My Better




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ユーフォリオン 高瀬美恵

 死生観を主題にしたところは一般的ですが、その持ち込み方が異色のファンタジー。インスタントにもたらされる死に対し揺れ動く少女の心を表現しています。


Missing 甲田学人

 この物語はファンタジーでありホラーであるとも言えるでしょう。現代がベースとなっているため現実との接点が多く、親近感と共に、うら寒さを覚えます。
 言葉の選択、題材の選択の優れた作品だと思います。あとは、言語、物事の解釈が面白いところでしょうか。弱冠展開の仕方に荒さがありますが、人を引き込む魅力を十分に有した作品ですので、『物語』を読みたい方にはぜひともお薦めの作品です。


天華無敵! ひびき遊

 何が好きって物語の舞台が最高にいいですね。広く奔放に広がる世界と主人公の性格がうまくマッチして明るい雰囲気を生み出しています。細かいアイディアも随所に取り入れられた面白い作品です。


バッカーノ! 成田良悟

 「泥棒カップル最高!」以上。……ってわけにはいかないか。複数の視点に立ち一つの物語を作り上げるところはMybestのブギー・ポップと一緒です。それをのりを軽く、楽しく、早く、それでいて「おっ」思わせるところのある作品に変えたのがこれです。気軽に読めて面白いですよ。

 BOWWOW!、Mew Mew!の島シリーズもオススメです。


DADDYFACE 伊達将範

 年の差たった9歳の子供というとんでもない設定です。その子供に引っ張られる形でトレジャーハントに狩りだされる大学生父親。超古代兵器、文明、生物。それらのものが次々に彼らの前に現れ一つの物語となって行きます。美しく悲しい話もあり、アクションありです。


失踪HOLIDAY 乙一

 短編の中で一番好きです。もう1冊の『きみにしか聞こえない』も含めどれも泣けます。ミステリー要素があります。
<しあわせは子猫のかたち>こっちの方が好き
 何の変哲もない暮らしが、淡く幸せに感じられて、とても切ないです。ほのぼのとした日常とそこにある“痛み”を鮮やかに描き出しています。
<失踪HOLIDAY>
 ああ、こんな子いそうだなぁ……と思ってしまう話。主導権を握っているつもりがいつのまにか流れにとりこまれてしまいます。


イリヤの空、UFOの夏 秋山瑞人

 泣かせの秋山の異名を取るこの作者。独特の地の文と描写力が魅力的な作品。ギャグ的テンポで進む裏には不安定な政情が日常生活を浸食しつつあるというギャップ。大人の視点から見守られる青春な子供達の話です。


シュプルのおはなし 雨宮諒

 魔法も異世界もなくただ少年の想像によって紡がれる物語。おじいちゃんの宝箱から取り出した様々な品一つ一つに少年が想像した由来を物語ります。ほのぼのとしてどこか心暖まる作品です。


灰色のアイリス 岩田洋季

 長いこと貸していたためなかなかMybetterにのりませんでしたが、改めて読み返して思う。面白い。ただのアクションものかと思いきやその心情の表現、激しさは類を見ません。そして展開。最後の「まさか」と思わせる展開の持っていき方は、激しく心を揺さぶります。その台詞の内容、深さに心が裂かれるようです。ただし、本当にすごいのは1巻です。


フルメタル・パニック! 賀東招二

 戦争ボケの青年と、壮大な秘密が隠された少女が繰り広げるどたばた学園アクション・コメディ。学園生活と戦争、秘密結社に隠された謎を無理やりくっつけたらどうなるのか体現したような話です。ロボット関係好きな人にはいいと思います。


ポストガール 増子二郎

 たくさんの出会いを繰り返し人型自律機械が心を持っていく話。ほのぼのとした空気、そっと心に触れてくるような出会いと別れ、そしてそこにある想い。そういった様々な要素がこの物語を良いものにしています。


12月のベロニカ 貴子潤一郎

 美しい話です。過去と現在を交錯させ描くことによって登場人物の心情を奥深く感じさせる作りになっています。誰もが内心に閉じこめた苦悩。読めばその純粋な心に胸を打たれることでしょう。


フォーチュン・クエスト 深沢美潮

 私の小説人生はここから始まりました。とても入りやすい作品です。ゲームをまさに小説にした感じの物語。主人公たちにはレベルがあり、モンスターがいてそれらを倒すと経験値が手に入ります。またさまざまなダンジョン、冒険が存在し、登場人物は時にそれを買い、時に巻き込まれ解決していきます。彼ら初心者PTとともに自分もいっしょに笑い、泣き、喜ぶことのできる物語です。同じ世界を舞台に約100年前を描いたデュアン・サークも同様です。


古墳バスター夏実 七尾あきら

 科学技術でなく魔法技術が発展した世界を舞台に女子高生が暴れまわります。基本的にはおちゃらけた話で面白いのですが、ときにシリアスにどきっとする場面も要所要所におかれています。


ウィザーズ・ブレイン 三枝零一

 SFです。魔法の持ち込み方が今までにない感じで面白いと思います。それを用いた戦闘シーンは格好良いです。ただし、用語に慣れるまではちょっと辛抱が必要です。


レディ・ガンナーの冒険 茅田砂胡

 動物に変身できる人々が生きる世界。人種差別、選民意識を軸として話を構成しています。破天荒なお嬢様と、不思議な人々が織り成す物語は、1冊1冊思いもよらない展開を見せてくれます。手に汗握る状況を、その動物に変身できる特性をいかして切り抜けていく様は、美しくも熱く激しいものです。


先輩とぼく 沖田雅

 設定は単純なのに話の流れが独特。「ぼく」と「先輩」が持つ極めて特殊な関係に雰囲気が魅力。展開が詠めそうで全然見当違いの方向に流れていく感じがたまらない。


学園武芸帳 白井信隆

 学園内の生徒……というか登場人物全員が格闘家……というかなにがしかの形で戦闘に参加します。戦って戦って信念を勝ち取る話です。技の名前、体系、その動きの表現がしっかりしていて読む人を飽きさせません。


A/Bエクストリーム 高橋弥七郎

 設定がかなり多く複雑で難しいので好き嫌いがあるかもしれません。1巻はまだしも2巻はさらにわかりにくく読み返さないと辛いかも。しかし、アクションの痛快さ、キャラクターの魅力は捨てがたいものがあります。


ドラゴンズ・ウィル 榊一郎

 一人の少女と一頭のドラゴンが出会い、心を通わせる話。日常の微笑ましい情景が特徴的です。人の想い、ドラゴンの想いを交錯させ時代の移り変わり、善悪の定義を想起させます。その結末のドラゴンの言葉は胸を打たれるものがあります。
 この作者の作品にはスクラップド・プリンセスというシリーズがあります。しかし、こちらは正直いまいちです。ただし、人気はあるようなので相性が悪いだけなのかも。




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