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「あわわ……ど、どうしよう……どうしたら、いいの~!?」
マヤノは見てしまった。
日頃からアピールを重ねている、自らのトレーナーが、学園の女トレーナーと映画館から出てくる所を。
相手は、大人のオンナで、トレーナーちゃんとは、背格好、それに纏わる雰囲気も、とってもお似合いで……。
……少女は、自らがまだまだ子どもだということを、悔しいほどに自覚していた。
自分が大人のオンナになるまでには、後何年かかるだろうか。……それは、マヤノ自身の認識の問題ではなく、相手が大人だと認めてくれて初めて、意味の成すものだ。
「トレーナーちゃんと、あの人がくっついちゃったら、どうしよう……」
マヤノは毎日大人になるための努力はしていた。だが一方で、恋の方はそこまで精力的に活動していなかった。
それは、トレーナーが自らから離れることなど、全く考えてすら居なかったからである。
自身が大人になるまで待ってくれるだろう。そう考えていたのだ。
……だが、現状を見るに。その考えは甘すぎたのだと、マヤノは悟った。
時間は少女を待ってはくれない。マヤノトップガンは今、ここで動かなければならない。
「でも、トレーナーちゃんにアタックしても、どうせ子ども扱いされるだけだし。……今のマヤじゃ、桐生院さんに勝てないよ……」
しょぼんと肩を落とすマヤノトップガン。
わかっている。……大人のオンナの魅力に、まだまだ、自身が敵わないことは。
だが、それでも。それでも……
「でも、そんなの嫌だよ……嫌だ……!トレーナーちゃんは、マヤの、大切な人なの……!」
マヤノは、まだまだ未熟な心と体で、戦うことを決意した。
「トレーナーちゃんっ!」
トレーナー室で作業をしていると、今日も今日とて元気いっぱいの担当ウマ娘が、部屋に駆け込んでくる。
まだまだ幼い栗毛の少女、マヤノトップガンだ。
「ああ、マヤノ。今日も元気だな」
「トレーナーちゃん、……今日は、暑いねっ!」
「……そうか?割と過ごしやすい天気だと思うが……」
「マヤは暑くて、汗かいちゃったよ!……」
パタパタと制服の胸元を扇ぐマヤノ。……やけに、開いているな。
……それに、この部屋、そんなに暑いかな?
「……ちらっ、ちらっ……」
「……」
「ちら、ちらちら……」
「……マヤノ、さっきから何をしてるんだ?」
マヤノがすぐ前方で何事かを呟いているので、つい声をかけてしまう。構ってほしいんだろうか……それなら、そうと言ってくれれば良いんだがな。
「トレーナーちゃん、ほら、マヤのここ、興味ない?」
そういって胸元をチラつかせてくるマヤノ。
「なんだ?新しい水着でも買ったのか?……流石に、下着なんて見せつけるもんじゃないぞ?」
そういって、胸をハタハタ開くマヤノに、ついつい目を向けてしまい。
「ちら、……ちら、ちらっ」
ー俺は、固まった。
マヤノは、制服の下に何も身に付けてはいなかった。
幼い柔肌に、薄い色素の実が二つ見えたのだから、間違いない。……
余りの事態に俺が硬直していると、その間に胸元を閉じたマヤノは一人でうんうん唸りだす。
「……うーん、これじゃだめかぁ……。胸は、もっとグラマラスになってからだね……」
そういって、マヤノは少し落胆を交えた気難しい面持ちで、部屋を出ていった。
「………は???」
後には、唐突に乳首を見せつけられた俺だけが、取り残された。
……。
いや、無理無理。この後に書類仕事するとか無理。
できるやついるの???
いないよね???
