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制服を活用した3Rで広がる「おさがりの輪」「笑顔の輪」「地域の輪」
SDGsゴール達成
- 1. 貧困をなくそう
- 8. 働きがいも経済成長も
- 11. 住み続けられるまちづくりを
- 12. つくる責任 つかう責任
- 17. パートナーシップで目標を達成しよう
次世代リーダーからの評価点数:-点
SDGs取り組み内容
①取り組み概要
私たち「リクル」は、2017年1月に石川県で初めてオープンした「制服専門リユース店」です。
「思い出がたくさん詰まった制服を捨てるのは忍びない!誰かに使ってもらえたら良いのに…」という親たちの悩みと、様々な理由で「おさがり」を必要としている人たちの橋渡しを行なっています。
双方の悩みを解決し、多くのご縁がつながっています。
●リユース(Reuse)
役目を終えた制服や体操服等を買取りし、メンテナンスやクリーニング後に低価格で販売
●リサイクル(Recycle)
ダメージのある制服を、バッグ等の商品に
●レンタル(Rental)
制服やスーツなどを、必要な時だけ活用してもらう
この3つで、リクルオリジナルの『子育て家族が助かる3R』を実践しています。
「もったいない」の精神で、大切な資源を地域で循環させることで、ごみの減量化につなげ、家計にも環境にも優しいお店づくりを目指しています。
②取り組み詳細
リクルを通して制服が循環する、「おさがりの輪」を広げることで、助かるご家庭が増え、「笑顔の輪」が広がっていきます。地域で制服のバトンタッチができていることで「地域の輪」も広がっていきます。
制服という資源を活用して、地域、企業、団体、関係機関との連携を強化し、横の繋がり、人と人を繋げ、社会的な持続可能な開発目標(SDGs)の取組を行なっています。
1:貧困をなくそう
低価格で販売し、家計の負担を減らし「貧困対策」
8:働きがいも経済成長も
障害者雇用・高齢者雇用・若いお母さんも雇用促進
「働きやすい環境づくり」を目指し、学校行事・家族・体調を優先!自由なシフトで勤務可能!
就労支援施設や、介護などの理由から外で働けない高齢女性、子育て中の母親、妊婦さん等に内職の仕事を委託中
11: 住み続けられるまちづくりを
制服の循環で地域活性化し「豊かなまちづくり」を目指す
12:つくる責任つかう責任
制服リサイクルの仕組みを整え、ゴミを減らし「廃棄物の発生削減」
リユースとして着用ができないダメージのある制服から、リメイクバックを作成!
17:パートナーシップで目標を達成しよう
「異業種と提携」し、制服の再利用を促進
【事業内容・リユース】
お譲りいただいた制服は、すべて「ほこりとり」から始まります。
ポケット1つ1つひっくり返し、ブラシをかけてほこりを取ります。
次に、メンテナンスや、漂白をしてからクリーニングに出します。
ダメージがあり、販売することはできないけど、まだ着られる状態の制服は、お客様に無料で提供をしています。
お譲りくださる方が安心してリクルへ回してもらえるようにするために、お客様と会話をし、本当にお子様のためにお求めなのかを見極める必要があります。
ご趣味の方に提供しないよう、対面にこだわり、お一人お一人スタッフがついて接客をしています。
【事業内容・リサイクル】
ダメージがある制服を、「捨てるのはもったいない!どうにか再利用できないか」と考え、リメイクバッグの制作をしています。
学生服から制作した → がくらん
セーラー服から制作した → せえらん
スカートから制作した → めくりん
ブレザーから制作した → ぶれん
カバンのチャックからアクセサリーを制作した → ちゃっくん
というシリーズ展開をしています。
制服の特徴を残したデザインとなっており、とてもかわいいです。
思い入れがあり捨てられずタンスに眠らせていたご家庭も多いかと思いますが、カビが発生したり、生地が劣化しますし、場所も取ります。
