岡山県赤磐市の観光農園経営会社「西山ファーム」を巡る投資詐欺事件で、詐欺容疑で逮捕された同社元幹部伊藤弘敏容疑者(37)ら5人がいずれも「事業が破綻すると認識しておらず、出資者に配当できなくなると思っていなかった」などと供述し、犯意を否認していることが5日、関係者への取材で分かった。
5人は、横浜市の女性から約786万円を詐取したとして、10月に逮捕された。愛知県警は、5人のメールのやりとりなどから、配当や返金ができなくなると認識していたとみて、他の被害への関与を引き続き調べる。
県警によると、クレジットカード決済で購入した果物などを海外に転売する事業に出資すれば、配当を上乗せして返金するとうたい、31都道府県の計930人から総額約133億円を集めた疑いがある。
関係者によると、伊藤容疑者は「出資金や銀行からの融資を元手に、カフェなどの本業を発展させるつもりだった」と供述し、破綻の恐れはないと認識していたと主張。勧誘役4人は「事業はうまくいっている」などとする社長山崎裕輔容疑者(40)=詐欺容疑で逮捕状=の説明を信じていたと供述した。
県警などによると、西山ファームは2015年7月ごろから転売事業を展開。19年2月ごろに配当、返金が停止し、事業は事実上破綻した。(共同)