俺は、書類を机の中に仕舞った。
そうして、夢想すること30分。
「ねえねえ、トレーナーちゃん!」
またしても栗毛の少女は部屋に戻ってきた。
「お、おう。なんだ、マヤノ」
駆け寄ってくる少女の顔は、さっきと全く変わらない。……だが、爛漫なマヤノの顔を見ていると、先程見えてしまったピンクの豆が脳裏を掠め、どうにも意識してしまう。
……落ち着け、俺。相手は、子どもだぞ……
「トレーナーちゃん、マヤの太もも、……触ってみたく、ない?」
「??????」
急に何いってんだこの栗毛。
頭、おかしいんじゃないのか。……俺もおかしくなりそうだ。
「ふふ、トレーナーちゃんだけ特別だよっ!直に触らせてあげるっ!」
俺が何も喋らないでいると、マヤノは勝手に俺の手を掴み、そのまま自らのスカートをたくし上げてその中に突っ込んだ。
「!?!?!?」
「うひ、ちょっとこれ、恥ずかしいね。……でも、大人のオンナはみんなこれくらいやってるんだから、……がんばらないと!」
マヤノが手を動かし、俺が意識せぬままに太ももを撫で回す形になる。
柔らかい。……それから、温かい。
柔らかい。温かい。柔らかい。温かい。柔らかい。温かい。柔らかい。温かい。柔らかい。温かい……………
理性が急速にメルトダウンしていくのを感じながら、俺は必死で南無阿弥陀仏を祈心していた。
このままでは、最低最悪のロリコンになってしまう。頼む、マヤノトップガン、やめてくれ。
顔をやや赤く染めて、自身の太ももを撫で回させる栗毛を見て、俺は気が遠くなってきた。
投げキッスで照れていたマヤノ。君は、一体どこに行ってしまったんだ……。
そうして無心で悪霊を退散していると、ようやくマヤノは手を掴む力をふっと緩めてくれた。その瞬間、俺はとにかく必死で太ももから手を引きはがす。
!耐えた。
俺は、……耐えたのだ。
「……これも、ダメ……?じゃあ、マヤ、どうしたらいいの……?」
下の方からなんだかマヤノが呆然としているような声が聞こえるが、こっちはそれどころではない。手を離してもなお、戦象の如き勢いで性欲が襲い掛かってきているのだ。というか、ムラムラで死にそう。むらむら。むらむらむら。
というか熱い。身体が熱すぎる。ムラムラじゃねえや、メラメラだ。メラメラメラメラ。
「―トレーナーちゃん」
その時、俺を呼ぶ声が耳に届いた。はっとして視線を落とすと、すぐにマヤノと目が合う。……そこで、なぜか彼女が今にも泣きだしそうな表情、うるんだ瞳でこちらを見つめていることに気が付いたのだ。
……なんでマヤノが泣いてるの?
ばかなの?しぬの?泣きたいのはこっちだよ???
しかし幸運なことに、その突き上げるような怒りで、俺の狂気山脈も少し落ち着きを取り戻し始めた。
うん、今なら冷静になれる。……冷静に、話し合おう。
「ま、ままままマヤノ、ど、ど、どどうした急に」
「……マヤじゃ、ダメなのかなぁ」
挙動不審の俺とは対照的に、どこか寂蒔な雰囲気を醸し出した幼い栗毛。俺の服の裾をきゅ、っと掴んで、何事かを呟いている。
……彼女の意図はわからないが、この栗毛が将来、小悪魔ビッチにならないよう。今のうちに教育しておく必要はあるな。……
「マヤノ。いいか、こういうことはあまりやっちゃダメだぞ」
「……」
「コレはもっと大人になってから、そういう相手に対して、な?」
「大人……そういう、相手……」
「そうだ……って、どうした、プルプル震えて」
「―トレーナーちゃんの、ばかぁっ!!!!」
どん、と少し後ろに衝かれて、俺はよろめいた。その間にマヤノは、勢いよく部屋から飛び出していってしまった。
「……」
マヤノ、と呼びかけようとして、俺は思いとどまった。
ばか?
いや、ばかなのは俺じゃなくてマヤノじゃん。
乳首見せてきたり、スカートの中に手を突っ込ませて太もも触らせるとか、それもう単なる痴女だからね?エキセントリック痴女。
こっちは必死でペド化しないように耐えているのに、あのメスガキがよ……!!オスの心、メスガキ知らず。
考えるほどにムラムラ、いやイライラしてきた。……マヤノが、ああいうことをどこで教わったのかは知らない。だがとにかく、明日こそは彼女ときちんと話し合いをして、やめさせる必要がある。
「……」
……あと、今日は久しぶりに繁華街に行こう。
「今日は久々にナイトパーリィでハジけるか……!いやー、夜が楽しみだなぁ」
俺はウキウキ気分で記入した書類をまとめ、日報に取り掛かった……それを、扉の外から淫乱ロリ栗毛に聞かれているとは、つゆ知らず。
「ぬぐぐ……そんなの、そんなの絶対、許さないんだから……!!」
夜。
俺は繁華街に来ていた。
もちろん、エッチなことをするためである。担当栗毛に散々に高められた性欲を処理しておかなければ、明日にでも暴発してしまうことは眼に見えていたからな。ふふ、俺って賢い。
そうして周囲の看板を確認しながら歩を進めていると、路地裏の入り口に立っていた奴に声をかけられる。
「そ、そこのトレ……お兄さん、マ、……わたしで遊んでいかない?」
「!」
……俺の性欲を見抜くとは……なかなかやるじゃないか、この女。
しかし、いやに身長が低い。それに、フードやサングラスのせいで、顔が見えない。というか女かすらわかんない。声もなんだか作っているような不自然さのある高い声で、これでは魔術なんかも嗜んでそうだ。
