ある本の中に、僕は20歳だった、それが人の一生で一番美しい年齢だなんて言わせないぜ、ってニュアンスの素敵な文章があるんですけど、なぜかふとそれを思い出した24歳の朝でした。
高校生のときに最初に触れてピンとこなかったこの文章も、はたちを少し過ぎた今となってはすんなり心に馴染むような気がします。
ぼくは学生時代からずっと、一生青春を引きずって生きてやるぜ、みたいなことを考えていたのですが(先の本には「大人たちの仲間にはなりたくない」みたいなことが書いてあったりします笑)、そんな自分が一生をかけてやりたいと思えるものに出会うことができたのは本当に幸せなことだな、と最近とみに思います。
各所で言っていることではありますが、これもひとえに様々な作品や人との縁のおかげです。
自分の殻に閉じこもって、何かに急かされるみたいに本を読んだり映画を観たりしていたぼくの世界をひらいてくれたのは、やっぱり人との出会いでした。
芝居もそうですが、この世のいとなみは様々なものとの関わり、関係性の中にあるのでしょう。
だからこそ、前向きに青春を引きずったままこれからも生きていこうと思えるんです。そしてそれはきっと、大人になるということとは矛盾しない……というか、20歳のぼくが思っていたよりもずっと「大人たち」はキラキラしていて、前向きで、なんだかとっても楽しそうなんですよね。
人間はある日を境に「大人」になるわけではもちろんなくて、ということはいつまでも全力で青春を引きずって楽しく前向きな大人になることだってできるわけで。きっとこれからもっと楽しくなる、そんな予感がしています。
ここから始まる新しい1年で、どんな素敵な日々が待っていることか。今からとても楽しみです。
縁に感謝し、さらにそれを大きく広げ、繋げてゆけるように、精進して参ります。
今後とも斉藤壮馬をよろしくお願いいたします!