「こぴはん」主題歌を歌う下田麻美、長谷川明子、大久保瑠美のユニット“やゆゆ”インタビュー
制作GONZO、キャラクターデザインKEI氏によるアニメ「こぴはん」の主題歌「ループ」が、1月25日(水)に発売される。歌うのは本作に出演している下田麻美さん、長谷川明子さん、大久保瑠美さんによるユニット“やゆゆ”だ。“やゆゆ”とは、3人が演じているキャラクター、「美柱沙弥(みはしらさ“や”)」「美柱沙遊(みはしらさ“ゆ”)」「栂山(つがやま)“ゆ”ずき」から命名されたユニット。今回、やゆゆの3人に楽曲やキャラクターについてお話をうかがいました。
――「こぴはん」でご自身が演じたキャラクターについてお聞かせください。
下田:沙弥はボーイッシュな女の子で、双子のお姉さんです。ボーイッシュな女の子を演じたことが少なかったので、楽しみにしていました。(双子の妹役の)長谷川さんは同じ事務所で親交も深いということもあり、本当の双子さながらの意思疎通が出来ていたのでやりやすかったです。これからも「こぴはん」という作品を色々な形で見てみたいなと思います。
長谷川:この双子はオーディションで絵を見て、とても可愛い2人組だなと思いました。沙遊は活発な沙弥とは性格が全然違い、とてもおっとりしています。「もっとおっとり」「もっと天然で不思議な感じで」とアドバイスいただき、楽しみながら演じました。双子で同じセリフをユニゾンして喋る部分があり、合わせるのが大変でした。キャラクタターも多く個性豊かなので、色々な媒体で世界が広がったら嬉しいです。
大久保:オーディションでは最初、沙弥を受けたのですが、「ゆずきもやってみない?」と言われたんですよ。ゆずきのようなボーイッシュで体育会系な女の子はほとんど演じたことがなかったので、大丈夫かな?と思いながらも、楽しく演じることができました。オープニングとエンディングを歌わせていただいて、「こぴはん」という作品の中で、ゆずきとしても私としても嬉しい立ち位置にいさせてもらっています。
――“やゆゆ”というユニットを組むと聞いたときの感想は?
下田:“やゆゆ”というユニット名はオンエア(配信)後に知ったんですよ(笑)。最初はキャラクターソングぽい感じなのかと思っていたのですが、「(沙弥ではなく)下田さんで歌ってください」と言われました。『ループ』はとても歌いやすく、みんなの声のバランスもぴったり合っていて、KEIさんのイラストそのままの柔らかな雰囲気になったと思います。
長谷川:私も沙遊のようにほんわかした優しい歌い方をすると思っていたのですが、「(キャラよりも)曲のイメージを優先して気持ちよく歌ってください」と言われました。3人で歌うという安心感があり、気負いはありませんでした。3人で音を重ねると1人とは全く違った表情になりますので、ぜひ3人のハーモニーを楽しんでいただけたらと思います。
大久保:下田さんと長谷川さんと3人で歌うと言われ、「(双子の役の)2人の間に私が入っていいのかな?」と最初に思いました。収録時はまだ歌を歌った経験が少なかったので、足を引っ張らないか心配でしたが、2人とも歌が上手なので胸を借りる気持ちで楽しく歌いました。緊張よりも一緒に歌えることが嬉しかったです。もっともっと3人で歌いたいですね。
――オープニングテーマ『ループ』の印象はいかがでしたか?
下田:とても綺麗な曲だなと思いました。懐かしさと未来っぽさの両方を感じる曲で、この曲のテーマである“温故知新”を表現した、色々なものがまさに“ループ”しているような曲です。アニメではBメロからスタートしているので、ぜひCDでAメロ→Bメロ→サビという美しい流れを楽しんでもらいたいです。最後のDメロも歌っていて楽しかったのでぜひ聴いてみてください。
長谷川:“ループ”という曲名そのものの楽曲だと感じました。この作品は未来の世界なのにどこか懐かしい、繰り返しているような感じがあり、『ループ』は作品にぴったりな曲になっています。特にイントロのバイオリンや、時計の音が入るところがたまらなく好きなんですよ。
大久保:オープニングなので、もっとダンサブルな曲が来ると思っていたんですけど、実際にはしっとりとしていて、それでいてテンポがよく不思議な曲でした。最初歌った時は、テンポについていけなくて焦りました。サビの歌詞がすごく好きで、より感情を込めて歌いましたので、ぜひ歌詞を見ながら聴いて欲しいなと思います。
――エンディングテーマ『カナタ』の印象はいかがでしたか?
