pixivは2021年5月31日付けでプライバシーポリシーを改定しました。
デジタル「む、むひょ~!なんて尊いウマ娘ちゃんたちの四コマ漫画……!!」
デジタル「この作者さん、良ッ!!」
デジタル「——早速うまったーでフォローせねば!!!」カチカチ
デジタル「……居たっ!!新刊情報、カモン!!」
デジタル「……」
デジタル「あ、……年齢制限作品、かぁ……」
デジタル「うーん、……流石にセンシティブなのは、買えないなぁ」
デジタル「っ、まあ仕方ないっ!切り替えてこう!!」
デジタル「それより、このエモ本をトレーナーさんと共有せねばっ!!」ダダダ
デジタル「トレーナーさんっ!」バンッ
T「う、うわっ」
デジタル「読んでっ!!この本、すぐ読んでくださいっ!!」
T「ちょ、まて、近づかないでくれっ!!」
デジタル「デュフフ、何をおっしゃる!!あたしとトレーナーさんの仲ではないですかぁ!!」
T「今本当に駄目なんだって!!」
デジタル「またまたぁ~……って」
デジタル「あれ、トレーナーさんも、本買ったんですか?」
T「!!」バッ
デジタル「あぁ、無情……!?」
デジタル「トレーナーさんのいけず……そろそろ、見せてくれてもいいのにぃ……」
T「……」
デジタル「ちらっ」
T「……」
デジタル「ちらちらぁ……」
T「……」
デジタル「——まあ、見せたくないなら、いいですけど……」
T「……すまん」
デジタル「あ、それより、それよりっ……!この本っ……」
T「お、おおなんだ……ってうわっ!?」ガタン
デジタル「っ!?」
バサバサバサ
デジタル「だ、大丈夫ですかぁ……?」
T「あ、ああ、すまん」
デジタル「って……これ」
デジタル「ウマ娘ちゃんの、成人、作品……?」
T「……」
デジタル「……」
デジタル「……」ピラッ
T「お、おいっ!?」
デジタル「……」ジーッ
T「——ち、違うんだデジタル」
T「これは、その……」
デジタル「……」
T「その、知人に、……いや、そうじゃなくて、」
T「実は、そう、気が付いたら、この机の中にあって、その―」
デジタル「……よりにもよってあたしの薄い本が、トレーナーさんの机の中に?」
T「……」
デジタル「……」ペラッペラッ
T「……あの」
デジタル「…………」ペラッペラッ
T「……すみません」
デジタル「……」
デジタル「これ、ガッツリHしてないです?」
T「ほんとすみません」
デジタル「……うーん……」
デジタル「……」
デジタル「夢、かなぁ……」
T「夢……?」
デジタル「だって、トレーナーさんがあたしの同人誌持ってるなんてありえないですし」
デジタル「しかも内容が成人向け」
T「……」
デジタル「あはは、これは流石に夢でしょ~。ね!夢のトレーナーさん!!」ポンッ
T「……」
デジタル「!!そうだっ!!!」
デジタル「ドリームワールドということは、いつもはできないことも、できちゃえるというわけですねっ!!」
T「えっ」
デジタル「降って湧いたビッグでマーベラスさんな僥倖ッ!!!」
デジタル「……でも、いざ何かをするとなると悩んじゃうなぁ……うーん」
T「……デジタル?」
デジタル「ねっ、夢の中のトレーナーさんは何か良い案思いつきますッ!?」
T「ちょ、ちょっと近いな」
デジタル「フッフ、戸惑わなくても大丈夫です。これは夢ですから。アナタも勿論、架空の存在にすぎないんですよ」
T「いや、そのな」
デジタル「そうだっ、……!夢の中なら、こういうアバンチュールなこともできるわけですねぇ!!」ピラッ
T「」
デジタル「な、なななんて解放感ッ……花丸ッ!!」
T「」
デジタル「——ハッ!いけない、いけない……!!変なクセがついちゃう……夢の中とは言え、気を付けないと……」パッ
T「……あ、あのな、デジタル……」
デジタル「……あれ?あたしに対して性的魅力を感じている夢の中のトレーナーさんは、今のじゃ不満足ですか?」
T「いや、不満足とか満足とかそういう話じゃなくて」
デジタル「流石のあたしも乙女ですからっ!夢の中とは言え、ニーズがあってもこれ以上変なことはしませんよ!」
T「……そうか」
デジタル「そ、そうだっ!!今なら他のウマ娘ちゃんたちの絡みも、もっと近くで観察できる筈!!」
デジタル「ゼロ距離接写!!!ヒアウィーゴーウ!!!」
T「ま、待て!!??」
――その後、暴走するデジタルをなんとかなだめた俺は、ここが現実世界であることを教えた。
翌朝からデジタルは一週間学園を休んだ。
そうしてトレーナー室には二週間以上やってこなかった。
あまりにもこちらを避けるものだから、無理やり部屋をこじ開けて引きずり出すことになる。
……そのときの彼女の頬は、髪の色よりも彩度が高かった。
完
みなさんおはようございます。
アグネスデジタルです。かわいいですよね。
守りたい、この娘。
twitter/vene_castella