駒込ピペット(読み)コマゴメピペット

デジタル大辞泉「駒込ピペット」の解説

こまごめ‐ピペット【駒込ピペット】

ガラス管の上部3分の1程度のところにふくらみをもち、上部にゴム球があるピペット。樹脂製のものもある。名称は1920年代に東京都立駒込病院の院長二木謙三が考案したことに由来する。厳密な計量には適さないが、操作が簡単なため教育現場の実習などで広く利用されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の駒込ピペットの言及

【ピペット】より

… そのほか目的に応じて各種のものがある。たとえば駒込ピペットと呼ばれるものは,それほど正確ではないが,ゴムのキャップがついて簡単におよその所要量が取り出せるため,広く用いられている(図‐e)。また細いメスピペットに注射器の内筒をつけたポンプピペット(図‐f)は,少量の危険物を正確に取り出すために,ガラス管を引き伸ばしてつくった点滴ピペット(図‐g,h)は極少量を測り取ろうとするのに用いられる。…

※「駒込ピペット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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