お品書き…
ポケモンカードを強くなる為に必要な事。
それは自分で考え、自分で検証し、自分で実際に使い反省するまでをセットとしてキチンとそれらを最後まで行う事です。 (ポケモンカードに限らずなんでもそうなんですが)
その為に行っている事の1つとしてあるのが"今日の公認"です。
デッキを作る時のルーティーンのようなものですね。
朝から昼までにデッキを考え構築し、夕方ぐらいに公認に出て、帰ってきたらそのデッキの反省を行います。毎日。毎日続けるのが重要です。
1人回しだけではやはり分からないことが多く、対人するという行為は色んな意味での経験値や本番の為の体力作りにも繋がります。
1人でやるとどうしても飽きが来たり集中出来なかったりしますしね。
所詮はジムバトルなのでここでの勝ち負けやプレイは全く重要ではありません。ここでの勝ちを意識しすぎると格下相手のプレイングや構築に寄ったりして諸々歪んでしまいます。
あくまでデッキを作り反省するまでの過程にすぎません。
こうして毎日デッキを作り反省を繰り返すことで確実に経験値が溜まっていきます。
今回CL福岡で使用したリストはこの1ヶ月、公認で使ったデッキ全ての経験の集大成のようなデッキでした……。
⚡️CL京都での衝撃編⚡️
皆さん大好きクワガノンの入賞です。CL福岡でも結局2位になりましたね。圧倒的安定感、環境における非エクデッキの立ち位置の良さ、そしてエレキブラスターでの蹂躙…。
ヤバいデッキが登場してしまいました。
このデッキにはベンチバリアを1枚入れた程度で勝てるようなものではなく、構築段階から勝利プランをねじ込む必要があるデッキです。
非エクにおける対三神と同レベルで、VMAX系統のデッキは対クワガノンを意識する必要が出始めたのです…。
クワガノンに勝つために必要な要素とは?
グッズロックや特性メタを行うことで勝利を目指す。
クワガノンVやフリージオであめやキャリーを使わせなかったり、そもそものうらこうさくでのデッキの進みを鈍くします。
相手が詰まってそのまま押し切れることもあるかもしれませんが、実際にはグッズロックだけじゃ中々勝ちきれなくて、クイックシューターなんかの別プランも合わせることで勝ちを目指せます。
盤面でのアタッカーの複数枚同時除去
連撃ウーラオスやオロヨノでの疑似超越によりアタッカーを盤面から枯らすことを目指します。
…実際にはここからメタカードを入れないと5分程度にしかなりません。
サイドレースでのズル
三神等を使い、相手よりも短いターン数で戦いを終わらせることを目指します。
…この項目が1番分かりやすく勝てると思いますが、クワガノンが先攻取ると結構あっさり負けたりします。
この系統を使って更にクワガノンメタを積むほどでは無いかと思ってる人は多く、クワガタにも勝ちの目は十分にあります。
そもそものサイドレースで負けない構築
こちら側も非エクデッキを使ったり、タフネスゲノセクト等を作り、エレキブラスター1発でサイドを2枚取られないような工夫をする事です。
これに加えてベンチバリアを採用しながら前のVMAXが耐久出来るようなレシピなんかもありますね。ミュウVMAXのサイコジャンプやモミ、マオスイなんかが対象になります。
さて、色々書いてみて思うことがクワガノンのデッキパワーめちゃくちゃ高いなってとこです。多少メタられた程度で負けるデッキではなく、自身もうらこうさく構築であることから様々なテックカードを忍ばせることも可能です。(とりつかい+ふしぎなしっぽとかしあわせたまごとか入れてる人は見てて賢いな〜思ってました。)
CL京都前までにミュウ等の他環境デッキの理解度はちょっとだけあったので対このデッキに対する研究を始めることにしました。
環境デッキと言われている中でもクワガノンに対して有利が付きそうな、スイクンフリージオや黒馬バドレックス(オロヨノ)、連撃ウーラオスを組んでみてもしっかり練ったクワガノンには意外と勝てない(めちゃくちゃ有利という訳では無い)と分かったのでがっつりクワガノンに勝てるような形で色々なデッキを組んでみることにしました。
とりあえず上記項目の1.2から。
知り合いがモココレックでクワガノンVを入れて対クワガノンを検証していたので、こっちはフリージオについて考えてみることにしました。
10月9日 今日の公認より…
バタフリージオ
スイクンウーラオス
10月28日 今日の公認より…
バタフリーオーベム
これらのデッキもクワガノンと戦わせてみたところ、適当にグッズロックに寄せただけじゃ思ってるほど勝てんなって感じでした。中継地点のポケモンを合法的に4枚入れれるのずるいよ…。たねポケモンの技も強いしガン見してこれか…って感じで中々厳しいものがありました。
ということで妨害ではなく攻撃的なノリでクワガノンを攻略しようとしていた所で色々な発見がありました。
〜サイドレースでのズルを目指す〜
そもそも考えていたのが、ミュウでどうやってクワガノンに勝とうかな〜という事でした。
個人的にフュージョンにかなり愛着があり、お手軽に勝たせてあげたいとずっと考えていて、そこでとりあえず思い付いたのが三神フュージョンでした。
