コロナ感染、血液でスピード判別 熊大が新技術

 熊本大大学院生命科学研究部の富澤一仁教授の研究グループは23日、血液や尿から特定の物質を測定することで、新型コロナウイルス感染の有無を判別する新技術を開発したと発表した。血液などにはウイルスがほぼ含まれておらず、医療従事者の感染リスクを抑えられる。2021年度中の実用化を目指している。

 研究グループは、コロナウイルスの遺伝子などが体内で分解されてできる「修飾ヌクレオシド」という物質に注目。感染者約200人の血液や尿を解析した結果、2種類の修飾ヌクレオシドの量が増加していることが分かった。その数値が高いほど、重症化や死亡につながることも確認した。

 グループによると、数値によって症状の予測が可能になる上、感染の有無を判別する精度は、唾液などを採取して行うPCR検査と同程度という。判定時間は40~50分で、1~2日かかるとされるPCR検査と比べて大幅な時間短縮となる。研究グループの担当者は「安全で正確な検査に加え、感染者の療養場所の選定にも活用できる」と説明した。

(松本紗菜子)

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