私、トレーナーさんに嫌われてるんですか?
お待たせしました。
週一ペースになると思いますが、よろしくお願いします。
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「嘘でしょ……」
朝、目が覚めて、半ば無意識でスペちゃんのベッドを見て。
昨日と同じように、そのベッドには誰もいなくて。
まさかと思い、スマートフォンで日付を確認して。
表示された日付は――【8月30日】。
思わず手に持っていたスマートフォンが床に落ちた。
あまりの驚きに足に力が入らず、私は倒れるようにベッドに座り込む。
予知夢の日から1日が経ち、朝を迎えたこのとき。
私は、3度目の8月30日にいた。
夢なんかじゃない。
めまいを覚えながらも考える。
8月30日が繰り返されている。
明日が、やってこない。
世界が明日を拒んでいる。
そんなことを考えながらも、学園に行く準備をする。
世界が本当に8月30日を繰り返しているのか。
今日という日が、寸分違わず昨日と同じなのか。
確かめる必要があった。
朝の食堂。
おばさんは昨日、休みだと言った。
そして、私が昨日まで合宿だったとも。
お盆の上にあるメニューは昨日と同じ。
そして、テレビの内容も。
「さて、本日8月30日のお天気ですが――」
「えー、本日8月30日の朝のニュースですが――」
「8月30日になりましたが、夏休みももう終わりですね。学生の皆様は――」
一言一句、同じことを言っている。
朝食を終え、学園内の道。
昨日と全く同じ顔触れが、全く同じ仕草で歩いている。
耳に触れる話題も、同じ。
昨日、予知夢のことが気になって、道行く人々の行動を注意して観察していたから分かる。
間違いなく――少なくとも学園内の人々やウマ娘は、昨日と全く同じ1日を過ごしている。
そして恐らく、今日が3度目の8月30日だということに、気づいてもいないだろう。
一体何が起きているのか……。
「……そうだ」
昨日、トレーナーさんとは最初の8月30日と違う1日を送った。
さすがに、8月30日が繰り返している……なんてことを話す気にはなれないけれど。
トレーナーさんに会えば、私の置かれた状況も少しははっきりするかもしれない。
そう思って、私は公園へ向かった。
「はぁ……はぁ……」
学園内を出て、公園まで走る。
早くトレーナーさんに会いたい。
なんのことはない。
色々考えてみても、私はただ単純に不安でしょうがないんだ。
公園の入り口を抜け、ベンチへと目をやる。
「……誰もいない……」
昨日は、公園で寝そべって本を朗読していたはずだ。
ここに私ひとりしかいないと思うと、周りの静けさが一気に包みこんでくる感覚が襲ってきた。
世界が8月30日をどこまで忠実に再現しているのか、トレーナーさんがここにいないなら連絡しようとか、そういうことを考える余裕もなくて。
ただここにいるのは私だけという事実が寂しくて、孤独な気持ちを煽った。
「ただの偶然よ、こんなの……」
そう呟いてみても、不安は大きくなるばかり。
肩で息をしている身体が震える。
けれどそれは、急ぎ足で来たせいばかりではないのだろう。
「トレーナーさん、どこにいるんですか……」
呟いて、公園を見回す。
「……あ、連絡すればいいのよ」
最初からそうすればよかった。
今さら気づいた自分に呆れるように、小さくため息をついた時――。
「おはよう、スズカ。なにやってんだ、こんなところで」
探し求めていた人が、後ろから声をかけてきた。
「あ……おはよう、ございます。トレーナーさん」
「はあ……本は読めなさそうだな」
い、いきなりため息をつかれた……。
「あ、あの……私、邪魔しませんので」
「ああ、そうしてくれると助かる。じゃあ、またあとでな」
そう言うと、トレーナーさんはベンチに寝そべって読書を始めた。
「…………」
私は無言でトレーナーさんの頭の方に立つ。
「……なんだよ」
「いいえ、特には」
「邪魔しないって言ったよな?」
「はい」
「気が散る」
「集中力の欠如です」
「……相手はしないからな」
どうやら、構ってくれる気は無いらしい。
私はじっとトレーナーさんの顔を見つめ、小さく、よしっ、と呟いた。
「……トレーナーさん」
「俺の貴重な読書の時間を邪魔するほどの価値がある話なら聞くぞ」
本から目を離さずにトレーナーさんは言う。
「価値があるかは聞いてから判断していただくとして……」
少し迷う。
いざ口に出そうとすると、中々口から出てこない。
それほどのことを私は聞こうとしている。
「……なんだ」
そんな私の葛藤を察したのか、トレーナーさんは聞き返してくれて。
私は思い切って口を開いた。
「私、トレーナーさんに嫌われてるんですか?」
トレーナーさんがようやく本から目を離してくれる。
眉をわずかに上げて、少し驚いたような表情だ。
「どうした急に」
「少し気になりまして」
…………。
……。
「別に、嫌いじゃないさ。俺の唯一の担当バだし」
「なら――」
「でも、好きでもないぞ」
