北海道内で16日、新たに35人の新型コロナウイルス感染が確認され、計6万942人となった。新規感染者が30人を超えるのは10月17日以来、約1カ月ぶり。死者の報告はなかった。クラスターの発生が相次いでいる旭川市では、13日に公表された住宅型有料老人ホームで1人増え計9人となった。市保健所によると、10月1日以降の感染者222人のうち、約8割に上る176人が新型コロナワクチンを未接種だという。

 ◇札幌医大教授が警鐘

 旭川市の感染状況などについて、札幌医科大の横田伸一教授(微生物学)に話を聞いた。【聞き手・土谷純一】

 旭川は危機的状況にあると言っていい。人口10万人当たりの直近1週間の感染者は、まん延防止等重点措置適用の目安(15人)を超えていることから、時短などの措置も検討すべきだ。感染経路不明割合は15日までの1週間で44%となっており、市中感染が進んでしまっている。

 市内のクラスターから広がっているのが要因とみられる。カラオケのある飲食店での感染が多く、昨年夏に小樽市で「昼カラ」のクラスターが連鎖したのと似ている。当時も全道の感染状況が落ち着く中で発生した。

 マスクを外して歌っていたらリスクが高い。さらに店内で大きな音が流れていることから、自然と人同士の距離が近くなって話し声が大きくなる。そうなるとマスクをしていても感染を防げなくなってしまう。

 旭川は道北圏やオホーツク圏の拠点でもあるので、人の行き来があり、全道への感染拡大が懸念される。全国的に感染状況が良くなっている中で、どれほど市民に危機感が伝わっているのか。道や市の呼びかけだけで収まらないなら、強い措置が必要だ。