マンション向けのNURO 光には、2つのプランがあることをご存じでしょうか?
1つは、専用の設備が導入されたマンション向けの「NURO 光 for マンション」。
もう1つが、専用の設備が導入されていないマンションでも利用できる「通常プラン(G2/G2T/G2D)※旧マンションミニ」です。
通常プランの階数が撤廃されたため、基本的には対象エリア内であれ、すべてのマンションでNURO 光が利用できるようになりました。
今回の記事では、この2つのプランの違いを中心に、マンションでNURO 光を利用する際の手順や注意点について解説していきたいと思います。
目次
マンションで利用できるNURO 光のプランは1つではない
マンションでNURO 光を使うには、「NURO 光 for マンション」しか選択肢がなく、「自分のマンションはその条件を満たしていないから、申し込むことができない」。
そう思っている人は、実は少なくありません。
しかし、実際には「NURO 光 for マンション」の条件を満たしていないマンションであっても、NURO 光の「通常プラン」に申し込むことは可能です。
まずは、両者の違いを整理しておきましょう。
「通常プラン(G2/G2T/G2D)※旧マンションミニ」と「NURO 光 for マンション」との違い
まずは、2つのプランの違いを比較します。
具体的な割引対象プランと割引額は、以下のとおりです。
通常プラン | NURO 光 for マンション | |
条件 | NUROの設備が未導入のアパート・マンション | NUROの設備が導入済みのマンション |
速度 | 下り最大 2 Gbps / 上り最大 1 Gbps | |
承諾 | 自身で建物のオーナー様に承諾を得る必要がある | 代理店にて、建物のオーナー様や管理組合などの承諾を得る |
月額料金(税込) | 5,200円(G2Tプラン)
5,700円(G2Dプラン) |
2,090~2,750円(M2Tプラン)
2,530~3,190円(M2Dプラン) |
それに対して、通常プランは、NURO 光の設備が未導入の場合でも申し込むことができます。
NURO 光 for マンションの場合、マンションにすでにNURO 光の設備が導入されている必要があったり、4世帯以上の利用者が必要であったりなど、いくつかのハードルがあります。
そのため、NURO 光を導入したいと考えているのでしたら、まず「NUROの設備があるかないか」ということを基準に、自分のマンションがどちらのプランで契約できるのかを考えると良いでしょう。
こちらのページから、ご自身のマンションがNUROの設備を導入済みかどうか、調べることが可能です。
上記の結果、導入済みであれば「NURO 光 for マンション」、導入していなければ「通常プラン(G2/G2T/G2D)※旧マンションミニ」への申し込みを検討してみてください。
ここからは、メリット・デメリット面から両プランを比較していきたいと思います。
通常プラン(G2/G2T/G2D)※旧マンションミニの場合
まずは、通常プラン(G2/G2T/G2D)のメリット・デメリットです。
メリット
通常プランのメリットは以下の3つ。
・1人でも契約できる
・回線速度が速い
・キャッシュバックキャンペーン・特典を行っていることが多い
・階数制限がなくなり、高層のマンションでも通常プランへの加入可能に
1つずつ掘り下げます。
1人でも契約できる
通常プランは、マンションタイプと配線の方式が違います。そのため、マンションタイプのように任意団体のような複数人契約は必要ありません。
戸建てプランのように、利用者が自分1人だけしかいなくても契約ができます。
回線速度が速い
NURO 光の通信速度は、下り最大2Gbpsです。
通常プランでは、マンションのMDF(配線盤)を経由せずに回線を直接、自室に引き込むことになるため、その速度をそのまま利用することができます。一方、マンションプランの場合は配線盤から光回線を各部屋に分配していくため、利用者の人数によっては思った通りの速度を出せないことがあります。
※ただし、通常プランで契約された世帯が高層階の部屋にお住みの場合、高層階にMDF盤(MDF室)等を通した配線も実施しています。
通信速度について※「2Gbps」という通信速度は、ネットワークから宅内終端装置へ提供する技術規格上の下りの最大速度です。お客さまが使用する個々の端末機器までの通信速度を示すものではありません。
