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      見え始めた岸田政権の親中路線 ~ 林芳正氏を外相に起用 NEW!

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       枝野が立憲民主党の代表を退き、次の代表は誰か!的な話題が一部の立民ファンと野次馬的保守派(私もその一人)の間で盛り上がっているが、与党自民党のリーダーである岸田氏が地味なキャラクターであるため、派手目な人材を持ってきて、党勢回復を図る算段だろうと思われる。ネットや若い世代で人気である自民党の河野太郎的な存在がいるとも思えないが、小川淳也あたりを持ってくれば、それに近いかもしれない。ただし、ああいう薄っぺらい人物を代表として、党がまとまれるかといえば到底無理だろう。自民党の人材不足感は否めないが、立民の場合は自民とは次元が違う。

       その自民だが、小選挙区の敗北で甘利明氏が幹事長を辞任したが、岸田総理の外相兼務というつなぎを経て、林芳正氏が内定とのことだ。岸田氏は首相だから、人事は一任されているが、それでもこの人事は禁じ手に近い。通常、外相は首相とは別の派閥から持ってくるのが常道だ。第一次安倍政権における安倍総理、町村外相(いずれも当時の町村派)という例外はあるが、福田康夫内閣では高村正彦氏(高村派)、麻生内閣では中曽根弘文氏(伊吹派)、第二次安倍政権では岸田氏(岸田派)と河野太郎(麻生派)、茂木敏充氏(竹下派)、菅内閣でも茂木氏が務めた。これは派閥均衡型人事の良し悪しの話ではない。主要ポストが特定の派閥に偏らないようにしてきた知恵のようなものだ。

      林芳正


       ところが岸田内閣では、約一カ月の選挙管理内閣を以て茂木氏が外れ、その後任に林氏を持ってくると言う。林氏は岸田派であり、色々と経緯があるとはいえ、自民党に復党したばかりだ。かなりあからさまな自派閥優遇と言わざるを得ない。近々細田派を継ぐと言われる安倍元総理が愉快なはずはない。それに、安倍家と林家は同じ山口で反目し合う間柄だ。

       それに、林氏は党内きっての親中派であり、日中友好議連の会長、北京オリンピックを支援する議員の会の幹事を務める人物である。この人事が、中共はもとより、同盟国である米国にどんなメッセージとなるか、考えただけでも寒気がする。西側の民主主義陣営が対中シフトで連携する中、連携相手に「日本の対中融和政権」として解釈されるようなことがあれば、東アジアにおける自由・民主主義陣営のメインプレーヤーとしての立場を危うくしかねない。この人事には賛成できない。

       安倍・菅政権は、キンペーの国賓来日を実現には踏み込まなかった。人事で安倍・菅路線からの離脱を鮮明にする岸田政権が、対中路線でも同じような手を使うとすれば、今回自民を勝たせた保守派や保守的無党派層の多くが、自民を見限るだろう。

       立民党の学級委員長選挙を笑っている場合でもないかもしれない。自民党も自民党で、その危うさは鮮明だ。


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      1 Comments

      なつこ

      総理大臣の覚悟

      岸田総理の危うさは、早々に露わになってしまいました。
      この茂木幹事長に次ぐ、林芳正外相とはチャイナこそ
      喜ぶもので、日本人にとっては大きな不安材料です。

      習近平招聘に事を運ぶのではとの心配があります。
      北京オリンピック後のチャイナの動きに最大の
      警戒感を持たねばならない日本が、この時期に
      この布陣を敷いてしまう岸田総理は、
      何を考えているのでしょうか。
      自派閥で固めて、長期政権を睨んでのことならば、
      参院選を考えれば、岸田総理の意に反するものに動くと
      考えられるのに。
      民意を推し量れない浅はかな人事です。

      そもそも、総理大臣になりたがる人物は、多くいます。
      そうした政治家が、国家の大事が勃発した時に、
      政治生命のみならず、一身を懸けて国を護るため
      果断な指揮をとれる自信があるのか、その覚悟をもって
      臨んでいるのか、疑わしく思うのです。

      中露の艦船が、津軽海峡を通り太平洋に出て
      大隅海峡を廻り日本海に出て日本を一周したことに
      遺憾の意しか唱えない日本の総理には、何の覚悟も
      見て取れません。

      その上、この人事ですから、
      周辺国から舐められ、いよいよ押し込まれるばかりです。
      有事に国民を不安に陥れる宰相は、要らないものです。

      • 2021/11/07 (Sun) 09:02
      • REPLY

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