「……あの、とりあえずフードとサングラス、取ってもらっても?」
いやね、芸能人がオフで会う時の恰好だよ、それ。芸能人だったらいいけど、中身ババアとかだったら最悪だ。
「……フードは、もう少し後で取るね」
後?……今取ってもらった方がいいんだが。まあ、まだ無理強いはすまい。本交渉はここからなのだ。というか、こういう路上で声をかけられるのは実は俺も初めてで。路上売春という創作媒体でしか見たことのない夢のシチュエーションに、俺の心は絶頂ナイトフィーバーを迎えていた。※普通に犯罪
「うーん、じゃあ料金はいかほど?」
「え、えと料金……じゃあ、500円で!」
「500円!!!????!??!?!??」
「た、高すぎるのかな……それじゃ、50円でいいよ……!」
「駄菓子じゃねーか!!!!!どんだけ貧相な身体してたらその値段になるんだ!!??」
そんな値段を提示されると寧ろ興味がわいてくる。
「……値段は、そっちがそんな感じなら、後交渉でいいか。……それで、えーと……本番はオーケー?……」
「……ほんばん?」
「うん、本番」
目の前のフードは、首をかしげて考え込んでいる。
え?……路上で客を求めてる野良ビッチ(非合法)が、本番の意味を知らないとかそんなことあるの?頭悪くない???いや、そもそも頭いいビッチなんて存在してたまるかって話なんだけど。
「……セックスだよ、セックス」
仕方がないからストレートに単語を吐き出すことにする。
「せっくす?なに、それ……」
……流石に、惚けてるだけだよな?いい加減こっちはムラムラしてるのに、じれったくて腹が立ってきた。
「男のペニスを女のおまんまんに入れる行為だよオラッ!!」
「と、トレーナーちゃんが言ってること、わけわかんないよ……!!」
「……トレーナー、ちゃん……?」
「……あ、いや、違くて、今のは、マヤが…………あ……」
聞き馴染んだ幼い声に、暫くの間、沈黙が流れた。
「……マヤノ?何をしているんだ、こんなところで」
「……」
フード、もといマヤノは黙ったままだ。
……何故ここにいるのかはわからないが、これは流石に看過できない。
話しかけたのが俺だったからよかったものの、他のおっさんとかだったら……
それを少し想像して、寒気がした。同時に、昼間の件と言い、色々と危なっかしすぎるマヤノに対して怒りにも似た激情が湧いてくる。
「……あのなあ、もう九時を回ってるんだ、こんな時間に出歩いていいと思ってるのか?」
「……」
「危ないことはしちゃダメだと、あれほど言ったのにな。……マヤノは俺の話を聞いていなかったのか?」
「……るいんだよ」
「え?いま、なんて―」
「トレーナーちゃんが、キミが、悪いんだよっ!!!!!!」
マヤノトップガン、二度、絶叫。
そうして彼女の手が俺の腕を掴んだ次の瞬間、身体が物凄い力で路地裏の奥に引きずり込まれた。
……路地裏に連れ込まれた俺は、栗毛の少女にウマ乗りされ、押し倒された。
「キミは、マヤが嫌いなの?」
「きゅ、急になんだ……?」
「嫌いなの?」
……無表情でこちらをじっと見つめてくる栗毛娘に、俺は息をすることすら忘れて魅入ってしまっていた。
路地の闇に隠されて、金色の瞳が淡く光を漏らしている。
恐ろしくも、どこか神秘的で―
いや、マヤちん普通に怖いわ。
カッコつけてごめん。
「……好きだぞ」
「ホント?ホントに?」
「ほんと、ほんと」
「世界の誰よりも、好きだって言える?……言ってくれるよね?」
マヤちん、空いた右手でパイプ(隠語)をなぞるのやめて欲しいな。否定したら、パイプはぐしゃぐしゃに潰されてしまいそう。
……そして、俺は、覚悟を決めることにした。倫理観より命の方が大事だもの。
「……世界一、好きだ」
「……じゃあ、まずは耳からだね」
「は?耳……?」
俺が言葉の意味に思い至るより先に、マヤノはその栗のような口を俺の耳に齧りつかせていた。
「ま、マヤノ……!?」
「はむ……はむ、はむ……」
少女は当人の俺に構わず、耳を齧ったり舐めたりを繰り返す。
だから、パイプを触るのはやめろ。
「トレーナーちゃん、トレーナーちゃん……」
耳元で何度も、甘い声が聞こえる。
恋に恋した、マヤノトップガンの声だ。
「キミの全部、マヤに、くれるんだよね?……全部、全部……貰っちゃうよ?」
もう、駄目だ。
……俺はこの栗毛に、骨の髄までしゃぶり尽くされて、死ぬんだ。
栗毛は、淫乱……
たとえ幼くとも、気を抜くべきでは無かった……
「ふふ、ずーっと、一緒だからね。マヤが大人のオンナになるまで、もう他の女の子は、見ないでね……?」
―もう十分、お前は大人の女だよ、マヤノ。
というかそこに手を突っ込むな。おい。
すっかり抵抗の意思をなくした俺は、繁華街の路地裏で、
栗毛の少女の思うがままに弄ばれることとなったのだった。……
完
全部マヤノが悪い
さあ、ミホノブルボンがぶっちぎり!ぶっちぎりで、マヤノトップガンにバトンが渡されました!
マヤノトップガンはまだまだ子どもですから、この辺りで後続も追いついてくるんじゃないですか?( ´∀`)
い、いやこれは……!?重馬場での1000メートル通過のラップタイム、58秒!!!??マヤノトップガン、暴走!!!大暴走です!!!!
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