愛知県警本部

 岡山県赤磐市の観光農園経営会社「西山ファーム」を巡る投資詐欺事件で、出資金管理担当の元幹部伊藤弘敏容疑者(37)が、出資者が求める保証金の返還に応じぬよう部下に指示していたことが19日分かった。元従業員が共同通信の取材に証言した。同社は出資金を配当や返金にそのまま流用する自転車操業状態だったとみられ、愛知県警は、保証金も配当や経費に充てていたとみて、資金の流れを調べている。

 県警の発表や元従業員の証言では、同社は高額な果物などを海外に転売する事業に出資すれば配当を上乗せして返金するとうたい、31都道府県の計930人から総額約133億円を集めた疑いがある。

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