■無能上司のせいで、在宅勤務が終了することになった
私の所属している事業部では昨年の4月から今まで、1年と半年以上在宅勤務を行ってきた。
所謂SIerをやっている会社なんだが、うちの事業部は受託ではなく業務システムを開発、販売しており、50人ほどのメンバーがいる。
当時の部長がめちゃくちゃ優秀な人で、在宅勤務への転換にあわせてすぐに社内のコミュニケーションをメールからSlackにしたり、社内外のMTGをすべてZOOMで行うようにしたりと、情シスの人と一緒に色々ルールとツールを整備してくれた。kintoneも入れてくれて、社内申請や案件情報共有などいろんなことがオンラインでできるようになった。
その結果、出勤から在宅勤務に切り替えても売上は右肩爆上がり。
通勤の疲れがなく一日の可処分時間が増えて、ほとんどのメンバーが在宅勤務に関してとてもポジティブに感じていた。
オンラインでの雑談時には
「たまには出勤してもいいけど、在宅でも業務に支障がないからコロナが明けても基本は在宅勤務がいいよねー」
「家でご飯食べれるの最高。もう在宅勤務以外考えられない」
「議事録とか依頼がちゃんとテキスト化されるようになってむしろ生産性あがったよね」
みたいなことをみんなで常々話していたし、私もこのままずっと在宅勤務(出勤するとしても週1、2とか)が続くと思っていた。
が、この10月、会社の組織体制の変更があり先述の部長が異動になった。
他事業部から新しい部長がやってきたのだが、この新部長がかなりやばい人だった。
まだ1ヶ月半しか関わっていないが、具体的にやばい点をあげると
- slack上で報連相を行うと、返信せずに電話(ガチの電話。たまにslackコール)してくる。
- 社内に情報を共有しないといけないため、電話の受け手が通話内容をslackに書き込む必要がある。
- 「新部長が自分で書き込んでください」とお願いしたが「入力が面倒くさい」「テキストでうまく日本語を伝えるのは苦手だから電話したほうが早い」「そもそも情報は受け手が整理すべきもの。お客さんとMTGした時にお客さんに議事録書いてって言わないでしょ?」と断られた。
- 新部長が「業務フローに無駄があるので工数削減したい」というのでエンジニアがヒアリングしたところポエムを語られた。
- 「具体的にどこに無駄があると思ってるんですか?」と質問したら、「俺はエンジニアじゃないんだからそういう具体的なことは考えられないんだよ!察しろよ!」と逆ギレされた。
- あらゆるものを、ワードかパワポかPDFにしないと確認してもらえない。
- 数値計画とか、案件の進捗状況とか、kintoneを開けばすぐに確認できるデータも、グラフにしてパワポに貼り付けて整理した資料をつくらないと見てくれない。
- kintoneの使い方を説明し、次回からkintoneを見てもらうようにお願いしたところ、「俺は君の上司なんだよ。上司がすぐに判断できるように体裁を整えるのが部下の仕事じゃないの?なんで君が楽しようとしてるの?」「そういうのデジハラって言うらしいよ?今の御時世だと一発アウトだからやめといたほうがいいよ」とたしなめられた。
という感じ。
前の部長が整備してくれたことがむちゃくちゃにされ、メンバーと
「新部長をなんとかしないと・・・」
と相談しながら、どうしたものかと思っていたら、先日、新部長から
「12月から在宅勤務を終了・禁止し、週5で出勤をすることをルールとする。」
という発表があった。
発表を聞いてメンバーは絶句。
誰も動かないし声出さないからネット回線重くてZOOMの画面固まったのかと思った。
メンバーの1人が「12月からというタイミングと、在宅勤務がダメな理由はなんですか?」と震え声で質問をしたところ、
- 「9月末に緊急事態宣言が解除された。」
- 「もう緊急事態宣言が出るような状況にならないと思う。」
- 「オンラインでは情報共有がしづらいからオフィスですぐに顔を突き合わせて話せるようにしたい。」
- 「10月に残業が増えている。やはりリモートは良くない。」
というのが理由とのこと。
いや。
いやいや。
いやいやいやいや。
意味がわからない。
意味不明すぎて、これまでのあれこれに対して怒りがこみ上げてきた。
>「オンラインでは情報共有がしづらいからオフィスですぐに顔を突き合わせて話せるようにしたい。」
は?誰が?お前だけだろ?
そもそも情報共有される気あったのか?
説明されてもツールの使い方を覚えずログインすらしないで何が情報共有だ?
>「10月に残業が増えている。」
は?誰のせいで?
閑散期だったしシステムトラブルもなかったのに、なんで9月までは少なかった残業が10月から増えたんだ?
誰かさんが伝言の代理入力をさせたり、無駄な社内資料をつくらせるようになったからじゃないのか?
>「テキストでうまく日本語を伝えるのは苦手だから電話したほうが早い」
は?苦手だと思ってるならなにか改善をしたのか?
受験の時に英語苦手だったら英語の勉強しただろ?
それと同じだろ?日本語の勉強しろよ。
苦手って言えば免罪符になるとでも思ってるの?
>「俺はエンジニアじゃないんだからそういう具体的なことは考えられないんだよ!」
は?プログラミングとか専門分野の話してないよな?
部署内の仕事についての話だよな?
具体的に考えられないのはエンジニアじゃないからじゃなくて、ただ単に頭が悪いからなのでは?
>「そういうのデジハラって言うらしいよ?今の御時世だと一発アウトだからやめといたほうがいいよ」
は?パワハラの権化みたいなやつが何いってんだ?
都合のいいときだけ新しいハラスメントの概念借用してくんじゃねえ。
ちなみに新部長さん新卒の女子社員にslackでDM送ってご飯誘ってるらしいけど、裏でみんなに共有されてるし、今の御時世だと一発アウトだからやめといたほうがいいよ。
と、こんなことを新部長に対して言い放ちたい衝動に駆られたが、さすがにあれなのでやめておいた。
しかし、この無能上司とこの先も仕事をしていきたいとは思わないので、私は今週から転職活動を始めることにした。
在宅勤務が終了・禁止になることも痛いが、それ以上に、これから新部長に合わせて業務がどんどん非効率なものになっていく未来が視えてしまった。
世の中の職場、仕事には在宅勤務が向いている仕事、向いていない仕事があるのは理解している。
しかし、現職の仕事は在宅勤務をしても問題ない形態であり、在宅勤務ができる仕組みにすることで業務を効率化できていた。
それが論理的な説明、納得感を与えずに権力によって破壊されてしまった。
そんな職場、働き方に未来はないと思うし、未来があってほしくない、衰退してほしいとさえ思ってしまう。
他のメンバーもエージェントに登録したらしいし、人によっては早くも年末退職の辞表を出した人もいるようだ。
最初から「週5で在宅勤務希望です!」という条件を出してる求職者は地雷臭がすると思うので、業務に慣れてきたらある程度在宅も認めてくれる職場を探したいと思う。
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