西山ファームの元幹部ら5人再逮捕 詐欺容疑で愛知県警
(更新)
岡山県赤磐市の観光農園経営会社「西山ファーム」を巡る投資詐欺事件で、愛知県警は6日、同社元幹部の伊藤弘敏容疑者(37)=別の詐欺容疑で逮捕=ら5人を詐欺容疑で再逮捕した。
関係者によると、いずれも「配当できなくなると思っていなかった」と犯意を否認しているが、県警はメールのやりとりなどから5人が破綻の可能性を認識していたとみている。
県警によると、西山ファームは2015年7月ごろから、購入した果物などを海外に転売する事業に出資すれば、配当を上乗せして返金するとうたい、愛知県を中心に31都道府県の930人から計約133億円を集金。商品の購入代金や、配当率を上げるための「保証金」名目で現金を詐取した疑いがある。
再逮捕容疑は共謀して18年11~12月、愛知県小牧市の30代女性に「配当は毎月必ず支払われる」などとうそを言い、商品購入代金名目の約99万円と保証金名目の200万円の計約299万円をだまし取った疑い。
伊藤容疑者は資金管理を担当し、花本将光容疑者(32)ら4人は出資者を募る立場だった。4人は自らが勧誘した出資者の投資総額に応じて0.2~1.3%の紹介料を獲得し、最も多い月で1人約460万円を得ていた。報酬の総額は4人で約1億6千万円だった。
5人は横浜市の女性から計約786万円を詐取した疑いで10月に逮捕された。県警は海外にいるとみられる社長の山崎裕輔容疑者(40)の逮捕状も取った。〔共同〕