~区議会議員活動を振り返り~
港区議会議員として4期14年目を迎え、先般には令和元年度港区区政功労者表彰を受賞致しました。平成19年に初当選、爾来、毀誉褒貶相半ばする13年間ではありましたが、誰よりも充実した区議会議員活動を続けてこられたのも、喜びの時は共に、苦しみの時はお支え頂いた、皆々様のお陰です。衷心より御礼申し上げます。
このたび所属する日本維新の会より、衆議院東京選挙第一区支部長に任命されました(東京一区 千代田区、港区、新宿区)。今後、衆議院が解散次第、港区議会議員の職を辞して国政に挑戦する事と相成ります。
区議会議員活動を振り返りますと、早い時分より、議会運営委員長や予算委員長や行財政特別委員長等をいずれも区政史上最年少で拝命しました。議会の「慣行」「常識」なる因習に違和感を覚えていた新人議員時代でしたが、思いの外早く、それらの「因習」に切り込む要職を拝命し、多くの改革を成し遂げることが出来ました(予算委員会会期中の職員超過勤務時間1695時間、超過勤務手当510万3645円カット等々←完全に労働組合を敵に廻しましたが)。
その間、自民党の幹事長をも務めておりましたが、中途、思いが至り(後述)、日本維新の会に円満移籍致しました。その後色々ありましたが無事現在に至ります。
私は特定の利益団体、利益組織の支援を一切受けておりません。御共感頂いた個々人の応援が私の全てです。なればこそ区民の方お一人お一人と結び付く政治活動を心掛けて参りました。子供達が元気に公園で遊ぶ事が出来るよう、区内各所に設置されていた「ボール遊び禁止」看板を撤去(青山公園、有栖川宮記念公園等々)、図書館月曜日休日を開館日へ(現在では土曜日の開館時間も17時から20時へ延長)、子供目線で元気に遊べる公園・遊び場増設(プレイパーク)の提言実現、スポーツ施設の拡充改善、地域スポーツ活性化、子育て支援、高齢者施設・在宅介護の充実、電線地中化、新郷土資料館移転提言実現等々行い実効を上げて参りました。
港区議会では近年やや収まりつつありますが、嘆かわしい実情は依然存在します。「答弁する役人に丸投げで質問を作ってもらい、作ってもらった質問原稿をただ棒読みする」数多くの議員の存在です。議員としての存在意義を根幹から揺るがす言語道断な所業であり、その改善を先ずは、当時所属していた自民党会派内から行うべく、私は幹事長就任の挨拶で「自らの質問は自らで作成すべき、当たり前以前の事」と自民党会派内に要求し、その後も度々指弾し続けましたが、全く改善は見られず仕舞いでした。
それら言語道断な所業風潮からは完全一線を画す私は、質疑自体を原稿なしで行います。そのような私のスタイル(本会議では最低限の原稿作成をせざるを得ませんが)は、多方面より有難く御評価頂いておりますが、役所に質問を作成してもらいそれを棒読みする多くの議員らにとっては違いが浮き彫りになり困るのでしょうし、コントロールが効かない為、当然に役所の特定方面からは蛇蝎の如く嫌われ煙たがられております。
国政、都政に比し、懸案の趣は違えども区民に最も身近な区議会では、各議員拠って立脚するところが違うが故の主張の対立が必ずある筈であり、各々公約を掲げて各々当選を果たしている以上、各々が信ずる主張をすべきであり、すなわち入口は対立を産むかもしれぬがその主張から入るべきところであり、端から議会内に限る議員同士の人間関係(年齢、期数、同窓の先後輩)で政治妥協が謀られて良い筈がないと信じてやみません。
かつては予算委員長、議会運営委員長、自民党幹事長と要職を拝命しましたが、そこで求められたのが執行部中枢として、冒頭より妥協を図り続ける事、議場、委員会において私が行う議論(それこそ議員の本分)は眉をひそめられ(沈黙と微笑こそが求められ)、運営テクニック(無論政治には必須とはいえ、逸脱とも見紛う過度な馴れ合い)ばかり要求され、「いかに時間を削るか」「いかに議会における白熱を回避するか」それこそガス抜きを行って回る役割をこそ求められ続けました。議論を戦わせたいという、議員の本分、更には私自身の特質と照らし合わせて、否が応にも不満が弥増しておりました。
何はともあれ、九年間にわたり自民党に所属しつつも、云うべきことを云い、やるべき事をやったという自負心を抱いたままでいられましたし、幸いにも若いうちに多くの方々に先駆けてあらゆる要職を拝命し、就かねば診得ぬ多くのものを経験する事が出来たのは自民党に所属していたからこそと感謝はしております。
その後は「日本維新の会」に所属し、東京都総支部の総務会長を務めておりますが、前述致しました通り、このたび衆議院東京都第一区選挙区支部長に任命されました。傍目には破滅に突入するが如き、政治活動になると存じますが、その行動こそが覚醒に必要なのだというメッセージを発し続けるつもりであります。新たなステージへの挑戦を志し、私は一歩前に出ます。
~国政への挑戦~
地域、地方ひいては日本が抱える様々な問題の解決は、既存の既得権益者(特定の利益団体、業界団体、労働組合や宗教団体)に支えられた他の既存政党では為し得ないと確信しております。また、日本維新の会では、「身を切る改革」の一環として、国会議員は毎月2割を、区議会議員である私は毎月1割の歳費(給料)を寄付(我々東京維新の会では徴収分を被災地や利害関係を持たない地方の諸団体へ)、実践しております。
私は場も空気も敢えて読みませんし、阿(おもね))りません、嫌われる事を恐れてもおりません。既得権益者たちが上手く廻している領域に馴染むつもりもありませんし、徒党も望みません。正論を突き通し、和して同ぜず、利害関係のない仲間とともに大義のために戦って参りました。私のような議員がいなくなるとそれを喜ぶ者が誰なのか想像に難くありませんが、港区議会に私のような議員が必要だったように、国政でも私のような存在は必要な筈です。
次世代、次々世代の子供達の為にも誇りある日本を継承していかねばなりません。日本を日本たらしめてきたものを護る。憲法を改正し、統治機構を抜本的に改変し、地域の隅々にまで蔓延っている無駄な規制、既得権益を撤廃し、行政役所による民間介入を極力排し、活力ある自由競争を招来せしめねばなりません。自立した国家、自立した地方、自立した個人。
我々の敵は、まだ間に合うという無自覚さ、誰かがやってくれるであろうという無責任さを有する我々自身の中にあります。
正論を貫き通すために全方位的に敵を構築する覚悟も準備も出来ています。
政治家とつながっている特定の者が得をする利益誘導の政治はしません。
問題を問題として先送りして、塩漬けにして、自らの人気取りに奔走する政治家にはなりません。
国会議員とは国家の為に働く者です。今は亡き先人達、未だ見ぬ子孫達への責任を有する者です。既得権益ではなく、自らの地盤への利益誘導でもなく、自立した誉れ高き東京一区から天下国家の為に働く政治家を産み出して下さい。一身を擲つ覚悟です!