目覚めたら坂柳有栖だった件   作:おまめabc

9 / 9
少々カッコ悪い主人公が出てきますが多めに見てください。


トラウマになった…!

 さて、ついに始まった特別試験。私は、洞窟の中で待機していた。というか、くつろいでいた。というのも、足を引っ張らないように食料を取ってこようとしたら、Aクラスのみんなにものすごい勢いで、休んでて!と言われてしまった。そんなに私は足手纏いなのだろうか…。

 私たちAクラスは、占有地を確保はこの洞窟だけにしておこうということになった。原作での清隆くんがした正当な理由があればリーダーを変えられるルールを利用して龍園くんに一泡吹かせたいと思っているのだ。というのも恨みがあるとかではなく、BCDクラスの戦いを泥沼にして、Aクラスだけを独走状態にしたいからだ。そうすれば、遥か上にいるAクラスを相手するより、目の前の敵って感じで争ってくれると思ったからだ。それをするためには、3クラスのクラスポイントを限りなく近くする必要があり、Aクラスのクラスポイントも上げなければならない。無人島試験はこれをするには最適な特別試験とも言える。

 今回理想の順位は、一位Aクラス、二位Dクラス、三位Bクラスの四位Cクラスだ。こんなうまく行くとは思えないがやるだけやってみる。

 真澄さんは体力があるので、食料調達に向かっている。この洞窟にいるのは見張りをしている人と、運動が得意ではない人だけだ。

 6日目の夜にはゲリラ豪雨がこの無人島を襲うので、この洞窟は完璧な拠点として機能してくれるだろう。

 2日目以降は他クラスの様子を見つつ、無理しない無人島試験にしていきたい。目標としては残すこと150ポイントだ。

 

 

☆☆☆

 

 

 2日目の無人島試験。私は真澄さんにお姫様抱っこ(無理矢理された)で他クラスに偵察に向かった。いや、流石にこれは恥ずかしすぎて死ぬ…!

 

「真澄さん、これは、その、恥ずかしいのでおろしてもらえませんか?普通におんぶでいいです」

「こっちの方が運びやすいから別にいいでしょ」

 

 真澄さんは面倒くさそうにそう返すと、歩くスピードを少し早める。えっ、私は荷物かなんかですか?

 辿り着いたのは開けている砂浜であった。そこには団結して、無人島試験に挑むBクラスの人たちが拠点としている場所だった。

 私たちが近づくと、Bクラスのみんなは目を見開いて騒ぎ出した。

 

「おい、坂柳が浮気してるぞ?二股か…?」

「いや、あれは従者と主人って感じがするから多分違うでしょ」

「……帆波ちゃんを差し置いて二股なんて…!」

 

 なんか怪しい会話が聞こえてくるが、そんなもの聞こえない聞こえない。私は何も聞きたくないアピールをするため耳に手を当てる。てか、ドス黒いオーラ纏ってる女の子いるんですけど…。

 

「あ、有栖さんに神室さん!私たちのクラスの偵察かな〜?」

「ええ、そんなところです。しかし、かなりの団結力ですね」

「あはは、それが私たちの取り柄だからね。それより、いつまでそこで話すつもりなのかな?」

 

 帆波さんはジト目でこちらを見つめてきて、私の方を指さした。あ、やばい、今気づいたがお姫様抱っこされたままだった…!真澄さん、おろしておろして!

 

「別にこのままでいいでしょ。減るもんじゃないし」

「いや、現在進行形で私の名誉が削られてるんですが…」

 

 私が流石に恥ずかしくて無理矢理暴れて降りようと思ったところで、真澄さんは渋々おろしてくれた。Bクラスのみんなに見られちゃったけどね…。

 そして、今回私が訪れた理由は偵察だけではない。

 

「んんっ、気を取り直して、今回私たちが来た理由はBクラスの偵察もあるのですが、本命はリーダー当てです」

 

 私がそういうと、帆波さんは真剣な表情になって質問してきた。

 

「それはAクラスからの宣戦布告と見ていいのかな?こっちも簡単にはリーダーは教えないよ」

「リーダーは帆波さんですよね?」

「直球だね!?」

「すみません、ちょっとした悪ふざけです」

 

 帆波さんは、余裕ぶったり驚いたりと大変そうだなぁ←元凶

 ちょっと鎌をかけてみたが、流石に帆波さんではなさそうだね。原作知識によって誰がリーダーかわかるが、私という存在によってバリアフリー効果?で変わる可能性もあり得るのでCクラスに調べてもらう契約をしたのだ。(正しくはバタフライ効果)外すとマイナス50で痛いし、ダサいからね。

 

「一之瀬、そんな奴の言い分は聞かなくてもいい。今すぐに追い出そう」

 

 すると、Bクラスの中からクールイケメンの神崎くんが帆波さんにそう進言した。そんなやつってなんだよ、傷つくよ…。

 

「あぁ、すみません。少し本題からずれてしまいましたね。私がきた目的はリーダー当ての件ですが、BクラスにCクラスのリーダーを当ててもらおうと思いまして」

「なに?」

「契約というほどのものではありませんが、6日目の夜にCクラスのリーダーを私たちAクラスがBクラスにお教えしようと思ってきました」

「それは何か見返りとかを求めるのかな?」

「いえ、見返りは必要ありません。私がしたいのはCクラスのポイントを0にすることです。この話はDクラスにもしようと思っております。しかし、リーダーを教えるにあたって、キーカードやキーカードの写真など決定的な証拠はつかめませんが、もし私たちが教えたCクラスのリーダーが本命ではなかったら、Aクラスの全員から毎月5000ポイントを支給させていただきます」