「…………」
天国から地獄というのは、こういうことだろう。
「……なんだよ、その顔は」
「い、いえ……喜んでいいのかどうなのか、微妙なところだな、と……」
変なスズカ、と呟いてトレーナーさんは読書に戻る。
私はぼんやりと、公園から見える海の景色を眺める。
他には誰もいなかったけれど、嫌な沈黙ではなかった。
それからしばらくして――雨が止んだ頃。
雨が降る前に私たちは公園からトレーナー室に移動して、思い思いに過ごしていた。
トレーナーさんは自由気ままに読書をしたり……。
というか、読書しかしていない。
……今日、全然喋れてない。
ただ、雨が止んだ今だからこそ出来ることがある。
「あの、トレーナーさん」
「うん?」
トレーナーさんはこちらを見ずに反応だけ返す。
「食堂、行きませんか?」
時刻は午後1時前。
お昼ご飯にはちょうどいい頃合いと言えるだろう。
「んー……俺はいいや。小説良い所だし」
「むっ」
3度目の8月30日で、初めてトレーナーさんの悪癖が出た。
読書や仕事などに集中しすぎるがあまり、食事をおろそかにするのだ。
普段『身体作りのために三食はちゃんと食べること』と口酸っぱく私に言うのに。
私は静かに席を立ち、彼の下に向かう。
「トレーナーさん」
「なん――」
トレーナーさんが言い終わる前に、彼の机をバンっと叩く。
すぐそこまで迫っているのに気づかなかったのか、彼はびくりと震えた。
「お昼ご飯です」
「いや、その――」
「食堂で食べるんです」
「今いいとこ――」
「私と食べるんです」
「だから――」
「本はいつでも読めます」
「ご飯だっていつで――」
「トレーナーさんが行かないと言うなら、私も行きません」
これには返す言葉が無いのか、トレーナーさんはため息をつく。
「……分かった、分かったよ。行くよ、食堂に」
最初からそう言えばいいんです。
ゆっくりと準備しようとする彼を急かしながら、私たちは食堂へ向かった。
「あれま、スズカちゃんのトレーナーさんじゃないか! 久しぶりだねえ!」
「あっはは……お久しぶりです、おばちゃん」
「あんたら、昼食まだなのかい? なら特別におばちゃんの特製メンチカツパンをあげちゃうよ!」
「いや、いいですよ」
大きすぎて食いきれないし、とおばさんに聞こえないような声量で彼は呟いた。
「そうかい? 相変わらず少食だねえ。少しはスズカちゃんを見習いなさいよ」
「ウマ娘と人間の食べる量を比べないでください」
「あっはっは! それで、今日は何を食べるんだい? ちょっと待ってくれるなら今日は暇だし、リクエスト通りのものを作るけど」
その提案を聞いて、私とトレーナーさんは黙考する。
「うーん……いや、いいよ、おばちゃん。俺は日替わり定食で」
「はいよ、いつものね」
「それ牛丼単品っすよね。日替わり定食ですってば」
「スズカちゃんは?」
「無視かよ」
「私は……トレーナーさんと同じもので」
「えっ? 牛丼だけで良いのかい?」
「やっぱり牛丼じゃないっすか! 日替わり定食ですって!」
「うっさい若造だねえ。もうちょっと声を落としたらどうなんだい。騒がしい男はモテないよ」
「誰のせいだと……」
わなわなと握りこぶしを作り、震えるトレーナーさん。
本人は相性が悪いと言っているが、傍から見れば母子のように見える。
「それで、スズカちゃんは本当にいいのかい?」
「あ……はい」
「いや、だめだ」
ここでトレーナーさんの制止が入る。
「牛丼単品だとバランス悪いからな。悪いけどおばちゃん。定食のサイドメニューを付けて――」
「何言ってんだい。最初からあんたらには日替わり定食を出すつもりだよ。自分で注文しといて忘れるなんて……若いのに残念だねえ」
「あんたが勝手に牛丼っつったんだろうが!」
「……ふふっ」
この二人、本当に仲良いな。
その後――。
テーブルにつくと同時におばさんもメンチカツパンを持参して同席した。
ぎゃいぎゃいと騒がしい中、私もこういう関係に少しでも近づけたらと思いつつ、食事の時間を楽しんだ。
「あ、そうだ」
昼食を終え、トレーナー室に戻る途中。
なにかを思い出したようにトレーナーさんが口を開く。
「どうかしたんですか?」
「明日の朝は早めに来て、トレーナー室の片づけを終わらせる予定になってるけどさ」
「はい」
「雨が降る可能性もあるだろ?」
それは……まあ。
意図が分からないながらも頷く。
確かに雨が降る可能性はゼロじゃない。
明日が来れば……の話だけれど。
「雨が降ってれば話は別だけど、降る前に終わらせたいんだよ。だから明日、俺が【スペシャルウィークと一緒に来れないか?】っていう確認のメッセージを送るから、その時は頼む」
「はあ……分かりました」
私としては、そうなればトレーナーさんといる時間が増えるから嬉しい。
「あとな、スズカ……聞き忘れてたんだけどさ、今日はどれくらいの時間まで用事があるんだ?」
トレーナーさんが申し訳なさそうに聞いてくる。
やっぱりトレーナーさんも他の人と同じで3度目の8月30日だって気づいてない……?
