第2話 途切れる意識

ふと気が付くと、病院の診察室のような場所に自分は居た。

消毒液の匂いがする。

天井が見える。

私は横になっているようだ。


一瞬、今朝の悪夢が脳裏にフラッシュバックする。


そこで私を覗き込んでいる二人の男女に気づいた。

どこかで見た気がするが、頭の奥がぼんやりして、誰なのか全く思い出せない。

あれっ、さっきまで私は研究所に居たはずではなかったのか。


「起きたかね、栄一。」

初老の紳士が口を開いた。


「あなたは誰ですか。ここはどこですか。」

私は反射的に応答した。


「思い出せないと思うが、私は君の父親だ。」

初老の紳士は話す。対照的に、女性はまるで機械のように静かに私の方を見つめている。


「これから現状を手短に話す。君にとって重要なことだ。しっかり聞いてくれ。」

初老の紳士は続ける。

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