pixivは2021年5月31日付けでプライバシーポリシーを改定しました。
「「「きゃああああ!!!シリウス様ぁぁぁぁ!!!」」」
「「「今日も凄くカッコいいですぅぅぅぅ!!!」」」
たはははは……黄色い声鳴りやまねぇなぁ……
「ありがとよ、お前らも可愛いな……」
「「「「「きゃあああああああ!!!!!」」」」」
こりゃ参ったなぁ……どうしようか…… 逃げるにしても……あっこしかねぇか……
私は取り巻きたちから逃げるようにその場を立ち去った。
「邪魔するぜトレーナー……」
「シリウスか……その表情ってことはそういうことだな?」
「あぁ……話になんねぇよ、だからここに来た」
「はははっ、そうかそうか、鍵だけは閉めてくれな」
逃げてきた場所はトレーナー室、ここなら鍵もかかるし声も漏れ出ない。 それにトレーナーは手厚く迎え入れてくれるからな、有難いな。 トレーナーに言われた通りしっかりと施錠する。
「はぁ~あ……」
「はははっ、お疲れちゃん」
「ったく……悪い気はしねぇんだけどねぇ……」
そう、悪い気は一切しないしむしろ有難いとは思ってる、けど限度がある、私にも1人になりたい時がある。 でもトレーナー室に来てしまうのはきっと……んな訳ないか。
「感謝の心を持ててるだけ良いことだよ、それにこうやって静かな時間も必要だってよく分かるよ……だからこの部屋ぐらいならいつでも貸してあげるからさ……何なら俺が邪魔なら出ていくからさ」
「ははっ……ありがとな……でもトレーナーが邪魔なんてことはねぇぜ、それにいてもらわなきゃ困るからな」
そう言って私はウインクを飛ばしてみた。
「……はいはい、ジュースとお菓子ね、持ってくるから待っててね」
「……察し良すぎかよ……ありがと……」
トレーナーは私の為にお菓子とジュースを用意してくれた。
「……うまっ……」
「だろ~?トッポ俺も好きなんだよねぇ」
トッポの適度な甘さとジュースで私の心の疲労はみるみる取れていく。 甘ったれた話とかは要らないけど甘い物はいいものだ。 理不尽なほど甘い要求をしてくる取り巻きたち……悪いわけでは無いけど私にも限界はある。 トレーナーはそれと違って私のだらけた姿も認めてくれる……だからつい、甘えてしまう。 だからつい……思いもしないことをやってみたくなる。
「なぁトレーナー、ゲームしようぜ?」
「えぇ?仕事終わってからでもいい?」
「……その仕事が終わってる頃には帰らないといけないからダメだ、いいだろ?少しぐらい」
「絶対少しじゃ終わらないでしょ……まぁいいけどさ」
トレーナーはこちらを向いてきた、私はトッポを1つ口に咥えた。
「……トッポでポッキーゲームするのか?」
「ひょうひょう」コクコク
「……いいのか?俺とやって?」
「……黙ってさっさと咥えろ……ほひゃ」
トレーナーに反対側を咥えさせた。
サクサクサクサク……お互いに食べ進める
残り3㎝の所で私は止まった、トレーナーも止まると思った。 しかしトレーナーは躊躇なく進んできた、そして……
チュッ……
「にひひっ……俺の勝ちだね」
「おまっ!?……もう一回だ!」
「えぇでも仕事……「うるさい……やるぞ」……はぁいいけど」
そこから結局一袋無くなるまでやってしまった。 でも何度やってもトレーナーに先にキスされて負ける、折ったところで相手の方に大きい方が残るので負けてしまう。
「なんだ、シリウスも意外と純情乙女だな……」
「はぁ!?トレーナーテメェ!!」
ついついカッとなってトレーナーを押し倒してしまう。 眼前にトレーナーの顔が見える……ここから先どうすんだろ……分かんねぇや。 結局私は周りが勝手にそう扱ってるだけで、そう言った王子様ムーブを知らない。
「シリウス……教えてあげるよ」
トレーナーはそう言って戸惑ってる私とトレーナーの位置を反転させ、私はトレーナーに組み敷かれるような体勢になった。
「シリウスもね……組み敷くときがあるかもしれないから教えてあげるね」
そう言うとトレーナーは私の両腕を抑え脚の付け根あたりに乗っかった。
「こうしたらね、耳元で囁くんだよ……大好きだよシリウス……ってね」
「……!!!」
「大好きだよシリウス」その言葉が耳元から脳内へと一気に広がる、それはまるで麻薬のように脳内を犯し私の思考はトレーナーから逸らせなくなった。
「あぁ……あぁうっ……」
「ふふっ、可愛い顔してるね、そしたらねキスもするんだよ」
トレーナーは躊躇なく私にキスをしてきた、それも深く濃いキスを。 本来なら絶対に抵抗できるはずのキスなのに、抵抗できない……受け入れてしまう…… 負けるはずなんてないのに……トレーナーに勝てないと本能が私に発信してくる。
いや、もう分かってたんだろう、抵抗なんかせずトレーナーのされるがままの方が絶対にイイってことを。 みんなの王子様なんかよりトレーナーだけのオンナ……そうなりたいって……
「……どうやら理解ったみたいだね……後どうするかは自由だよ」
トレーナーはそう言うと私から離れていった。
……ここまでしておいてお預けかよ…… ……私の理性や純情壊して放置かよ……
「おい待てよ……トレーナー……これで終わりはねぇだろ?」
「……おやおや……そんな可愛い顔してどうしたのシリウス?」
「……っっ……察しろよバーカ」
こんな事言葉にしたら絶対に死ぬ……恥ずかしさで死ぬ。 だって襲われたい……あの状態からあなたに食べられたい……そんなこと言えるわけねぇ。
「ふふっ、しょうがないシリウスだね……それ相応の覚悟がいるんだけどなぁ……」
「……いざとなったら私が消える……だから早く……早くしてくれ……」
もはや私の中の本能が完全に雄のトレーナーを求めている。 どんなリスクだって請け負ってもいいただトレーナーという雄に刻み込まれたい、牝としての自覚を持たせて欲しい、好き勝手犯して欲しい……そんな思考に完全に支配されてしまっていた。
「いざとなったら一緒に……な?」
「……あぁそれでいい……早く……早くっ!……」
「ほらほら焦らない……おいでこっちに……」
私は導かれるままトレーナーへ飛び込んだ。
この後みっちりとトレーナーに牝としての自覚を植え付けてもらった。
雄に奉仕する牝ウマとして、トレーナーだけにただ好きにされる
「なぁ……トレーナーぁ♡……そのぉ……なぁ……」
「なんだい?やりたいことはしっかりと言わないとね?」
「……今日も頑張ったのでいっぱい甘やかしてください……」
「ふふっ♡しょうがない娘だなぁ……ほらおいで♡シリウス♡」
今日も私はトレーナーに甘える。 王子なんてどうでもいい仮面を脱ぎ捨てて、ひたすらにトレーナーに甘える。
好きと本気で言うにはもう少しだけ時間が掛かりそうだ。