三角商事(株)【ルミエール】

1978年の創業当時、「大きな会社を持ちたい！」という野望を持って起業しました。ある日の新聞で、東京の某スーパーが繁盛をしているという記事を見まして、その秘訣を尋ねに行ったんです。すると、先方の代表から「人間は皆で助け合う生き物。自分が得をしようと思わず、『人の役に立つ』ことを第一に考える事が大切だ」と教えていただきました。それまで、商売は自分の力でバンバン稼ぐものだと思っていたので、この言葉にビックリしましたね。では、商売の立場から人の役に立つには？ 答えは「毎日の生活に必要なものを、継続して安く提供する事」でした。この考え方が、今でも当社の基盤となっています。

安く販売すると売り上げが伸びるので、つい「もっと儲けるには…」と欲が出てくるものです。でも、そんな考えになったらもう商売は終わり。私たちが思う商売人は、利益に執着する人ではなく、世の中に役立つ事を考え実行する人なのです。 当社では、ノルマを押しつけたり、細かなルールで縛ったりしません。人間には怠けようという気持ちより、一生懸命に生きようとする意識が潜在的にあると思います。 義務を押し付けられるより放っておかれる方が、自分で何をしなきゃいけないか考えるようになるんです。だから、表面的な教育訓練はしませんし、指示もほとんどしません。仕事はやれば自ずと覚える。重要なのは、今自分が何をしなければならないかを自分自身で考え、自主的に動くことです。

以前、ある社員から「自社の生鮮食品をやらせてほしい！」という意見が出ました。これまでは全店舗、肉・魚・野菜コーナーはテナントによる販売でしたが、「自分たちでやればもっと安く提供できてお客様に喜ばれるはず」という社員の熱い想いに動かされ、今宿店の精肉と青果からスタートしました。その結果、テナントの倍以上の売り上げを記録しています。また、野菜は糸島に自社農園を設け、相場に左右されずに安定価格で販売できる仕組みをつくるなど、社員からの声がきっかけとなり、スタートする取り組みも数多くあります。

当社で働く社員には、思いやりのある心で行動できる人であってほしいと思います。お客様のために役に立ちたいという熱意と誠実さをもち、自分から一歩踏み出して行動できる方と出会える事を楽しみにしています。

代表取締役 社長　三角 勝信