そこで、バッグに形を変え、新しい命を吹き込んだリメイクバッグを使用することで、新しい思い出が生まれます。
リクルでお譲りいただいた制服から制作し販売をしていますが、オーダーの受注生産もお受けしています。
幼稚園の卒園記念品としてご依頼いただき、とてもキュートな制服から、トートバッグ、ポーチ、ストラップの制作をさせて頂きました。
今後は、テディベアへのリメイクもお受けするための準備をしています。
収益の一部は、困難な環境にいる子供達に寄り添った団体(子ども食堂・子供の未来応援基金等)へ寄付や、養護施設へ制服提供するための資金に充てています。
ダメージのある生地部分は、ウエスに加工し、鉄工所で再利用し、最後まで使い切る努力をしています
【事業内容・レンタル】
面接、卒業式、文化祭、お祭り、運動会、高齢者施設で学ランを着て歌いたい!というニーズにもお応えしてまいりました。
最近は、CM撮影などでレンタルをお求めのお客様にも対応しています。
「男性がセーラー服を着て撮影をしたい」というリクエストはお断りさせてもらいました。
また、フォーマルスーツや礼服のレンタルも行っています。
スーツなどは、使用頻度は少ないですし、購入するとなると家計への影響が出ます。
次に着るときはサイズアウトになっている等色々な理由から、短時間だけ必要というニーズにお応えするために対応しています。
③今後の展開
県内全域に対応が出来るよう、店舗展開を目指しています。
加賀地区からの需要が多かったため、2020年9月に2号店をオープンしました。
能登方面の店舗展開を目指したいと思っています。
捨てられる制服をなくすためには、回収場所を増やす必要があります。
企業や、団体、関係機関の方々と協力し、制服を循環できればと思っております。
クリーニングチェーン店と連携をし、店頭での制服回収モデルの形成ができていますので、今後も提携先を増やし、在庫確保および、取り扱う制服の多種化を目指します。その後、販売委託先を増やし販路拡大を目指します。
制服の循環により、新たな雇用の創出、困難な環境にいる世帯への支援対策に繋げていきます。
今後も、リクルが制服の循環システムを作り上げ、石川県内全域の制服を取り扱いできるよう頑張っていきます。
おさがりの輪を広め、多くの人の手助けができるよう頑張ります。
SDGsに取り組んだ経緯
【活動のきっかけ】
石川県では、約85%もの小学生が制服を着用しています。
これだけ高い着用率にも関わらず、制服を循環する仕組みはありませんでした。
母親同士の繋がりが薄くなり、以前は当たり前だった「おさがりの習慣」が減少しているため、貰い手がない制服はゴミとして処分されていました。
息子が制服を破いて帰って来た時に困った経験をきっかけに「制服リユース店があれば救われる人がいるのではないか」と思い、リクルを立ち上げました。
2017年、親類・友人から集めた制服、50着からスタートし、現在では4000着の在庫となっています。
「こんなお店がほしかった!」と、多くの方に利用して頂いています。
「おさがりで充分!」「あとわずかな期間だから!」と、制服を探しに来店するお客様も年々増え、最近は、新入学で制服をそろえる際に来店されるお客様も多くなっています。
コロナウイルス感染症のために、海外から帰国したご家庭も多く、制服だけでなく、ランドセルをお探しのご家庭にもお手伝いをすることが出来ました。
企業PR
子育て家庭のために、制服や学用品の再使用・再利用をしております。
「使い終わった物は、次に必要としている人に使ってもらう!」
「必要な物は、使い終わった人から譲ってもらう!」 その橋渡しとなるため活動をしています。
ご縁を広げ、昔ながらのおさがりで「暮らしやすい」環境を作っていければと思っております。
次世代リーダーの登録をされている方は、管理画面より評価をしていただけます。
まだ次世代リーダー登録をされていない方は、まずは次世代リーダーとして登録を行なってください。
SDGsログからの一言