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シリウス王子だって甘えたい - ぎしまるまるの小説 - pixiv
シリウス王子だって甘えたい - ぎしまるまるの小説 - pixiv
2,934文字
シリウス王子だって甘えたい
女の子だって自覚してしまうシリウスシンボリ概念です。
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2021年10月27日 06:51

「「「きゃああああ!!!シリウス様ぁぁぁぁ!!!」」」

「「「今日も凄くカッコいいですぅぅぅぅ!!!」」」

たはははは……黄色い声鳴りやまねぇなぁ……

「ありがとよ、お前らも可愛いな……」

「「「「「きゃあああああああ!!!!!」」」」」

こりゃ参ったなぁ……どうしようか…… 逃げるにしても……あっこしかねぇか……

私は取り巻きたちから逃げるようにその場を立ち去った。



「邪魔するぜトレーナー……」

「シリウスか……その表情ってことはそういうことだな?」

「あぁ……話になんねぇよ、だからここに来た」

「はははっ、そうかそうか、鍵だけは閉めてくれな」

逃げてきた場所はトレーナー室、ここなら鍵もかかるし声も漏れ出ない。 それにトレーナーは手厚く迎え入れてくれるからな、有難いな。 トレーナーに言われた通りしっかりと施錠する。

「はぁ~あ……」

「はははっ、お疲れちゃん」

「ったく……悪い気はしねぇんだけどねぇ……」

そう、悪い気は一切しないしむしろ有難いとは思ってる、けど限度がある、私にも1人になりたい時がある。 でもトレーナー室に来てしまうのはきっと……んな訳ないか。

「感謝の心を持ててるだけ良いことだよ、それにこうやって静かな時間も必要だってよく分かるよ……だからこの部屋ぐらいならいつでも貸してあげるからさ……何なら俺が邪魔なら出ていくからさ」

「ははっ……ありがとな……でもトレーナーが邪魔なんてことはねぇぜ、それにいてもらわなきゃ困るからな」

そう言って私はウインクを飛ばしてみた。

「……はいはい、ジュースとお菓子ね、持ってくるから待っててね」

「……察し良すぎかよ……ありがと……」

トレーナーは私の為にお菓子とジュースを用意してくれた。

「……うまっ……」

「だろ~?トッポ俺も好きなんだよねぇ」

トッポの適度な甘さとジュースで私の心の疲労はみるみる取れていく。 甘ったれた話とかは要らないけど甘い物はいいものだ。 理不尽なほど甘い要求をしてくる取り巻きたち……悪いわけでは無いけど私にも限界はある。 トレーナーはそれと違って私のだらけた姿も認めてくれる……だからつい、甘えてしまう。 だからつい……思いもしないことをやってみたくなる。



「なぁトレーナー、ゲームしようぜ?」

「えぇ?仕事終わってからでもいい?」

「……その仕事が終わってる頃には帰らないといけないからダメだ、いいだろ?少しぐらい」

「絶対少しじゃ終わらないでしょ……まぁいいけどさ」

トレーナーはこちらを向いてきた、私はトッポを1つ口に咥えた。

「……トッポでポッキーゲームするのか?」

「ひょうひょう」コクコク

「……いいのか?俺とやって?」

「……黙ってさっさと咥えろ……ほひゃ」

トレーナーに反対側を咥えさせた。

サクサクサクサク……お互いに食べ進める

残り3㎝の所で私は止まった、トレーナーも止まると思った。 しかしトレーナーは躊躇なく進んできた、そして……

チュッ……



「にひひっ……俺の勝ちだね」

「おまっ!?……もう一回だ!」

「えぇでも仕事……「うるさい……やるぞ」……はぁいいけど」

そこから結局一袋無くなるまでやってしまった。 でも何度やってもトレーナーに先にキスされて負ける、折ったところで相手の方に大きい方が残るので負けてしまう。

「なんだ、シリウスも意外と純情乙女だな……」

「はぁ!?トレーナーテメェ!!」

ついついカッとなってトレーナーを押し倒してしまう。 眼前にトレーナーの顔が見える……ここから先どうすんだろ……分かんねぇや。 結局私は周りが勝手にそう扱ってるだけで、そう言った王子様ムーブを知らない。

「シリウス……教えてあげるよ」

トレーナーはそう言って戸惑ってる私とトレーナーの位置を反転させ、私はトレーナーに組み敷かれるような体勢になった。

「シリウスもね……組み敷くときがあるかもしれないから教えてあげるね」

そう言うとトレーナーは私の両腕を抑え脚の付け根あたりに乗っかった。

「こうしたらね、耳元で囁くんだよ……大好きだよシリウス……ってね」

「……!!!」

「大好きだよシリウス」その言葉が耳元から脳内へと一気に広がる、それはまるで麻薬のように脳内を犯し私の思考はトレーナーから逸らせなくなった。

「あぁ……あぁうっ……」

「ふふっ、可愛い顔してるね、そしたらねキスもするんだよ」

トレーナーは躊躇なく私にキスをしてきた、それも深く濃いキスを。 本来なら絶対に抵抗できるはずのキスなのに、抵抗できない……受け入れてしまう…… 負けるはずなんてないのに……トレーナーに勝てないと本能が私に発信してくる。

いや、もう分かってたんだろう、抵抗なんかせずトレーナーのされるがままの方が絶対にイイってことを。 みんなの王子様なんかよりトレーナーだけのオンナ……そうなりたいって……

「……どうやら理解ったみたいだね……後どうするかは自由だよ」

トレーナーはそう言うと私から離れていった。

……ここまでしておいてお預けかよ…… ……私の理性や純情壊して放置かよ……



「おい待てよ……トレーナー……これで終わりはねぇだろ?」

「……おやおや……そんな可愛い顔してどうしたのシリウス?」

「……っっ……察しろよバーカ」

こんな事言葉にしたら絶対に死ぬ……恥ずかしさで死ぬ。 だって襲われたい……あの状態からあなたに食べられたい……そんなこと言えるわけねぇ。

「ふふっ、しょうがないシリウスだね……それ相応の覚悟がいるんだけどなぁ……」

「……いざとなったら私が消える……だから早く……早くしてくれ……」

もはや私の中の本能が完全に雄のトレーナーを求めている。 どんなリスクだって請け負ってもいいただトレーナーという雄に刻み込まれたい、牝としての自覚を持たせて欲しい、好き勝手犯して欲しい……そんな思考に完全に支配されてしまっていた。

「いざとなったら一緒に……な?」

「……あぁそれでいい……早く……早くっ!……」

「ほらほら焦らない……おいでこっちに……」

私は導かれるままトレーナーへ飛び込んだ。

この後みっちりとトレーナーに牝としての自覚を植え付けてもらった。 雄に奉仕する牝ウマとして、トレーナーだけにただ好きにされる愛バ(ラブドール)として、そして何よりトレーナーから愛され甘やかされるシリウスシンボリとしての自覚と行動を植え付けてもらった。





「なぁ……トレーナーぁ♡……そのぉ……なぁ……」

「なんだい?やりたいことはしっかりと言わないとね?」

「……今日も頑張ったのでいっぱい甘やかしてください……」

「ふふっ♡しょうがない娘だなぁ……ほらおいで♡シリウス♡」

今日も私はトレーナーに甘える。 王子なんてどうでもいい仮面を脱ぎ捨てて、ひたすらにトレーナーに甘える。

好きと本気で言うにはもう少しだけ時間が掛かりそうだ。

シリウス王子だって甘えたい
女の子だって自覚してしまうシリウスシンボリ概念です。
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2021年10月27日 06:51
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