「いえ、特にこれといった用事はないのですが……」
「そうか。なら、門限の延長は必要ないな」
え……。
思わず声がこぼれそうになる。
今までなら、なんだかんだ言いながら門限の延長を申請していた。
「ちょっと色々と立て込んでてな。悪いけど今日は早めに切り上げよう」
「何も用事がないと言っておいてなんですが……今日はその、最後の日で……」
上手く言葉が出てこない。
「その分、明日の朝は早めに集まろう」
「そういうこと、でしたら……」
正直、納得はいっていない。
朝早くに集まるといっても、限度があるだろう。
これでもし、明日がきて8月31日になったら。
私は悔やんでも、悔やみきれるだろうか。
「あの……」
「ん? どうした、スズカ」
「立て込んでる用事、私がお手伝いできることでしたら……」
私の提案を聞いたトレーナーさんは顎に手を置き、一考する。
「……いや、大丈夫だ。気持ちだけいただいておくよ」
「そう、ですか……」
その後、気が沈んだ私に配慮してか、トレーナーさんは読書をせず、ずっとお話をしてくれた。
そんな賑やかな時間を過ごしていくうちに、少し気持ちが軽くなるような気がしていた。
「――じゃあ、スズカ。今日はこれで解散だ」
夕方。
トレーナーさんがふいに立ち上がったと思ったら、そう告げた。
「それと悪いんだけどひとつ頼まれてくれるか?」
「なんでしょう?」
トレーナーさんは鞄から鍵を取り出して、私に差し出した。
「もう時間の余裕がなくてさ。戸締りをお願いしたい」
「え、でも……それは違反になるんじゃ」
トレーナー室の鍵は基本的にウマ娘が持つことは規則によって禁じられている。
それがたとえ担当であってもだ。
理由は定かではないが、昔になにか事件でもあったのだろう。
「明日いなくなるのに違反もなにもないさ。とにかく頼んだぞ」
理事長やたづなさんたちには、なるべくばれないようにと念押しをされ、半ば強引に渡される。
「はぁ……分かりました」
「鍵は明日の朝に返してくれればいいから。それじゃあお疲れ」
彼は足早に出入り口へと駆けていく。
そして、ドアを開ける瞬間――。
「これではっきりするな」
ぎりぎり聞き取れるか、聞き取れないかぐらいの大きさで。
そう呟いていたような気がした。
……誰もいなくなったトレーナー室に、私はひとり残っている。
呼び止める暇もなく彼がいなくなってしまった。
「あ……」
別れの挨拶、言えなかったな。
……トレーナーさんがいなくなったら、毎日こんな気持ちになるのだろうか。
そんなことを考えて気持ちが暗くなる。
「……どうしようかしら、この後」
数分考え込んだが、これといった答えは結局出なかった。
トレーナー室を後にして、帰路を歩む。
普段ならやることがなければターフに出て走るのだが、そんな気分でもない。
そういえばスペちゃんはいつ帰ってくるのだろう、なんて考えていると。
「スズカ? どうした、こんなところで」
後ろから声を掛けられる。
「……あら、こんにちは。エアグルーヴ」
顔を向けると、そこには私の友人であるエアグルーヴが腕を組んで立っていた。
「っ……どうかしたか。顔色が良くないように見えるが」
「え?」
思わぬ指摘に驚く。
そんなに沈んだ表情をしてたのかしら、私。
「……お前のトレーナー、今日で最後だろう。いいのか、一緒にいなくて」
「それは……」
「全く……担当ウマ娘の気持ちが分からんのか、あいつは」
「い、いいのよ。エアグルーヴ。私は、もう……」
「……はあ。こういう時ぐらい素直になっても私は良いと思うが」
やれやれ、といった様子で頭を抱えるエアグルーヴ。
「……スズカ。やることがないのなら少し手伝ってほしいことがある」
今日は頼まれごとをされることが多いな。
「なにかしら?」
「使ってない教室の片付けだ」
「私で良ければ、喜んで」
どうせやることもないのだ、暇つぶしにはちょうど良いだろう。
そう思って、私はエアグルーヴと一緒に校舎へと向かった。
夕暮れに染まった校舎は、どこか物寂しい印象を受ける。
「ああ、エアグルーヴ。待ってたよ……って、スズカさん?」
校舎に入ってしばらくすると、エアグルーヴのトレーナーさんが迎え入れてくれた。
「こんにちは」
「暇そうだったから連れてきた。彼女もいれば早く終わるだろう」