10月11日 今日の公認…
三神フュージョン
中々強かったのですがやはりフュージョンシステムで引くために強制的にクワガノンの的が生まれるのでクワガノンが先攻から順当に回った場合普通に負けるようになりました。
ベンチを絞れる三神かベンチバリアを採用するまでしないとあまり意味が無いですね。
なんだかなぁ〜と思っていながらフォロワーさんに募集したデッキを組んでいる時、ヨクバリスの可能性に気が付きました。
ヨクバリスをとりあえず適当に組んで色々考えてみた所、このポケモンがうらこうさく相手にめちゃくちゃ強い。そりゃ当たり前なんですけど、こういうの実際に使ってみないと具体的にどれだけ強いとか、やっぱり分からないんですよね。
そして、メッソンを狩るだけならヨクバリスセットと、トリプル加速とスポンジグローブさえ採用していればそれだけでうらこうさく相手に無双できるようになったのでそういう感じで色々組んでみることにしました。
フュージョンヨクバリス
こんな感じで色々なヨクバリスを組んでいくと、ヨクバリスの強さと弱さ、どこを補填すればいいのかが分かるようになっていきました。
ヨクバリスの強み
対うらこうさく相手時の無双。
本当に無双します。いきなりサイド3枚飛んでいきますからね。
メッソンを置かずにケアしてきた場合の為に手札を干渉出来るカードを採用するのと、やまびこホーンを採用するのはセットでした。
ちゃっかり強い下の技
マリィで誤魔化すターンにこの技を打つことで、手札干渉をしながら、自分はメッソン狩り道具を集めることが可能になりプランを通しやすくします。最低限の打点があるのも🙆🏻
ヨクバリスの弱み
逆に対うらこうさく以外には殆ど旨みが無いポケモンになっています。そこら辺のデッキ相手にどういうアプローチをするかが鍵になっていると感じました。
うらこうさくを採用していないデッキ
三神、黒馬、ミュウなど
対V性能がヨクバリス自体にはそれほどないのでそこを補える構築が理想ですね。
うらこうさくが採用されていない、という事はうらこうさく以外でデッキを回しているという事で、雪道を強く使える構築にすれば他のデッキにも勝てるのでは?とも考え始めました。
雪道の対策札が強いといっても採用枚数はたかが知れているので、スタジアムに寄せた構築であれば雪道は通るものだと考えます。
ここで現環境でtier1と言われているデッキを見返すと、黒馬、ミュウ、三神、白馬、クワガノンの5つです。ここから白馬とクワガノンに対してはヨクバリスで戦うとして、残りの3デッキに対して勝てるギミックを考えることが急務になりました…。
✨グッズ革命編✨
〜バトルvipパスというカード〜
バトルvipパスってカード、ミュウVMAX以外で使ったことある人いますか?このカード非常に宇宙です。
そもそも今現在のポケモンカードは1ターン目の動きで試合の流れが確定してしまうシーンがかなり多いです。その1ターン目を安定させるカードとして採用出来るのがバトルvipパスというカードです。
ミュウだけでなく色々なデッキで検証する必要があったはずのカードでしたが10月のシティが終わるまでミュウ以外のデッキをろくに使っていませんでした…。反省点。
色々なデッキで使おうと考え始めたのが25周年記念パックにて、ミュウが発売された辺りの事でした…。
10月22日 今日の公認…
チラチーノセキタンザン
ここでのセキタンザンはあんまり関係なくて、チラチーノ+vipパスの組み合わせに心から感動しました!!めちゃくちゃ強いんですよね〜
そもそもチラチーノ軸が使うクイックボールというカードがめちゃくちゃ弱かったんですよね。序盤はハンドが少ないし後半はチラチーノで引けるからクイックボールが余りがちという…。
チラチーノ軸でクロバットVなんかを使うのを前提に組むというのも微妙な感じだったので…。ここのクイックボールの枠が手札消費無しのネストボール2枚分になるんですからそりゃ強いですよ。終盤もやりくりで捨てることも可能になりその分の思考の短縮にもなります。やりくりのコストって意外に難しい。ノー思考で捨てれるカードが有難かったりします。
〜クロススイッチャーというカード〜
10月31日 今日の公認…
ドーブルフェロマッシ
このデッキでチラチーノ軸に採用されるクロススイッチャーの強さに気が付きました。中盤でボスの指令よりも自由度が高い後ろ呼びが可能になります。
ドロサポを使いながら後ろを確定で呼べるのは、毎ターンハードルがあるデッキ(非エクデッキ等)にとってかなりの強化になっているのだと今更ながらに気が付きました。ついでの入れ替え効果もミュウの効果を誘発出来たり、逆にミュウを逃がすことにも繋がっていて噛み合いが抜群です。(逆に毎ターンハードルが無いデッキに取ってはクロススイッチャーを採用する意義が薄い。ボスの指令で良いため)
🤔強いもの×強いものは…🤔
†11月1日 今日の公認†
ヨクバリスチラチーノカビゴン
今までこの記事に書いたの全ての要素を兼ね揃えたのが¹ヨクバリス²チラチーノ³カビゴンでした!
