIでもRCAでも液晶モニターしか表示できないわけですね。
なお蛇足ですが、新機種であるFDR-AX40で同様のことをすると、きちんと注意を表示してくれます。
4K録画中も映像が出力できるようになるのは、技術の進歩により実現するとは思いますが、その時はもう少し先の事かもしれません。
録画中に出力できなくなった!となった場合は、記録モードを修正してみてくださいね。
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