夏休み明けから「カスタムメード」とか言っちゃって
勝手に時短登校させていたひかりちゃん。
すっかりだらけていた私たち母娘に、とうとうカギノ
先生から渇が入りました。ひゃ~!
「時間を守ってもらわなければ、ひまわり級には入室
できません。ひまわりの子たちには、時間できっちり
動くよう指導していますので。」ピシッ ハイッ
ひかりちゃんがひまわり級の体験に入れる時間は、
9時35分ジャスト。
1分でも遅刻すると容赦なく門前払いです。
そのためには9時30分には通常級でスタンバイしてい
なくてはなりません。9時22分までに校門をくぐらね
ばなりません。9時12分に自転車で出発しなくてはな
りません。
逆算逆算、えっとえっと、あたふたあたふた。
担任の女神先生も、児童支援のワキタ先生も、年上の
カギノ先生には頭が上がらないらしく、支援級体験の
前はピリピリと緊張しているのがわかります。
いやー、子ども(特にADHDちゃん)を時間通りに動か
すのは、至難の技ですよねー。
でも、甘えたこと言ってられない貫禄が、カギノ先生
にはある。ひまわりにお世話になると決めたからには
ルールを守らなくては。
この私がそうだったように、ひかりちゃんも会社勤め
は向かないだろうなあ。
好きなことには損得抜きで、時間を忘れて没頭できる
かわりに、集団に合わせて時間で動くことには、我慢
ならないタイプ。母娘揃ってこうだから、先が思いや
られるわね。
ただその反面、この分刻みの朝にホッとしている自分
が。……なぜだ?
多分、破天荒な娘を「ありのままでいい!」とムキに
なって好きにさせていたけど、一方では不安だったん
ですよね。ほら、私、小心者だからさ。
だから、言いたいことは山ほどあるけど、今は素直に
カギノ先生に従いましょう。それに私たちのせいで、
女神先生やワキタ先生が怒られちゃったら、申し訳な
いもんね。
今朝も娘を時間通りに連れていくために、久しぶりに
引っ張り出した腕時計をチラチラ見ながら、BGMは
「不思議の国のアリス」の白ウサギのテーマ。
ガンバレ私。