この気に入っている湯呑み、中学生の頃
から使ってる(笑)。
もうすぐ50年になる。
そこらの蕎麦屋にあるような安物の何の
変哲もない湯呑みなんですけどね。
江戸時代の人間のように、同じ物を大切
に使い続けています。


これ、思い出もあるし、気に入ってるの
これ、思い出もあるし、気に入ってるの
よ。
どかんと飲む時には、この寿司屋のあがり
用のような湯呑みを愛用している。

東海道五十三次の模様が入っている。


伯母から貰った物。お弟子さんは200人
東海道五十三次の模様が入っている。
伯母から貰った物。お弟子さんは200人
位いたが、お弟子さんの蕎麦屋だった
そうだ。店は閉じたみたい。埼玉県南部
にあったらしい。
この湯呑みも、もう43年選手になる。
寿司屋でよく使うデカ湯呑みで、これも
気に入っている。

日本茶と紅茶だきゃあ、湯呑みやティー
カップで飲むに限るぜ。
シエラカップや金属マグカップで紅茶や
日本茶飲んでみなさいって。てんで味が
違って一気にマズくなるから。
これホント。
朝鮮とか、あれだけ素晴らしい焼き物を
作る国なのに、歴史上「喫茶」の風習が
一切無かったというのが不思議だ。
日本には庶民から貴人まで喫茶の習慣が
あったアジア環太平洋では稀有な国では
あるのだが、陶芸だけは朝鮮にはかなわ
なかった。
井戸の茶碗なんて、朝鮮の雑器が日本では
国宝だものなあ。
井戸は見事な作が何点も残されているの
だが、どれもが素晴らしい。
日本人が作った物は、妙に外連味があって
いけない。
陶器も磁器も朝鮮が天下一だ。
まあ、だから日本に作者を連行して日本で
作らせたから日本にも名品が残るようにな
ったのだけど。
日本人が海外に敵わなかった技術系の創作
物というものは、結構珍しい。
私が随一気に入っているのは、細川護煕
殿がご自身で作ったぐい呑だ。
細川殿から直に買った作。
これは粋な風流仕込みで、器の底には
一葉の葉の白い模様がある。
はて、これは面妖な、と思い酒を注ぐと、
その葉がゆらゆらと浮き上がってくるよ
うに見える。感動した。
さすがは細川幽斎殿、三斎殿のお血筋と、
それがし、感服仕った次第にて御座候。
