アメリカ留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説

ビザ

アメリカ留学を検討している人の多くが気にしなければいけないのがビザ。特にアメリカのビザは、取得するまでの過程が他の国より少しややこしいイメージがあるかと思います。

そこで今回は、アメリカのビザの種類、申請方法、取得までの期間や料金から面接の対策までを流れに沿って解説します。アメリカ留学を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。

なお、費用はすべて1USD=110円で計算しています。

アメリカ留学にビザの申請が必要なケース

アメリカへ長期で留学するには学生ビザが必要です。留学に必要な学生ビザにはF-1ビザM-1ビザの2種類があり、どちらかを取得する必要があります。

3ヶ月未満の短期留学なら学生ビザは必要なく、ESTAと呼ばれるシステムの中でオンライン申請すれば渡航が可能です。しかし、たとえ3ヶ月未満の留学であったとしてもフルタイム(週18時間以上)で授業を受ける場合は学生ビザの申請が必要になります。

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学生ビザの種類

会話する学生

学生ビザは大きく分けてF-1ビザ、M-1ビザ、ESTAの3種類があります。概要は以下の通りです。

F-1ビザ

F-1ビザは最も一般的な学生ビザで、語学学校に通う場合や、大学や大学院で学位を取得する場合はこのビザが必要です。

そして条件付きではありますが、F-1ビザ取得者は就労も可能です。フルタイムの学生として教育機関に1年以上在籍している場合、校内で最大週20時間まで働けます。また現地教育機関の単位取得後であれば、OPT(Optional Practical Training)を取得すると有給インターンでの就労も可能です。

M-1ビザ

M-1ビザは音楽やダンス、デザイン、美容、パイロットなど語学や学術的な内容ではなく、職業のための専門知識を学ぶことを目的にした学校へ行く場合に必要となるビザです。申請方法や条件はF-1ビザと同じですが、申請できる学校の種類が異なります。

ESTA

ESTA(Electronic System for Travel Authorization)は電子渡航認証システムのことです。ビザ免除プログラム参加国の渡航者が保安上、リスクをもたらすことがないかをチェックするためのものがこのESTAです。

観光やビジネスなど、90日以内の滞在であればビザを取得しなくとも、ESTAの認証を受ければ入国することが可能です。一度ESTAの認証を受ければ、2年以内なら何回でも渡航が可能です。オンライン上で申請できます。

ESTAの特徴として、短期留学はできますが、フルタイム(週18時間以上)の授業を受ける場合は学生ビザの取得が必要となるので気をつけましょう。現地でのビザの切り替えは一切できません。

以上3つがアメリカ留学に必要となるビザ3種類です。ESTAはオンライン申請ということでフォームに必要事項を入力すれば簡単に申請することができますが、F-1ビザ、M-1ビザは取得までにすることが多く、やや複雑です。

なので次にF-1ビザを例にとって、その取得までの流れをご紹介したいと思います。M-1ビザも流れは一緒なので参考にしてみてください。

F-1ビザ取得までの流れ

ビザスタンプ

まず前提として、F-1ビザの取得には以下の条件を満たす必要があります。

条件 説明
入学許可証が発行されていること 週18時間以上授業を受ける、または1学期に12単位以上取得する、通称フルタイムの学生であること
学費や生活費を証明できること 留学に必要な学費や生活費があることが財務証明書によって証明できること
学力を証明できること 予定の学業に相応いていると成績証明書によって証明できること
出国の意思があること 卒業したあとアメリカを出国する意思があること

ビザ申請者がこの条件を満たしているかをアメリカ大使館が確認するために、F-1ビザに申請にはいくつか審査が設けられています。以下で審査の流れを詳しく説明しますが、いつもこの項目を見られていることを意識してください。

ビザの取得までには大きく5つのステップを踏む必要があります。(1)ビザ申請書類(DS-160)の作成、(2)ビザの申請料金の支払い、(3)ビザの面接日を予約、(4)SEVIS費用の支払い、(5)大使館・領事館での面接の5つです。またビザ申請の前に事前に準備しておくべきものをあるので、合わせてご紹介します。

事前準備

まずはじめに以下の「やること」を確認してください。どれも今後のステップに必要になるものなので、事前に用意する必要があります。

やること かかる時間
パスポートの発給 1〜2週間程度
銀行残高証明書の発給 銀行によって違うが1週間程度
入学許可証(I-20)の発給 学校によって違うが1週間程度
・郵送でのやり取りのため、入学願書を送付してから送られてくるまで2週間〜3週間程度はかかるでしょう。

各種費用の目安は、パスポートが5年間有効のもので11,000円、10年間有効のもので16,000円。入国許可証(I-20)は学校によって違いますが、発行による手数料にだいたい200USD(22,000円)前後必要です。

ステップ(1)ビザ申請書類(DS-160)の作成

DS-160申請書とは、米国大使館・領事館で非移民ビザを申請するすべての申請者が提出するものです。ビザの申請はアメリカ大使館のサイトから行えます。申請書を作成する際には以下のものが必要なので事前に準備しましょう。

