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真矢キャシー
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憧れのおねえさま - 真矢キャシーの小説 - pixiv
憧れのおねえさま - 真矢キャシーの小説 - pixiv
1,965文字
憧れのおねえさま
女の園ナイトレイヴンカレッジのリドルお姉様に憧れるエーデュースの話。

※全員女体化
※リドル♀
一人称ボク。ツインテールの勝ちヒロイン。
自分の容姿は至って普通と認識し、トレイ♀、ケイト♀、デュース♀、エース♀こそ可愛いと思っている。
※デュース♀
一人称私。ストレートロングの元レディース。
リドルお姉様を尊敬してる。
※エース♀
一人称アタシ。ボブのギャル。
リドルお姉様が好き。
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2021年9月26日 13:12

早朝のハーツラビュル寮、寮長であるリドルの部屋の扉をノックする音がこだまする。 「はい。なんだい?」 「ローズハート寮長、早朝から失礼します!」 「デュースか。こんな朝からなんの用だい?何か問題でも?」 「いえ、昨日勉強を教えてもらった時に見せてもらったローズハート寮長のノートを間違えて持って帰ってしまったので返しにきました!」 「わざわざ持ってきたのかい?ボクが一年の時のノートだから放課後でも別に良かったのだけど・・・」 「いえ、間違って持って行ったのは自分なんで、それくらいの落とし前は付けさせてください!」 「お・・・おとしまえ?ま・・・まあ、忘れないうちに行動する事は良いことだ」 視線をノートの表紙を見つめながらそう言うリドルをデュースはじっと見つめた。 早朝にもかかわらずリドルはもう身支度を完璧に終わらせていた。 アイロンがかけられて皺のない制服、そして艶やかなワインレッドの髪を黒い小さなリボンで二つ結びにしている。 デュースにとってリドルはまさに絵に描いたような理想的な優等生の姿そのものだった。 かつてレディースとしてヤンチャしていた過去を決別するために脱色した髪を戻し、制服を規則通りに着用してはいるものもまだまだ優等生には程遠いのが現状。 早くローズハート寮長の様な優等生になりたいと思うあまり、凝視してしまっていることにリドルが気づく。 「デュース、ボクの顔に何か付いてるのかい?」 「へ・・・?いえ・・・その、今日もローズハート寮長はマブいと思って・・・」 「まぶ・・・?」 「あ!その、可愛いと思って!」 「そう?ボクの容姿は普通じゃない?可愛いならトレイやケイトの方が可愛いんじゃないかな?」 「いえ!あ、クローバー先輩達が可愛くないとかそう言うわけでなく、憧れなんです、私にとってローズハート寮長は!私、そのお淑やかにしたいと思っててもどうもうまくいかないし・・・」 「そ・・・そうなの・・・かい?」 「憧れ」と言われ、リドルは照れた。 規則に対してあまりに厳しく取り締まる為、後輩には恐れられていると思っていたのでこうもストレートに慕われるとどうしたらいいのかわからなかった。 「その髪型もすごく可愛いなって・・・私、そういう髪型しても似合わないだろうからローズハート寮長が羨ましくて・・・」 「この髪型・・・?キミもしたらいいじゃないか。キミだってすごく可愛いのだからきっと似合うよ」 「え⁉︎そんな・・・ローズハート寮長と同じ髪型なんて恐れ大いと言うか・・・」 「別にボクと同じ髪型にしたら駄目なんてルール、ハートの女王の法律にもないよ。ボクが結んであげるからお入り」 リドルはデュースを部屋に招き入れるとドレッサーの椅子に座らせた。 そしてブラシを引き出しから取り出すとデュースの髪を梳かし始めた。 デュースは目を白黒させながらされるがままになった。 「少し髪が傷んでるね」 「え?あ・・・昔脱色してたからかな?」 「脱色・・・?髪の毛のケアとか、ヘアオイルとかケイトが詳しいよ。相談してみるといい」 髪を梳かし終えると、リドルは小さな飾りの付いた小箱を取り出して蓋を開けた。 「キミの髪色には・・・そうだね、このリボンが似合う」 リドルは白地のレースのリボンを取ると、デュースの髪の半分を持ち上げてそれをリボンで結んだ。 リドルの細い指がデュースの頬を掠めるのをデュースは頬も心もくすぐったく感じで顔を綻ばせた。 「どうしたんだい?笑って」 「いや、その・・・なんか嬉しくて」 「嬉しい?」 「私、一人っ子だから・・・もし姉さんがいればこんな感じなのかな、て思って」 その言葉にリドルは愛おしそうに目を細めた。

「・・・そうだね。ボクも一人っ子だから妹がいたらこんな感じなのかもしれないね」 「ローズハート寮長・・・」 「でも、ボクの妹だったらあんな小テストの結果は許さないよ」 「が・・・頑張ります・・・」 「ほら、出来たよ」

リドルがデュースの肩にポンと手を置いた。 ドレッサーの鏡にはリドルと同じ、髪をツインテールに結んだデュースが映っていた。 「ほら、とても可愛いよ・・・だってボクの自慢のトランプ兵だ。自信を持って」 「は・・・はい!ありがとうございます」

——————————

「デュース、遅かったじゃん・・・ってなんだその頭⁉︎」 デュースが部屋に戻ると、その姿を見たエースが驚きの声をあげた。 「へへ・・・ローズハート寮長が結んでくれて、このリボンもくれたんだ」 リドルに可愛いと言われて髪を結んでもらったデュースはホクホクとした笑顔でエースにそう告げた。

「な・・・な・・・なんだよそれ!ズルい‼︎抜け駆けすんなよこのブス!」 「誰がブスだゴラぁ‼︎」

憧れのおねえさま
女の園ナイトレイヴンカレッジのリドルお姉様に憧れるエーデュースの話。

※全員女体化
※リドル♀
一人称ボク。ツインテールの勝ちヒロイン。
自分の容姿は至って普通と認識し、トレイ♀、ケイト♀、デュース♀、エース♀こそ可愛いと思っている。
※デュース♀
一人称私。ストレートロングの元レディース。
リドルお姉様を尊敬してる。
※エース♀
一人称アタシ。ボブのギャル。
リドルお姉様が好き。
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2021年9月26日 13:12
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