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ツインターボと小さい子好きなトレーナー - kuirui(悔類)の小説 - pixiv
ツインターボと小さい子好きなトレーナー - kuirui(悔類)の小説 - pixiv
3,793文字
ツインターボと小さい子好きなトレーナー
ツインターボと小さい子が好きなトレーナーの話。ナイスネイチャ視点。

ロリコンじゃないよ純愛だよ。
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2021年5月21日 15:30

「ネイチャ、ちょっと聞いてよ。……ターボのトレーナー、ターボのことをエッチな目で見てるかもしれない」 お昼休み。カフェテリアでツインターボと二人でご飯を食べていた時。 ターボからそんなことを言われてアタシ、ナイスネイチャは箸を食器の上に落とした。 咀嚼中でなかったのは幸いだと思う。 口の中に食べ物があったら、多分吹いてた。 「え、え?マジで?」 地方にはセクハラまがいの指導する悪質なトレーナーもいるというのは知っていた。 昔はもっと問題だったらしい。でも、ここ十数年くらいで制度の見直しや厳罰化も進んで。 この中央のトレセン学園なんて特に厳しいってことは自分の専属トレーナーから聞いていた。 担当ウマ娘との仲が悪くなった挙げ句、その子から嘘のセクハラエピソードを報告されて、冤罪で追放されたトレーナーもいるって。 「マジ?マジなの?その人大丈夫なの?……というか、ターボをそういう目で見る人ってことは……そういう、人なの?」 アタシは言葉を抑えた。 ターボみたいな子にイヤらしい視線を向けるってことは、つまり……。 「ターボ、ネイチャの言ってることよくわかんない。なんかトレーナーの目つきがエッチだなって思ってるだけだもん」 「あー、うん。ごめん」

アタシはターボのトレーナーになった人を思い出していた。 すごく優しそうな人だったはず。 選抜レースでデタラメな走り方をしたターボに声をかけて、彼女をスカウトしたトレーナー。 彼の指導のおかげなのか、ターボは徐々に多彩な走り方を見せるようになっていた。 最近はG2でも勝利したり。優秀なトレーナーなのだと思う。 でも……小さくて無邪気なターボをそういう目で見る人、と聞くとさすがに手放しで褒められそうにない。

「まあ、ターボの魅力にトレーナーが負けるのはしょうがないかな」 言い出した割に、ターボ本人は大して深刻に感じてなさそうだった。 彼女は話は終わった空気を出して、ご飯をむしゃむしゃと食べている。 「……ねえ、ターボ。ターボのトレーナーさんにお願いして、アタシと並走トレーニングやってみない?アタシも自分のトレーナーに伝えておくから」 「いいよ!トレーナーに頼んどく!ネイチャと並走するの久しぶりだな~」 楽しそうにギザ歯を見せて笑うターボに、アタシはため息をついた。



翌週。アタシは自分のトレーナーに許可をとってターボのトレーニングに合流した。 「よろしくお願いします」 「……はい。ナイスネイチャさんですね。こちらこそよろしくお願いします」 柔和な顔のターボのトレーナーさんは少し不思議そうな顔をした後、挨拶をしてくれた。 とてもターボの言うような、いやらしい目つきをする人には見えない。いや、人は見かけによらないのかもしれない。 アタシは気を引き締めて彼の動向を注視した。 「トレーナー!ネイチャ連れてきたからさっそく並走トレーニングしようよ!」 「……ターボさん。ナイスネイチャさんが来るのは、明日だったのでは?」 え? ターボは何かを思い出したのか、少し顔を青くした後。 「ターボちゃんと今日って言ったもん」 本当?本当か? 「……そうでしたね。でも、今度はもう少し早く言ってもらえると助かります」 わかった!と元気に返事をするターボ。 アタシのほうが申し訳なくなる。 それにしてもこのトレーナー、ターボに相当甘いな。 「でもいきなり並走トレーニングをするわけにはいかないので、まずはストレッチとウォームアップから始めましょう」 アタシはターボと一緒にストレッチを始めた。 トレーナーはそれをのんびりと眺めている。 その視線はもっぱらターボに向いているけど、それが持つ意味は読めなかった。



「トレーナー、疲れた……」 並走トレーニング2本目で、ターボはヘロヘロになってトレーニングコースに突っ伏した。 それをトレーナーが抱き起こして、抱っこしてコース外に運んでいく。 ターボをベンチに寝かして、汗を拭いてあげていた。 まるでお姫様扱いだ。 彼女を見つめる視線はまるで自分の子供を見る目のようで……とてもエッチな視線を見せるようには思えない。 ターボの勘違いじゃないだろうか。