※端末機器1台における技術規格上利用可能な最大通信速度は、有線接続(1000BASE-T1ポート利用)時で概ね1Gbps、無線接続時で概ね1.3Gbpsです。(IEEE802.11acの場合の速度です。弊社が設置する宅内終端装置の機種により対応していない場合があります。)
※速度は、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様等)や回線混雑状況等により、低下する場合があります。
キャッシュバックキャンペーン・特典を行っていることが多い
NURO 光の通常プランでは、公式ページでキャンペーン・特典を行っていることが多いです。
オプションサービス加入などへの条件が条件となったものではなく、誰でも追加料金なしにキャッシュバックなどのキャンペーン・特典を受けることができます。
最新のキャンペーン・特典内容は、こちらのページでご確認ください。
階数制限がなくなり、高層のマンションでも通常プランへの加入可能
かつては、マンションにおける通常プランの導入は、7階建以下の物件に限られていました。
そのため、8階建以上のマンションかつ「NURO 光 for マンション」の設備条件を満たしていないマンションの場合、NURO 光を利用することはできませんでした。
しかし、2019年1月にこの回数制限は撤廃され、今では8階建て以上のマンションに住んでいる人であっても、通常プランでの契約が可能となりました。
デメリット
続いて、通常プランのデメリットについても理解しておきましょう。
デメリットは、以下の2つです。
・工事が2回ある
・料金が高い
こちらも見ていきましょう。
工事が2回ある
通常タイプ(NURO 光 G2/G2T/G2D)では、回線を引くまでの工事が2回必要です。
そのため、開通までの時間が長くかかり、その期間は1~3ヶ月程度。
申し込んですぐにインターネットが使えないのは不便ですが、開通までの期間にポケットWi-Fiの貸し出しサービスが利用できます(特別価格で提供中)。
マンションプランと比べて料金が高額
NURO 光の通常プラン(G2/G2T/G2D)の月額料金は、5,200円(税込)(G2Tプラン)で、マンションプランと比較すると割高です。※(G2Dプランは5,700円(税込))
しかし、その一方でマンションプランのように1つの回線を利用者全員に分配するわけではないため、回線の混雑による速度の低下なくインターネットを利用することができます。
また、この料金には「回線利用料」「プロバイダ料金」「無線LAN」「セキュリティサービス」のすべてが含まれているため、もともとお値打ち価格でもあります。(セキュリティサービスが含まれているのはG2Dプランのみ)
通常タイプ(NURO 光 G2/G2T/G2D)導入の手順や流れ
通常タイプ(NURO 光 G2/G2T/G2D)の場合の工事は2回に分かれます。
大まかに分けて、以下の形です。
・宅内工事(ONU設置場所~家の外壁面まで)
・屋外工事(外壁面~電柱まで)
宅内工事はNUROが行い、屋外工事は協力会社が行います。順番としては以下の形。
1.宅内工事
↓
2.屋外工事
このように二度の工事が必要なため、開通まで時間がかかってしまいます。
ただし、追加料金を支払うことで一度の工事で開通まで行える場合もあります。その際の追加料金は、5,000円です。
工事が土日の場合は、そこにさらに3,000円を上乗せして8,000円の追加料金を支払うことになります。
お金はかかりますが、手間を少なく開設したい人におすすめです。
通常プラン(NURO 光 G2/G2T/G2D)の注意点
NURO 光の通常プランをマンションに導入する場合は、物件の管理者(大家さんや会社)の許可が必要です。
なぜならば、電柱から引き込んだ光ファイバーを固定するための金具などを、外壁に取り付ける必要があり、その際に壁に穴を空ける必要があるためです。
上手に説得・交渉をして、工事の了承を得るようにしましょう。
大家さんとの上手な交渉方法については、別途記事にまとめていますので併せてご確認ください。
>>NURO 光をアパート・マンション導入時に大家さんから許可をもらうコツ
NURO 光 for マンションをマンション導入する場合
続いて、集合住宅用プランである「NURO 光 for マンション」を導入した場合の、メリットやデメリットを見ていきましょう。