下田:何がびっくりって、皆口裕子さんが作詞をしていることですよね。大好きな声優さんなので、こういう形で皆口さんの素敵な詞を歌うことが出来て、テンションが高まりました。すごく切なくて胸が締め付けられるような歌詞ですが、それでいて元気をもらえる曲になっています。本当に素晴らしい曲なのでぜひ聴いて欲しいです。
長谷川:すごく素敵で切ない歌詞だと思って歌いました。ループと対になるようにカタカナ3文字の曲名になっています。女性視点の曲ではありますが、女性3人が同じ曲を歌っていても、思うことも表現の仕方も3人で違いますので、そこも楽しんでいただけたらと思います。
大久保:私も作詞が皆口裕子さんであることにびっくりし、貴重な曲だと感じて歌いました。曲調はすごくしっとりしていて、私の普段の感じそのままで歌えたんです。聴いた人が明日から頑張ろうと思ってくれたら嬉しいですね。
――2月4日には発売記念イベントが行われます。それに向けた意気込みをお願いします。
下田:初めて生で歌うということで、しっかり練習して臨みたいと思います。イベントで聴いて、家でもいっぱい聴いてもらいたいですね。目でも耳でも楽しんでもらえるように、3人でポーズを決めたりして、ユニットっぽいことも頑張ります。
長谷川:ユニットのイメージをどうしようかと2人(下田さんと大久保さん)を見ていたら、やっぱり“可愛い”感じだったので、久しぶりにスカートをはかないといけないかと思いました(笑)。挨拶も衣装も3人で考えて、楽しいイベントにしたいですね。来られる方はぜひ一緒に歌って楽しみましょう。
大久保:チケットがすぐになくなったと聞いて、驚きと同時にすごく嬉しかったです。人前で歌う機会を大事にして、たくさんの方にイベントに来て良かったと思ってもらえるように頑張ります。色々と考えてイベントを盛り上げていきたいです。
――今後、“やゆゆ”としてどんな活動をしてみたいですか?また、新曲を歌うとしたら、どんな曲を歌ってみたいですか?
下田:『カナタ』を歌う機会も欲しいです。その時には、白いTシャツに“や”“ゆ”“ゆ”って書きますか(笑)。『ループ』も『カナタ』も素に近い感じで歌っているので、キャラクターとしても歌ってみたいですね。ゆずきにはお姉さんがいるので、姉妹対決というのも面白いと思います。
長谷川:TVアニメからの劇場版3部作(笑)。3人一緒に舞台挨拶をしたいですね。新曲だったら、沙遊のおっとりとした部分を前面に出した曲も歌ってみたいです。曲の中でキャラが喋る、自己紹介のような曲も面白いかなと思います。
大久保:3人でラジオをやってみたいです。あと、ドラマCDもやりたいですね。ゆずきは作品では双子と絡んだことがないので、どんな風に会話するんだろうか、そもそも面識はあるのか、と色々思っているんですよ。“やゆゆ”の新曲に付く特典でドラマCDなんていいと思います。
――最後にメッセージをお願いします。
下田:『ループ』はオンエアでは短いバージョンでしたので、ぜひCDを買って聴いて欲しいです。本当にいい曲ですし、歌詞のひとつひとつに誰しもが心に響くメッセージが込められていて、今の自分、周囲の人、過去に後悔してしまったことなど、すべてを大切にする気持ちになると思います。心の奥に眠る宝石を輝かせてくれるような、心の迷いを拭うきっかけになれる曲だと思いますので、人生で悩んでいる人にぜひ勧めてください☆
長谷川:自分の周りにいる人、今いる世界、全部をひっくるめて大切に生きて行こうという前向きな歌詞が込められています。たくさんの人に聴いてもらい、2012年を爽やかで温かな気持ちで始めて欲しいです。雪が降る中で聴いたら趣があると思いますよ(笑)。
大久保:アニメで『ループ』を聴いて良いなと思った人は、ぜひフルで聴いて欲しいです。耳から離れないような、何度も何度も“ループ”してしまうような曲になっていますので、買って損はないと断言できます。『カナタ』はまた違った雰囲気ですが、作品の世界をすごく表した曲になっています。皆さんの音楽レコーダーの中に加えていただけたら嬉しいです♥
(取材・文・撮影:千葉研一)
■アニメ「こぴはん」オープニングテーマ・シングル「ループ」/やゆゆ
【発売日】2012年1月25日(水)
【価格】1,260円(税込)
【品番】FVCG-1189
【発売元】5pb.
【販売元】メディアファクトリ―
※ジャケットは「初音ミク」のイラストレーターKEIによる描き下ろし!【INDEX】
1.ループ
歌:やゆゆ/作詞:谷藤律子/作曲:濱田貴司/編曲:佐々木悠紀
2.カナタ
歌:やゆゆ/作詞:皆口裕子/作曲:濱田貴司/編曲:佐々木悠紀
3.ループ(off vocal)
4.カナタ(off vocal)
©2011 百天神社振興会/こぴはん製作委員会