「う~……暑い……」 ターボが起き上がってジャージの腰回りを引っ張ってパタパタと振った。 ちらちらとおへそとが見える。はしたない。 それを見るトレーナーの目つきは……あ。 服を振る手を止めて、ターボが駆け寄ってくる。そしてアタシに耳打ちした。 「見た?」 「見たけど。……アンタ、わざとやったの?」 ターボがニヤリと笑う。この子、こんな性格だっけ……? 「トレーナーのこといろいろ知りたくて、いろいろやってみたら……エッチなことに一番反応するのがわかったもん」 いや、そりゃそうでしょ。っていうか、いろいろ知る手順間違ってない? 「アンタがそういうことするから、相手も見てくるんじゃないの?隙を見せないようにすれば見てこないでしょ」 下心はともかく。

「……ターボは、見てもらいたいんだもん。だってターボ……トレーナーのこと、好きだし」 彼女は、ほんのり頬を染めて、衝撃的な告白をした。 あの年中ぶっ飛ばして、走って騒ぐことしか考えていないような暴走娘ツインターボが……女の子の顔をしている。 あまりの衝撃に、アタシはどう反応すれば良いのかわからなかった。 ……この恋は、応援したほうがいいの? 元の目つきに戻った彼は、手元のバインダーを見て何かを書き込んでいた。 不意に、その視線が別のところに向いた。 何かを真剣に見つめている。 視線の先には……マヤノ、マヤノトップガンがいた。 小さな体を一生懸命動かしながら走っている。 ……オイ。



あの人はやめたほうがいいんじゃないの?と言うのは簡単だけど。 ターボの気持ちを無下にするようで、できなかった。 せめてそれとなく人物を探ってみよう。 アタシはまだマヤノを見続けている彼に近づいた。 「マヤノちゃんを見てるんですか?」 「ええ、はい。あの小さくて可愛い体で、良い成績を残している。素晴らしいウマ娘です」 彼の視線は、思ったよりも真剣だった。 「僕は元々大学でレースウマ娘に関する研究をしていました。テーマはレースウマ娘の体格差とその能力の違いです」 思いがけない話が始まって、アタシは驚いた。 気になったのか、ターボも近寄ってくる。 「ウマ娘は体格差で個性は出ますが、そのスピードやスタミナは体格に影響されないものがあります。その謎を探るのが目的でした。あと……小さくて、可愛い子に勝ってほしいという思いもあります」 確かに、小さいから位置取りに不利とか、当たりに弱いとかはあってもスピードやスタミナで単純に劣るという話は聞かない。 「研究が一段落した……というか煮詰まったので、私は実践の場で自分の研究を確認することにしました。そのためにトレーナーになったんです」 いろんなトレーナーがいるもんだ。 そういえば、アタシは自分のトレーナーが何でトレーナーになったかなんて詳しく知らなかった。 「それと、小さくて可愛い子に接したいという欲もありました」 ……それ言うんだ。言わなかったらカッコよかったのに。 彼はしゃがみこんで、ターボに目線を合わせた。 「ターボさん。僕は絶対あなたをG1でも勝てるようなウマ娘に育ててみせます。一緒にがんばりましょう……あと、おへそや下着をちらちら見せるのは、できればやめてください。つい視線で追ってしまうので」 言い切った。すごい。 そしてちょっとキモい。



ターボは話を聞いてポカンと開けていた口を一度閉じて。 ゆっくり動かし始めた。 「ターボ、一番になれる?」 「もちろんです」 「ターボ、可愛い?」 「当たり前です」 「ターボ以外の小さい子、マヤノとかタマとか、あんまり見ないでくれる?」 「……努力します」 そこは言い切ろうよ。 「ターボが、G1で勝ったら……トレーナー、ターボと付き合ってくれる?」 「「え?」」 今、ここで攻めるんだ……。 彼女の姿勢は一貫している。 走りも、恋も。最初から全力で仕掛けるのだ。



真っ赤になって、俯いてモジモジとするターボを、彼はしばし呆然と眺めた後。 「それもいいですね。研究のためには可愛い彼女の協力があれば最高です」 それを聞いてターボはパッと顔を上げた。ギザ歯がまぶしく輝く笑みを見せる。 ……なんか、告白の返事にしては微妙なんだけど……ターボはそれでいいのか。 「約束だからね!じゃあターボもう一回走ってくるから!ネイチャ、行くぞ!」 ターボはキラキラした顔のまま、コースに戻っていった。

トレーナーの顔をちらりと覗き見る。 頬に汗が伝っているのがわかった。 「……責任、取ってあげてくださいね」 「もちろんです」 元気よくスタートについて、アタシたちに手を振るターボ。 彼女を見つめる彼の愛情のこもった視線を見て、アタシはとりあえず安心して。 遅いと急かし始めたターボに合流するために走り出した。



スタートについたターボは早速惚気話のようなものを始めた。 あ~……アタシも、キラキラな恋がしたいな。 そんな事を考えながら、アタシはスタートの姿勢をとった。

ツインターボと小さい子好きなトレーナー
ツインターボと小さい子が好きなトレーナーの話。ナイスネイチャ視点。

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