目覚めたら坂柳有栖だった件   作:おまめabc

2 / 9
原作知識うっすらで覚えてるんで、多めに見てください。


私何かしました?

 今から校門を潜って、いざ実力主義の教室へ!と意気込んでいると誰かから手を掴まれる。振り向いてみるとそこには清隆くんがいた。

 

「お久しぶりです、清隆くん。8年と…ぶりですね」

 

「おい、忘れてるだろ。まぁいい。話は後だ。ここだと目立つ」

 

 そう言うと清隆くんは連絡先だけ交換して去っていった。カッコよく去っていったが、結局堀北さんに捕まってて内心吹いた。

 お気づきになられただろうか?私と清隆くんは名前で呼び合う中なのだ!確かに一回しか会っていないが、それは直接話した時の場合。刑務所の面談みたいな体制では、8年前に何回もあっている。てか、毎日会っていたかもしれない。でも、一年ぐらいすると綾小路パッパに禁止されて会えなくなっていた。一年も清隆くんと話せたのは坂柳パッパのおかげである。

 

 話したことは色々ある。まぁ、特別重要ではないような…。外の世界について熱く語ったとだけ言っておこう。

 清隆くんに直接会った時、ホワイトルームに入ったのだが、あそこは異常だ。精神がおかしくなりそう。原作の清隆くんがサイコパスになるのも当然でしたね。

 

 さて、今度こそ高度育成学校に出発だ!っと、また掴まれた。ちょっと立つの辛いんだ…

 

「坂柳さん、一緒に行きませんか?」

 

 おっふ、マイエンジェル椎名さんではないか!行こう行こう!

 

「ええ、構いません。ちょうど私も一人では寂しかったもので」

 

 嬉しそうな笑顔!こっちも嬉しくなってしまう。

 椎名さんと一緒に下駄箱の前まで行き、クラスを確認する。

 

「私はAクラスのようです。椎名さんは?」

 

「Cクラスです…。でも、クラスが違くとも、また一緒に本について話しましょうね!」

 

 もちろんよ!たくさん話そう!

 やっぱりAクラスか…。ま、私のこのスペックでは当たり前だけどね!(こいつのせいで原作より坂柳の頭が悪くなっています)

 

 教室に着くとみんな頭の良さそうな生徒がたくさんいて、やはりAクラスなんだと実感してしまう。

 …あっ!高校生なのに髪の一本も見当たらない生徒がいる!葛城くんである。本当になんで髪の毛ないんだろう?この件についてはもう触れないようにしよう…

 

 私がすることは原作とは違い、保守派と過激派の完全なる一致である。つまり、均衡を保った団結力のあるクラスにしたい。というのも原作では、Dクラス視点で物語が進んでいくのだが、話が進むにつれてバラバラだったDクラスが少しずつ団結力が高くなっていく感じがとても心を打たれたのだ。だから、全員で協力して仲間割れなくやっていきたい!でも、Bクラスのような仲良しこよしクラスではなく損得をはっきりとしたクラスにしていきたい。

 

 そうするにはまず、誰をリーダーにするかだが…

 私がこれからについて考えていると不意に前からプリントが回されてくる。そして、前の人物について私は見たことのある、というか原作キャラの神室さんだった。これは話しかけるチャンスだ!

 

「プリントありがとうございます。よかったら席も近いので自己紹介しませんか?私の名前は坂柳有栖です。同じクラスとしてこれからよろしくお願いしますね」

 

「神室真澄、よろしく」

 

 わお、塩対応。自己紹介したらすぐに前向いちゃったし。でも、この子が万引きするのか…。絶対証拠見つけよ。

 

 あれは、橋本くんだな?チャラそうな金髪だなぁ。でも、この子も重要だから、しっかり後で声をかけておこう。

 おっと、ここで真嶋先生が入ってきて、Sシステムの話をする。改めて周りを見渡すと監視カメラがたくさんある。やっぱりSシステムは、他の学校とは違う大きな点の一つだね。