メリットは、何といっても安いこと
「NURO 光 for マンション」のメリットは、以下の2つです。
・料金が安い
・速度が速い
掘り下げていきます。
料金が安い
「NURO 光 for マンション」がマンションのインターネット導入におすすめな理由は、なんといっても月額料金が安いこと。
しかも、利用者の人数によって月額料金が変動していきます。
同一の建物内に住むNURO 光の利用者数と月額料金の関係は、以下の表をご覧ください。
加入者 | 月額料金(税込) |
〜6人 | 2,750円 |
7人 | 2,640円 |
8人 | 2,530円 |
9人 | 2,420円 |
10人以上 | 2,090円 |
※M2Tプランの料金
料金に幅があるのには、理由があります。
「NURO 光 for マンション」の場合、「基本使用料(1,760円)」と「Hands-up会費(330円~990円)」の合計額が、月額料金となります。
「Hands-up会費」とは、NURO 光の設備維持費や設備導入費に充当される会費であり、この会費は会員が増えるごとに1人あたりの支払いが減っていくという仕組み。
マンションプランでは、この「Hands-up会費」の部分が加入した人数によって変動するため、利用者数によって月額料金が変わるというわけです。
デメリット
一方で、「NURO 光 for マンション」にはデメリットもあります。それは以下の2つ。
・利用条件が厳しい
・回線速度が遅くなる場合がある
こちらも掘り下げていきます。
利用条件が厳しい
「NURO 光 for マンション」を利用するには、お住いのマンションにNURO 光の設備がすでに導入されている必要があります。
もし、未導入の場合は、自分で大家さんなどと交渉し、NURO 光の設備を導入してもらいましょう。
2018年時点でNURO 光の設備が導入されているマンションは5,000棟ほどありますので、設備導入の有無をこちらのページで確認してみてください。
>>「NURO 光 for マンション」向けの設備が導入済みかを調べる
回線速度が遅くなる場合がある
続いてのデメリットは、「NURO 光 for マンション」では、条件によって通信速度が遅くなってしまう場合があるということです。
「NURO 光 for マンション」は、回線を一度、共用部のMDFと呼ばれる配電盤に通し、そこから各利用者の部屋に分配していくという方式をとっています。
そのため、利用人数が少なく、全員がバラバラの時間にインターネットを接続するならば問題はありませんが、利用時間が一度に集中してしまうと、それだけ速度が低下してしまう可能性があります。
とはいえ、一般的な光回線が下り1Gbpsということを考えると、下り2GbpsのNURO 光なら、集中時でも安定したインターネットを楽しむことが可能です。
「NURO 光 for マンション」導入の手順や流れ
マンションで「NURO 光 for マンション」を契約する際の導入手順は、以下のとおりです。
①まずはこちら(検索ページへのリンク)から、お住いのマンションにNURO 光の設備が備わっているかを確認
↓
②NURO 光未導入の場合は、大家さんの承諾を得て最低4人以上の利用者を集める(NURO 光が導入されているマンションならば承諾は必要ない)
↓
③「NURO 光 for マンションのお申し込み」より申し込みを行う
↓
④NURO 光から連絡があるので、そのときに宅内工事の日程調整を行う
↓
⑤後日、回線工事を行う
マンション自体がNURO 光をすでに導入し人数がすでにそろっている場合は、最短1~2週間程度で工事は完了(混雑状況によりもっと長くかかってしまう場合もある)し、インターネットが利用できるようになります。
まずは、マンションの設備導入のチェックから!
今回ご紹介したように、マンション向けのNURO 光には2つのプランが用意されています。
まずは設備導入の検査を行い、導入済みであれば「NURO 光 for マンション」、それ以外であれば「通常プラン」を利用するのが便利です。
「通常プラン」の場合、開通まで時間がかかりますが、その間はポケットWi-Fiの貸し出しサービスを利用すれば、インターネットの不通期間を無くすことも可能。
ぜひ、マンションでもNURO 光で快適なインターネット生活を実現してください。