1.サイドレースでのズル
このデッキにおけるヨクバリスの役割…
相性補完としてはカビゴンが対VMAX系統のデッキに対して攻撃する役割、ヨクバリスが非エクデッキに対して攻撃する役割を持っています。
先攻を取った時のキョダイフォールは十二分に驚異になりえます。最大打点がテクノバスターと同じってもうミュウVMAXじゃん…。
当たる可能性が高い非エクデッキはクワガノンか連撃テンタクル。そのどちらもがうらこうさくでのレシピが多いため、ヨクバリスやモミスイッチャーを組み合わせることで勝ち切ることは可能でした。
シティリーグで使用したフュージョンヨクバリスのフュージョンギミックの全てを汎用カードにすげ替えて構築した形になっています。
フュージョンシステムによる圧倒的ドローパワーは無いものの、負け筋がかなり減っており、丸いデッキになったななという感じがしています。
2.vipパスの有用性
そもそもカビゴンチラチーノというアーキタイプは昔から海外なんかで流行していて十分通用するパワーはありました。
ヨクバリスを採用したことによってトリプル加速4枚構築(実際に組んだのはエネルギー8枚ですが)で勝ちきれることも分かったので実際に組んでみるとかなり強く、下記でも解説するモミなんかのサポートも強く使えます。
比較すべきはフュージョンヨクバリスですね。どちらもやりたい事は同じです。
カビゴン側の構築のメリット…
雪道に引っかからない
雪道を採用出来る
340~390のHP
システムポケモンがチラチーノ、クロバット等、1エネで逃げれるポケモンであるためグッズロックで機能停止しない
チラチーノの特性で手札をため込める
カビゴン側の構築のデメリット…
闘弱点
1ターン目のパワーはフュージョンシステムに比べると劣る
ホミカ等強い縦引きサポート+スイッチャーの組み合わせにより差別化出来るか?
打てる技の打点が可視化されやすい
サイコジャンプ、情熱のしずく、パワータブレット等、器用に技を使い分けることが出来ない。
キョダイフォールの打点を助けるカードが必要?
スタンプからの切り返し能力はフュージョンシステムの方が1枚上手
クロバットVの採用
3.クロススイッチャーによるボス以外のサポートを強く使える権利
クロススイッチャーが強く使えるデッキ、それは上記のクロススイッチャーの項でも書いた毎ターンハードルのあるデッキともう1つ、ボス以外に使って強いサポートが存在するデッキです。同じように見えるかもですが若干違います。
それが今回でいうモミというカードです。このカードはシステムポケモンが非エクという点でも強く働きます。
普通ならモミを打っても2-2-2で取られて終わりますが、うらこうさく軸ややりくり軸なんかはどう頑張っても正面のVMAXを1度攻撃する必要があるので、そこでモミを使うことで攻撃回数の逆転が起きます。捲りが発生するという事ですね。
回復系のサポートを打つターンに後ろを呼べるのはかなり革命で、黒馬相手なんかの勝率がかなり向上しました。(セキタンザンVMAXでも似たような強化に繋がっています。) 黒馬、アグレッシブに殴ってくるくせに毎ターンボス要求してきてズルい。
このデッキ自体毎ターントリプル加速エネルギーを引くというハードルが存在するため、ホミカを打った後でも後ろを呼ぶ権利が残されているというのはかなりありがたいものでした。
中々悪くないデッキだと考えたのですが、トリプル加速エネルギーメインのデッキは良くも悪くもピーキー過ぎます。モミが後手から勝てるカードとしてめちゃくちゃ優秀で、この時点で視野がかなり狭まっていました。
最悪これでも良いかなとは考えつつもデッキを考えていたところで1つのデッキを思い出しました。この時すでにCL2日前の深夜、時間的に作れる最後のデッキです。
ハピナスヨクバリス編へ続く……。