インドネシア・ジャカルタ近隣の石炭火力発電所 写真=グリーンピース
これに先立ち韓国はCOP26で約40カ国と共に「主要経済国は遅くとも2039年までに石炭火力発電を中断する」という内容の脱石炭声明に参加した。政府代表で文勝ウク(ムン・スンウク)産業部長官が、地域単位では丘満燮(ク・マンソプ)済州道(チェジュド)道知事権限代行がそれぞれ署名した。
しかし中国・インド・オーストラリアなど世界最大の石炭消費国と2035年までに発電部門で脱石炭をするという米国、そして日本は参加しなかった。米経済専門誌フォーブスは韓国の署名について「驚く発表」とし「韓国は2030年代に石炭発電を完全に廃止する」と伝えた。
ソウル大のホン・ジョンホ環境大学院教授は「現在、韓国は新規石炭発電所7基を建設中で、このうち江原道高城(コソン)と忠清南道舒川(ソチョン)の2基は稼働を始めた」とし「新規発電所に関する具体的な代案なしに国際会議で脱石炭時期を大幅に操り上げる宣言に参加したのは一貫性がない」と指摘した。
西江大のイ・ドクファン化学科教授は「『国際声明に参加だけして合意事項は遵守しなくてもよい』という態度は国の格を落とす」とし「脱原発を推進しながら脱石炭時期を操り上げるというのは最初から不可能な約束」と話した。
現在、韓国の石炭発電比率は40.4%(2019年基準)で、米国(24%)・日本(32%)・ドイツ(30%)よりも高い。これを中断するには大規模な代替エネルギー源の確保が必須だ。
産業部の関係者は「声明には『主要経済国は2030年代までに、残りの国は2040年代までに脱石炭をする』となっている」とし「我々はすでに2050年までに石炭火力発電を廃止することにしたので(主要経済国でなく)2040年代に脱石炭をすることにしたその他の国に該当するとみている」と話した。声明で韓国を「2030年代に脱石炭をする国」と明示してはいないという釈明だ。そして「脱石炭の時期を2030年代に繰り上げることも、そのような計画もない」と明らかにした。
この記事を読んで…
最新記事
- 【コラム】「ウィズ金正恩」すでに10年 2021.11.10 17:58 4
- 日米中が抜けた「2040年の内燃車生産中断」宣言…現代自動車も不参加 2021.11.10 17:18 1
- 韓国野党代表「尿素水問題、政府の安逸な対処と国家情報院が海外情報把握できず発生」 2021.11.10 16:28 1
- 志願制で兵力不足の台湾軍…漫画国防白書で若者にアピール 2021.11.10 16:02 1
- 【写真】ヘアカラーアレルギーで腫れた顔を公開した米国人女性 2021.11.10 15:38 2
- 髪を染めたところ…見違えるほど腫れた顔に 2021.11.10 15:27 2
- 米議員を乗せた軍用機、今年2回目の台湾行き…中国「災難近づく」 2021.11.10 14:51 0
- 【写真】自転車に乗って出勤する李俊錫国民の力代表 2021.11.10 14:20 3
- 韓国、コロナ重症患者460人で過去最多…首都圏「サーキットブレーカー」迫る 2021.11.10 13:58 5
- 『イカゲーム』の監督、「いつかシーズン2作ることになるだろう」 2021.11.10 12:04 4
総コメント数 件
ログイン:アカウント選択