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「今日はこれでおしまい。お疲れ様」
日が傾いた頃、1つの声がグラウンドに木霊する。 体操服についた砂を払いながら、ツインテールの少女____スマートファルコンがバインダーを持つ男に駆け寄る。
「はーい!お疲れ様トレーナーさん!」
「じゃあ、戻ろうか」
「うん。あ、トレーナーさん」
「なに?」
「今日は…その…」
もじもじと人差し指を合わせるファルコンにトレーナーは、
「ちゃんと言わないとわからないよ?」
笑みを浮かべてそう言った。
今日はダートを走るだけだったので備品の片付けは無く、共にトレーナー室へ戻る。 トレーナー室に着いたファルコンは体操服を脱ぎ制服を着る。
(恥ずかしいよぉ…)
トレーナーの目の前で。 小ぶりながらも綺麗なお椀型の双丘、白い肌に健康的な太もも、羞恥に燃える顔。そのどれもが彼女を魅力的な雌であることを示す。 着替え終わるとファルコンはソファに座るトレーナーのもとへ歩み、膝の上に乗る。
「トレーナーさん。ファル子、今週も頑張ったよ?」
「そうだね」
この言葉が出た場合は不合格。おねだりの仕方が正しくないことを意味する。
「っ…ご褒美、ください。ファル子…私に頑張った証ご褒美、ください…」
瞳が潤む。待てなんてできない。あの味を知ってしまったら。
「トレーナーさ____んっ…」
呼ぶのを遮るようにファルコンの唇を塞ぐ。
「ふぁ…れろっ…ちゅ…ちゅぱ…はふぅ…んむっ…ほれーなーはん、はれひ…」
ファルコンの口内を舐るトレーナーの舌。軟体動物のようにうごめくそれはファルコンの唾液を体内へ収めていく。
ファルコンもトレーナーの唾液を体内へ流し込まれ、トレーナーの味に染められていく。
逆らおうにも腕ごとガッチリホールドされ身動きが取れない。いや、取らない。
ファルコンの本能が
「んひぃ!?」
接吻の途中で、ぎゅうっとファルコンの尻尾の根元を掴む。 力を入れては抜きを繰り返し、快楽を継続して与えていく。
「ひゃう……あっ……んんんっ♡!!!」
腕の中で震えるファルコン。尻尾を先端まで伸ばし、トレーナーの腰に回した足に力が込もる。
「はぁ〜…はぁ〜…」
「可愛いよファル子。みんなのウマドル、僕の愛バ」
「耳元で…囁かないでぇ♡…」
即興で作られたASMRにファルコンの脳はドボンと砂糖へ漬けたような感覚に陥る。
「スンスン…ふわぁ♡好き♡とれーなーさんの匂い好きぃ♡」
身体の内側が熱くなり、トレーナーのワイシャツのボタンを外す。雄々しい上半身が晒されて、胸部の中央あたりに顔を埋める。 トレーナーがファルコンの髪を嗅ごうとすると、
「とれーなーさん。汗かいてるから…」
嗅がないで、と遠回しに言われた。 しかし、何度も負けた彼女の言うことをトレーナーが聞くはずもなく。
「僕はファル子の全部が好きなんだよ?それに僕だって汗をかいてる。自分だけなんて許さないよ」
トレーナーはファルコンの耳を甘噛みし、舌で中を舐める。ぴちゃぴちゃと奏でられる水音と生暖かい感触が、心の奥に眠る敗者の意識を蘇らせた。
「ごめんなさい♡あんなに負けたなのに逆らっちゃってごめんなさい♡とれーなーさんに負けた現役ウマドルの匂い、いっぱい嗅いでください♡」
「よくできたねファル子」
髪を持ち上げて息を吸うトレーナー。 肺いっぱいに広がるファルコンの汗と彼女自身の匂い。
「とれーなーさん。どう…ですか?」
「うん。とってもいい匂いだよ」
「えへへ♡」
頭を撫でられ目を細める。 いまの彼女は、ウマドルでも恋に一途な乙女でもない。力で捩じ伏せようとして心を侵された1匹の雌バなのだ。
「とれーなーさん。我が儘言ってもいいですか?」
「ん?」
「胸を…触って欲しいんです」
「いいよ」
制服をまさぐり、ブラの下からファルコンの胸に触れる。 力任せに揉んだりはしない、指でそっと突いたり突起周りをなぞったり、あくまで自分のペースでファルコンを快楽に誘う。
「んっ…あっ…」
トレーナーの手によって制服が浮き、腹部があらわになる。 怖い。いつ絶頂に導かれるのか分からないから。
「んっ…」
ファルコンの表情を見て、トレーナーは唇を塞ぐ。 最初とは違う安心させるようなフレンチキス。 左手を制服から抜いてファルコンの背中をあやすように叩く。 トン…トン… 規則的な振動が、ファルコンの恐怖心を和らげる。
「〜〜〜っっっ♡♡♡!!!」
きゅうっと突起を摘まれ、2度目の絶頂を果たした。 1度目よりも強くトレーナーを抱きしめる。 ワイシャツにくしゃくしゃのシワができた。
「はぁ…はぁ〜♡…はぁ〜♡…んむっ」
荒い呼吸を繰り返すファルコンを胸部へ押し付ける。より鋭敏になったウマ娘の嗅覚がトレーナーの匂いを捉える。
(とれーなーさんの匂い強すぎるよぉ♡みんなのウマドルなのに♡とれーなーさんだけの
脳が痺れる。自分が彼に染められるのが分かる。そして、それに身を任せたいと思う自分がいる。いや、違う。既にそれが1番の幸せだと身体が認めている。
「どう?僕の匂い」
「ふぁい♡ほっへもいい匂いれひゅう♡」
呂律の回らない口でそう言うファルコンの瞳は濡れており、小さくハートマークが見える。
「とれーなーさぁん♡うまぴょいしようよぉ♡」
「いいの?ウマドルがそんなことして」
「ひらないもん♡いまのわらひはウマロルらないもん♡」
立場などどうだっていい。いまファルコンが望むのは愛する人との
「あっ♡…」
ソファの座面に押し倒され制服を上げられると、機能性を重視した白のスポーツブラを強引に剥がれる。 純黒に混じる猛る情欲に、ファルコンの下腹部が疼く。
「とれーなーさん♡」
「私ととれーなーさんだけの秘密のレッスン…シよ?」
精一杯の勧誘は功を奏し、観客を魅了する声は、雄の欲を加速させる喘ぎとなった。