大迷惑…高級マンションのバルコニーに「サンルーム」作った住民vs管理組合の激烈バトル
私はマンション管理士の仕事をしています。マンションの維持・管理などについて、管理組合の理事会に様々な助言をおこなっています。以下は、そんななかで目にした「マンションのトラブル」を、プライバシーに配慮し、アレンジしたうえでご紹介するものです。
屋上で目にしたもの
5年ほど前の出来事です。"それ"を見つけたのは、建物の点検でマンション内を巡回しているときでした。屋上に雑草などが生えていないかを確認するため、屋上に上がりました。
高台に立地する高級マンションです。海を眺めてから、ふと足元を見ると、ガラスの屋根が目に入りました。
ありえない、階下はルーフバルコニー(階下の部屋の屋根上に設置されるバルコニー)のはずです。
屋上の淵に沿って、下を見ながら移動すると全貌が見えました。
そこには、四方がガラス張りの3畳はある部屋が見えました。屋根には可動式のシェード。窓はサッシ枠がはまり、引き戸になっています。中にはソファーや家具が置いてあり、完全に部屋でした。なんと、ルーフバルコニーにサンルームが設置されていたのです。
これはまずいということで、管理組合の理事会に報告しました。そこからがバトルの始まりでした。
理事会では、当然に撤去の請求をすることになりました。当該の住戸の住人である女性に通知を出したのですが、返ってきた文書には「設置する時に理事会の承認を得ています」と書かれていました。