  • ・パスポート
  • ・過去10年間に発行された古いパスポート
  • ・入学許可証(I-20)
  • ・デジタル証明写真

ステップ(2)ビザの申請料金の支払い

ビザの申請料金の支払いはオンライン上でできます。申請する際に以下のものが必要となります。

  • ・パスポート
  • ・DS-160申請書
  • ・入学許可証(I-20)
  • ・クレジットカード(あるいはインターネットバンキング、Pay-easy対応のATM)

ビザの申請料金は160USD(17,600円)です。もしビザが取得できない場合でも返金されないので注意しましょう。

ステップ(3)ビザの面接日を予約

面接日の予約もオンラインで予約ができます。ビザ申請料金の受付番号が有効になればビザ面接の予約が可能です。面接日を確定した後に面接予約確認書をプリントアウトしておきましょう。面接時に必要となります。

面接は全国のアメリカ大使館で受けられるので、近くの大使館を確認しましょう。

名前 場所
在札幌米国総領事館 〒064-0821
札幌市中央区北一条西28丁目
在日米国大使館 〒107-8420
東京都港区赤坂 1-10-5
在大阪・神戸米国総領事館 〒530-8543
大阪市北区西天満2-11−5
在福岡米国領事館 〒810-0052
福岡市中央区大濠2-5-26
在沖米国総領事館 〒901-2104
沖縄県浦添市当山2-1−1

ステップ(4)SEVIS費用の支払い

SEVIS(Student and Exchange Visitor Information System)とは米国の国土安全保障省が管理するシステムで、留学生の出入国、住所、学校、滞在身分などのすべての情報が管理されています。

そのための管理コストとして、ビザ申請時にSEVIS費用の支払いが義務付けられています。こちらもビザ申請費用と同じで、もしビザが取得できない場合でも返金されないので注意しましょう。SEVIS費用は200USD(22,000円)です。

面接日の3日前(休業日を除く)までに支払いを済ませておく必要があるので気をつけましょう。こちらもまたオンラインで支払いができます。

ステップ(5)大使館・領事館での面接

面接

面接場所は以下の場所で受けれます。札幌と福岡で受ける場合のみ、パスポートのコピー、面接予約確認書、DS-160フォーム確認ページ、証明写真(5cm×5cm)、翻訳書類(英語以外の書類は翻訳が必要)を1週間前までに郵送する必要があります。

当日の持ち物は以下の通りです。

・パスポート
・過去10年間に発行された古いパスポート
・DS160申請確認書
・面接予約確認書
・SEVIS費用支払済確認書
・入学許可証(I-20)
・財務証明書(原本と英文)
・証明写真

面接の目的は、あなたが米国内で学業を営むのに相応しいかどうかを判断することです。面接と言っても仕事の面接はないので、難しく考えて緊張しないようにしましょう。

面接内容は申請書類に書かれていることが正しいかを確認するものがほとんどです。

当日の持ち物

米国大使館・領事館はセキュリティが非常に厳重で、持ち込めるものも厳しい制限がありますので必要最低限の荷物で行くことをオススメします。また、待ち時間がかなりある場合がありますので、書籍などを持っていくこともオススメします。大使館へ持ち込めるものは以下の物です。

  • ・携帯電話1台
  • ・手持ちバッグ(25cm × 25cm)
  • ・必要書類が入ったクリアファイル
  • ・書籍

どんな質問をされるの?よく聞かれる質問

聞かれる内容は人によって多少変わることがありますがだいたい同じようなことです。日本語か英語かは面接官によって違うようですが、以下の内容は英語でも答えれるようにしていったほうが良いでしょう。

  • ・どこへ行くのか(学校・地域)
  • ・勉強内容
  • ・なぜその学校を選んだのか
  • ・留学の目的
  • ・滞在期間
  • ・過去の渡航歴

その他注意点

ビザのついたパスポートが手元に届くまで、渡航日を変更・キャンセルできないものを予約しないように注意しましょう。書類の不備などにより再申請が必要となる場合があります。そうなってしまった場合、渡航日に間に合わないことがあるからです。

また、最大で5ヶ月間一時帰国ができます。帰国の際はパスポート、ビザと共に入学許可証を持っていくことを忘れないようにしましょう。

確認事項をまとめると...

5つのステップを完了するまでには、おおよそ3〜4ヶ月ほどかかります。アメリカ大使館での面接は渡航3ヶ月前から予約することができるので、できればそれまでにステップを済ませることをおすすめします。最後に確認も兼ねて必要書類をまとめてみたので、確認してみてください。

必要書類 説明
パスポート 滞在予定期間+6ヶ月間有効なもの
入国許可証(I-20) 米国政府の認可を受けた学校がフルタイムで就学することを許可した証明書
ビザ申請(DS-160申請)確認書 米国大使館のサイトからビザ申請をした際に作成、面接時に必要
面接予約確認書 米国大使館のサイトから面接の予約をした際に作成、面接時に必要
SEVIS費用支払済確認書 米国大使館のサイトからSEVIS費用を支払った際に作成、面接時に必要
財務証明書 留学費用や生活に必要な経費があることを証明するもの
証明写真 5cm×5cm、6ヶ月以内に撮影した背景白のカラー写真
古いパスポート 過去10年間に発行されたものすべて

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まとめ

いかがだったでしょうか。学生ビザは準備するものも多く、ビザが手元に届くまで時間がかかります。なのでしっかりと事前に準備して、アメリカでの留学生活を楽しんでください!

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