2021年は11月14日に福島県福島市で開催される【東日本女子駅伝】
18都道県が競うこの大会は「中学生」から「実業団選手」まで同じチームで戦うのが大きな特徴。抜きつ抜かれつが見どころの中学生区間。今大会注目の中学生ランナーを紹介。

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埼玉県東松山市。
東松山南中学校・新井優希監督:「お母さんの身体的な能力を受け継いで、やはり持っているものはあるなと。走力だけじゃなくて、1回にかける気持ち、集中をぐっと自分の世界に入れるところが『スーパー中学生』だなと、中学1年生の時から思っていました」

その『スーパー中学生』の名前は…赤羽優苗。

赤羽優苗選手の母は…2008年の北京オリンピック長距離日本代表、引退レースの大阪国際女子マラソンで優勝し有終の美を飾るなど、日本を代表する名ランナー赤羽有紀子さん。
東日本女子駅伝には25年前、高校2年生で初出場。過去6回出場し、アンカーを務めた29回大会では5位から3人抜きを見せるなど、福島路を沸かせた。
2006年に優苗さんを出産し「ママさんランナー」としても大きな注目を集めた。

その娘・優苗さんが、初の地元代表として母と同じ舞台に立つ。
東松山南中学校 3年・赤羽優苗選手:「予選会があるんだよってお母さんに言ったら、私も出たんだよって言われて。素直にすごく嬉しかったですね」

母・赤羽有紀子さん:「我が娘ながらすごいなって正直思いました。私も中学生の時代表になりたくて、狙っていた時もあったので」

母・有紀子さんは、陸上が『選手時代のやりがい』から今や『娘の活躍を見守る生きがい』へと変わっていると話す。

母・赤羽有紀子さん:「娘のレースを見る時がすごく緊張します。自分のレースの時よりも緊張します。動画撮っていると震えが…」

娘には、苦しい競技だと知っているからこそ『陸上をやらなくても良い』と伝えていたが、それでも選んだ陸上の道。

東松山南中学校 3年・赤羽優苗選手:「親もすごい速かったというのもあって、遺伝もあると思ったので、それも含めて自分の力をどこまで試せるかなっていうのを思ったのが始めだと思います」

最近は、周囲から顔も似てきたと言われるそうだが、母・有紀子さんに優苗選手の走りを見てもらうと…
母・赤羽有紀子さん:「周りからまず言われるのが、すごく走り方似てるねって言われるんですが。腰も落ちずに良い位置で楽に走れているので、そういうところが似ているのかなと思います」

世界と戦った赤羽有紀子さん…
東松山南中学校 3年・赤羽優苗選手:「やっぱり家だと私のお母さんっていう感じがしますね。ですけど映像を見ていると、やっぱりすごかったんだなって思うので。私も受け継いでいるはずなので、調子が良かったらもしかしたら区間賞を獲れる可能性もあると思っているので、そこを目指して頑張っていきたいと思っています」

次は娘から母にメダルを…秋の福島路に、親子のタスキが今繋がる。

母・赤羽有紀子さん:「思い切った走りをしてほしいと思います。先のことを考えずに、次の選手に良い勢いでタスキを渡すっていう気持ちで駆け抜けてほしいと思います」

最後に、優苗選手に憧れの人を聞いてみた…
東松山南中学校 3年・赤羽優苗選手:「お母さんですかね。お母さんが憧れです」