「そこまでの自信があるのなら、私は坂柳さんを信用するよ。でも、念のため契約書は書かせてね」

 

 そういうと、帆波さんは契約書を書き入れて私に見せてきた。私は内容に不備がないか確認して特になかったので、サインをしてこれで契約は完了だ。

 

「では、私たちは目的も達成できたので戻ります。長居すると迷惑と思うので」

「ううん、全然迷惑じゃないよ!またきてね!」

 

 私はまたも真澄さんに抱えられると、Aクラスの拠点に戻るのだった。

 

 

☆☆☆

 

 

 無人島試験3日。私たちはDクラスの拠点としている川の方へと向かっていた。流石にDクラスに着く直前には真澄さんにおろしてもらった。

 なにやらDクラスは朝から騒がしかった。あー、軽井沢さんのパンツ事件か。確かあれは伊吹さんが盗んだんだっけ?

 まぁ、今の私にそんなこと知ったこっちゃない。正面突破だ!

 

「お忙しい中すみません。少し話をしたくて参りました」

 

 私がそういうと、Dクラスは各々がまとまりなく、うるさかった状況から一気に静かになった。あれ、堀北さんの顔が赤いような…。あ、原作では体調を崩してしまったんだっけ?

 静かになったDクラスの中から、平田くんが近寄って話しかけてくれた。

 

「話って何かな?ちょっと今取り込み中だからごめんだけど、明日にしてくれないかな?」

 

 静かになったDクラスは私のことなどどうでもいいと言わんばかりに、堀北さんと軽井沢さんが言い争っている。いやー、堀北さんもみんなと協力するように考えを仕向けたけど、簡単には変わらないよね。まぁ、熱が出てるから仕方ないとも思うけど。ん?今軽井沢さんが清隆くんのことを、むっつりすけべ、と言ってた気がする。それを聞いた瞬間、私は昔を思い出してしまい、大笑いしそうになり笑いを必死に堪えていたが流石にあれは無理だ。

 Dクラスのみんながいきなり笑い出した私を訝しげに見ると、清隆くんも思い出したようで…、私に近づいてきた。その顔からは表情が抜けており、無言で近づいてくる。え、怖い怖い。

 近づいてきた清隆くんは私の頭を、がしっ!と掴むと

 

「有栖、こっちに来い」

 

 と言って、私の頭を掴んだまま森の中に引きずり始めた。え、痛い痛い!やめて!首取れる…!?

 真澄さんに目で助けを求めたが、謎の清隆くんの圧に近づけないようだ。Dクラスの人たちもこんな清隆くんみたことないのかポカンとしている。

 誰か助けて!!!

 

 

☆☆☆

 

 

 清隆くんに連れ去られてから10分が経過して私は泣きながら戻ってきた。私のこの惨状に真澄さんは、心配するよりもなぜか「携帯が今すぐ欲しい」とか意味わからんこと言っている。ひっく、えっぐ、清隆くん、怖い…。こんな坂柳を誰にも見せたくなかったが、あれは誰が見ても涙腺崩壊する(恐怖で)

 だって、清隆くんが…うっ、思い出したくない…!

 Dクラスの面々は、泣いて出てくる私を心配したのか女子からは清隆くんに批判を飛ばす人もいる。

 

「おい…綾小路、お前何したんだよ…」

「いや、少し説教をしただけだが」

 

 少しとかのレベルじゃないんだが?むしろあれは説教だったのか?

 なぜ私がここまで怒られたのかというと、私が清隆くんと会っていた時に清隆くんがなんと私の下着に興味を持ってきたのだ。は?何言ってんだ?と思うかもしれないが事実である。というのも、まだ清隆くんが10歳の時で完璧にサイコパスになっていない時だ。だから外の世界を知らない清隆くんにとって、情報だけの女の子の下着というものに興味を持ってしまったのだろう。

 もちろん私は痴女ではないので見せなかったが。それから一週間ぐらい経ってから、その行為がとても恥ずかしいということに気づいたのか、忘れてくれ、と言ってそれっきりだった。私も下着に興味のある清隆くんとか嫌だったから、気にしないようにしていたが、むっつりって聞いた時つい、吹き出してしまった。もう絶対にしない。絶対。

 私が決意を固めた後、ベソをかきながら堀北さんのところに向かう。

 

「あなた、大丈夫なの?」

「いえ、その、ヒック、なんでもないです。うぅ、それよりこれ…」

「本当に綾小路くんは何をしたのかしら…」

 

 私が涙で顔がぐちゃぐちゃになっていると、堀北さんは呆れたような目でこちらをみてきた。やめて、そんな目で私をみないで!

 

「これは…!」

「さ、サインしてくれればもういいです…」

 

 堀北さんは平田くんに相談に行って、しばらくすると戻ってきた。堀北さんたちもこのリーダー当てに参加したいようで、契約にサインをしてくれた。それよりも、もうやだ。帰りたい…。帆波さんの胸の中に飛び込みたい…。

 そのあと、私は真澄さんに担がれながらもう二度と清隆くんにこの話はしないと決めたのだった。

 




涙ぐちゃぐちゃの坂柳も可愛いよね。
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