「それは構いませんが……いいんですか? 君のトレーナー、明日でここ辞めるんじゃ……」
「色々と忙しいみたいで」
「そうなんですか? 最後の日くらい一緒にいてあげればいいのに……」
「概ね同意だが、それ以上は言ってやるな。余計なお世話だ」
エアグルーヴの制止が入り、作業についての説明が始まる。
説明と言っても、本は段ボールに詰めて入口へ運ぶ、机と椅子は隣の教室へという簡単な指示といった感じだった。
3人で荷物を持って行ったり来たり。
作業に一区切りついたところで、エアグルーヴのトレーナーさんは少し休憩しようと言って、教室を出ていった。
「どこに行ったのかしら」
「さあな」
ぶっきらぼうな返事に、会話が途切れる。
「……スズカ」
「なに?」
「さっきはああ言ったが、私としても――」
そうエアグルーヴが何かを切り出そうとしたとき。
「はい、お疲れ様です」
「ひゃっ!」
「――!」
突然、私とエアグルーヴの頬に、冷たい缶ジュースが当てられた。
振り向けば、エアグルーヴのトレーナーさんが立っている。
「……貴様。こういう真似はやめろと言っているよな?」
「何回やっても気づかないエアグルーヴが悪いよ。ウマ娘の耳は鋭敏なんじゃないのかい?」
この人が言っている通り、ウマ娘は基本的に人間より五感が優れていて、力も強い。
例として挙げるなら、廊下を歩く足音で誰かを判別できる程度に耳は優れている。
そんなウマ娘相手に気づかれず後ろを取るなんて……どうやらこの人は隠密行動に優れているらしい。
「だからといってだな」
「まあまあ、そう言うなって。ほら、スズカさんも。労働に見合った代価を持ってきましたよ」
「くれるんですか? ありがとうございます」
「缶ジュース1本とは……」
「不満かい、エアグルーヴ。労働の後の一杯は美味しいぞ?」
エアグルーヴは眉をひそめつつ、缶ジュースを一口飲む。
それから小さくため息をつく。
「まあ、礼は言っておこう。感謝する」
その言葉に満足したのか、彼は自分の缶コーヒーを飲む。
「……しかしまあ、ついに彼もいなくなっちゃうんだな。少し寂しくなる」
「貴様、その話題はやめろと」
「いいのよ、エアグルーヴ」
私も同じ気持ちだから。
「……あの人は、トレーナーさん方の中で、どんな人だったんですか?」
トレーナーさんがいない今が良い機会だと思い、彼に尋ねた。
「彼ですか? ほぼ同期の私としては、良いライバルだと思っていましたよ」
「ほぼ……ですか?」
なんとなく気になった言い方を思わず突いてしまう。
「あれ、知らないんですか? 彼は地方の大学卒ですよ。そこからトレーナー養成所に通ってるんで。私が就職した半年ぐらい後に入ってきましたね……だから、年齢は私より彼が上なんですよ」
「ほう……それは私も知らなかった」
「トレーナー界隈じゃ有名な話なんだけどなあ……まあ、わざわざ言うことじゃないか」
「そうだったんですね……」
「でも、半年も遅く入ってくるから担当は今年度じゃ見つけられないだろうって言われてたけど……まさか1週間で見つけるとは思ってもなかったなあ」
彼は本当に懐かしそうに目を細める。
「……もっと他に、ありませんか? トレーナーさんの話」
それからしばらく、彼についての評判の話を私たちは聞いていた。
「……スズカは……」
解散間際、エアグルーブが呟いた。
どうかしたのかと尋ねたのだけど。
なんでもない、としか答えは返ってこなかった。
深夜――。
私はベッドに横になって目覚まし時計を見つめる。
現在、23時55分。
もうすぐ、今日が終わる。
本当に明日が来るかは分からないけれど。
今夜は、眠らない覚悟だ。
眠っている間に8月30日になるなら、起きていれば明日が来るかもしれない。
そう考えた。
現在23時58分。
もうすぐ、明日だ。
周囲には何かが起きる様子はない。
この不思議な現象も恐らく今回で終わりなのだろう。
ほっとする反面、残念でもある。
トレーナーさんがいなくなるということが、これからの私の生き方にどう関わってくるのかを想像すると――。
正直、怖い。
現在23時59分。
秒針が1秒単位で時を刻み、長針はゆっくりと【12】の数字へ移動しようとしている。
そして長針が12の真ん中に止まり――。
明日がやって
「え……」
目を開けると、朝になっていた。