 

 流石のAクラスもこの10万というお金には驚いていて、なにを買おうか話し合っている。ちなみに私は前にいる神室さんに脇腹をチョンチョンとつついて遊んでる。神室さんは極力無視しようとしているが、苛立っているのは明白だ。ふふふ、さっき冷たくした罰だよ。

 

 お、質問ですか…。

 

「坂柳か。質問はなんだ?」

 

「先程、先生は毎月ポイントが入るとは言いましたが、毎月10万ポイントという多額なお金が入るのでしょうか?」

 

「すまないが、それは答えられない質問だ」

 

「いえ、それだけ聞ければ充分です。ありがとうございます」

 

 ふふふ、私が質問したことにより周りのみんなが考え始めましたね。流石は優秀なAクラス。これだけで察しがつく。

 

 ホームルームが終わり、先生が出て行くと、私は壇上に向かう。

 

「Aクラスのみなさん。私の名前は坂柳有栖です。早速ですが本題について話させてもらいます。このSシステムは、毎月10万ポイント入るわけではないということです。先生が言っていた重要なことは、この学校は生徒を実力で評価するということ。つまり、毎月の支給額は具体的にいうと授業態度や素行などを見られるのではないでしょうか?」

 

「俺も坂柳と同意見だ。坂柳が質問して初めて気づいたが、明らかに毎月学生に10万ポイントが入るのは多額な金額になる。実力によってその生徒一人一人の支給額が決まっていくんだと思う」

 

「でも、そんな細かいことどうやって確かめるんだよ?」

 

「みなさん、周りを注意深く見てください。監視カメラがいたるところにあるでしょう?これは憶測ですが、生徒の授業態度を見るためにあると考えられます。このようにこの学校には、何か裏があると私はにらんでいます。そこの少し頭皮がかわいそうな「葛城だ」葛城くんの言っている通り個人で評価される可能性もありますが、クラス全体で評価される可能性があります。ですので、明日からの授業をしっかりと受ければ、問題はないと思います。あと、他クラスには他言無用でお願いします。もしかすると、これはクラス同士で競い合うことになるかもしれないからです。しかし、これはなんの根拠もない私の戯言だと思ってもらって構いません。では、質問がないならまず、クラスで自己紹介をしましょう」

 

 ふっふっふ、はーはっはっは!完璧な推理だ!見よ、これが私だ!ほら、私の推理が凄すぎてみんなポカンとしている。大成功だ!あと、葛城くんごめんね。名前知らないのに名前言っちゃったら訝しまれるから。

 それから自己紹介は続き入学式までみんなでたわいもない世間話をするのだった。私は、ずっと神室さんにちょっかいを出してたのはいうまでもないだろう。

 

 

☆☆☆

 

 

 さて、次にやることは何度ちょっかいを出しても反応をしなかった神室さんの弱みを握ることだ。神室さんは使えるし超可愛い←これ重要

 

 入学式が終わり、すぐ帰っていいよーとなると、神室さんはすぐに教室から出ていく。私もできるだけ急いで(これで普通の人と歩くスピード一緒)ついていく。ついていくのに精一杯なので尾行スキルとかないがある程度の距離を保っているので大丈夫だろう。

 15分くらいでコンビニに着く。神室さんが入っていく。はぁはぁ、し、死ぬ…!歩くの早すぎでしょ…。

 もう私は汗だくだくである。神室さんは今日は万引きを成功させるための下見かもしれないが、念のため確認する必要がある。

 

 神室さんが、ビールなど未成年が飲んではいけないようなものが置かれているところにいる。しかし、視線は監視カメラのを見ている。多分監視カメラの死角を探しているのだろう。

 

 ある程度それが終わると盗むかと思われたが今日はしないらしい。残念だなぁ、と思いながら準備していたスマホの撮影モードを切り、神室さんに話しかけにいく。

 

「あ、神室さんじゃないですか。さっきぶりですね。ところでこの無料商品、ポイントがなくなった時の救済処置でしょうか?毎月10万ポイントも渡していると考えるとこの救済処置は少し不可解ですね」

 

「…!ええ、そうね。それにしてもあんた、結構頭の回転が早そうね。あと、私にちょっかいかけるのやめてくれる?迷惑なんだけど」

 

「いえ、神室さんの反応が面白くてつい…」

 

「ついって…はぁ、もういいからやめてよね?」

 

 気が向いたらやめてやるよ。それにしても、おんなじクラスだし、席も近いし、連絡先交換しない?

