“オヤジ”とはあだ名である(僕の父のことではない)
仕事を通して知り合い、次第に付き合いが深くなっていった。
北海道自身の彼は経済的に成功している。
なんでも学校が嫌いで、周りより早く社会に出たのだけど、
「会社に雇われる=会社とお金の奴隷になる」
と考えるようになり、自分で起業する道を選んだのだとか。
そんな彼の人生は紆余曲折だったが、現在はお金も時間もある。
ゆえに働かなくても食べていけるし遊んで暮らせる。
(母より年上だし、リタイアしていても普通な年齢だけども)
現在は家でのんびりと過ごしているようだが、
かつてはいろいろな国を旅しており、その話を聞くのがおもしろい。
僕「東京とマンハッタンのビル群はどちらが圧倒されるの?」
オヤジ「それはマンハッタンだろう。 迫力がまったく違う」
僕「料理がおいしいのは、やっぱりイタリア?」
オヤジ「日本人の口に合うのは東南アジアかな。 さらにコスパもいい」
という感じで。
経済的、時間的な余裕があるからこそ、さまざまな経験ができる。
彼は自宅の屋根のてっぺんに寝そべり、青空を見るのが好きだ。
僕も彼の横に寝そべり、一緒に青空を見たことがあるのだけど、
見ている景色は同じでも、見え方は違うと思うのだ。
もし僕がお金と時間という二つの自由を手にしたなら、
空はもっと青く、雲はさらに白く感じられるのではないか。
自由があればなんでもできる!
巨万の富を手にした自分をイメージし、
「(娘に対して)困ったときは頼ってごらん。 パパはスーパーマンにだってなれるんだ!」
な~んて妄想するのが楽しいのだ
彼は服装にはこだわらないタイプなので、
“だらしない”と思われがちだが……そんなことはない!
僕がすごいと思ったのは立ちションをしないことだ。
公衆トイレで用を足すときも、小便器は使わずに必ず個室に行く。
僕のように雪に放尿して染めるようなことはしない。
秋田の実家にいたときは、冬になれば雪寄せ場が真っきっきになっていたからね
納豆が大嫌いである。
ゆえに彼の面前では、食べないように配慮している。
そういえば父も納豆嫌いだったけど、家族は普通に食べていたなぁ。
まあ……同じ食卓だから仕方なかったのかも
酒豪の妹と酒飲み勝負をしても負けない。
酒勝負の場に彼を連れていくと、表情をあまり出さない妹が動揺するからね。
勝負に負けた妹は「吐かされたよ~」なんて言っていたが……オヤジからひとこと。
「吐かしてないぞ! 自分で飲んで勝手に吐いてるだけだろ」 と。
これには笑うしかなかった
兄と妹のような関係に見える。
母はオヤジに好意を抱いているようだが、彼はまったく興味がないようだ。
そういえば、女の話はまったく聞かないなぁ。
女性には興味がなさそうに思える 僕とは正反対だ