 

「連絡先?まぁ、いいけど…」

 

 よし、じゃぁ今日はもういいかな。帰って寝よう。

 

「では、私は少し日用品を買って帰るのでまた明日学校でお会いしましょう」

 

 神室に別れを告げ、ケヤキモールに向かう。向かう途中、ゴミ箱蹴飛ばしてる須藤くんの姿が見えるが、無視しよう。てか、ここで先輩方がDクラスは不良品と聞けたので運がいい。あしたみんなに話そー。

 

 

☆☆☆

 

 

 いやー、大量大量。お金が沢山あるとすぐに使ってしまう。まぁ、無駄なものは買わなかったけど。………重い。自分の身体能力考えていなかった…。両手に袋一杯の荷物を持っているので腕が取れそう。

 

 重いものを持って歩いてはや5分。限界が来たのでベンチで休んでいると、遠くから女の子が声をかけてきた。

 

「そこの君ー、大丈夫かな?」

 

 天使が舞い降りた。可愛い。あと胸デカっ!やば!

 それと比べて自分の胸を見てみる。あれ、目から汗が…

 

「少し重そうな荷物で持つの辛そうだったから、手伝おうと思って…」

 

 なんて天使なんだ。これが純粋な善人。心が浄化される思いである。

 

「すみません、多額の金額が貰えたもので少し買いすぎてしまって…。お言葉に甘えて、荷物を寮まで運ぶのに手伝ってくださいませんか?」

 

「うん!もちろんだよ!困った時はお互い様だしね!私の名前は一之瀬帆波!よろしくね!」

 

「私はAクラスの坂柳有栖です、こちらこそよろしくお願いします」

 

 いやー、一之瀬さんが荷物持ってくれて超助かる。あのまま行ってたら、明日は腕が筋肉痛で上がらなくなるところだったよ。

 

「それにしてもこの学校はすごいよね、毎月10万ポイントもらえるなんて」

 

「ええ、たしかに高校生がもらうには破格なお金かもしれません」

 

 うーん、荷物持ってくれたお礼にSシステムについてヒントをあげようかなー。

 

「しかし、先生は毎月10万ポイントが入るとは一言も言っていないのでは?」

 

「え、でも毎月ポイントが入るって………!確かにそうだね」

 

 頭の回転早いなぁ、これはやっぱり侮れないクラスだね。

 

「なるほど、一ノ瀬さんはなかなかに頭の回転が早いようですね」

 

「にゃはは、そんなことないと思うけどね」

 

 にゃはは、いただきましたぁ!ふー!かわいい!可愛い(大事なので二回言った)表面上取り繕っているが内心大興奮である。

 

「坂柳さん、ありがとね!この恩は忘れないよ!」

 

「いえ、気になさらないでください。荷物を持ってくれたお礼です」

 

 それから、連絡先を交換してちょっとした世間話をし、寮に着くと私の携帯がなった。

 

「すみません、先に寮へ戻っていてください。ここまで荷物を運んでくれてありがとうございます」

 

「わかった!また今度会おうねー!」

 

 一之瀬さんと別れ誰からだろうと電話に出てみると、

 

『俺だ、寮の裏に来い』

 

 後ろを振り返ってみるとそこには相変わらず無表情な清隆くんがいた。私はとても恐怖を感じた。

 

 

 




感想お願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
Twitterで読了報告する
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。