アーティストたちが影響を受けてきた音楽や、100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲をテーマにしたFMプログラム「KKBOX presents 897 selectors」。今回は、5月10日に2ndアルバム『PLAY』をリリース、5~7月には全国ワンマンツアーを開催するシンガーソングライターの藤原さくらさん。デビューから幅広い音楽性で聴くものを驚かせる、彼女の音楽のルーツとは? どんな音楽を聴き、どんな音楽に影響されてきたのでしょうか。
Hello It's Me / Todd Rundgren 私が小学生でまだギターも始めていないような頃、父がドライブ中にずっと流していた沢山のUKロックの中から、特に当時を思い出す曲をセレクトしました。当時はあまり感じなかったのですが、音楽をやり始めてからその良さに気づいた曲です。Ringo Starr & His All-Starr Bandで来日した際に、Todd Rundgrenの生歌を聴いて感動しました。 Lonestar / Norah Jones 高校一年生のオーディションの時に歌った曲です。ノラジョーンズさんの曲に出会ったおかげで自分の声に自信を持つことが出来ました。 自分の声にコンプレックスを持っていて、まだ自分のやりたい音楽を模索中だった時、ヴォーカル・スクールの先生から「あなたの声は、ノラ・ジョーンズが合うから、このアルバムを全曲コピーしなさい。」と言われて聴いたのが彼女のデビューアルバム「Come Away With Me」。その素晴らしさに感動し、歌ってみると自分のキーに合っていて歌いやすく、大好きになりました。 Oh! Darling / The Beatles この曲は月9のオーディションで歌いました。 父がビートルズ大好きだったので小さい頃からずっとビートルズと共に在りました。シャウトする人に魅力を感じるんです。今でも高い声に憧れがあります。とにかく永遠に新鮮でかっこいい音楽なので、私も何年先に聴いてもそう思ってもらえるような曲をいっぱい作りたいです!男性の高い声の人がちょうど歌いやすいんです。
I remember you / YUI 初めてCDを買ったのもライブを自分で見に行ったのもシンガーソングライターになりたいと思ったキッカケもYUIさんでした。私の世代はきっとそういう方多いと思いますが、YUIこそが全て…超えられぬ存在という感じです。元々は姉が好きだったのですが、聴いた時に電流が走りました。 Go to the River / Yael Naim とにかく愛してやまない…ヤエルナイムさんのアルバムはほんとにいっぱい聴き込んでいて、こんなアルバムが作れたら本望だなぁ、そのために音楽をやっているなぁと心から思います。唯一無二の音楽。 出逢いはジャケ買い。面白い楽器をたくさん使っていて、すごく工夫があるアルバムで、クレジットを隅々まで見ていました。その影響はとても大きく、楽曲のアレンジにとてもこだわるようになりました。
Heart Of The Country / Paul McCartney 世界で一番大好きで尊敬しているアーティストです。ポールマッカートニー、無人島に一枚アルバム持って行くなら「RAM」です。とんでもない曲ですよ。 この曲をベストアルバム「Pure McCartney」のdisc1の2曲目に入れたPaulに乾杯をしたいです。 La Tienda de Sombreros / Monsieur Periné コロンビアのバンド。もうほんとーにほんとーーーーーにカッコいい!!! 日本でも流行れば良いのに!CDショップに行くのが大好きで、ワールドミュージックのコーナーにずっといるんですがそこで聴いて即買いしたアルバムです。 このアルバムの販売を手掛ける渋谷のセレクトショップ『デシネ・ショップ (dessinee shop)』が、とにかく自分のツボの音楽をたくさん取り扱っていて、それがなんと父親とつながっていて。前から「多分好きだから行ってみな。」と言われていたお店だったんです。
春の歌 / 藤原さくら 5月10日リリースの2nd Album「PLAY」にも収録された、映画「3月のライオン」後編の主題歌。ご存知、スピッツの大ヒット曲のカヴァー。DJの野村雅夫さんが「アルバムの中で特に『赤』が気に入っていて・・」と言うと、マバヌアさんからもLINEで「『赤』が好き。名曲だよ。」ってメッセージがきました。これまでは、自分の気持ちをそのまま歌うことが多かったんですが、今回のアルバムでは、物語のような曲を歌ったもの、誰かを演じて歌うものが多くなりました。 Someday / 藤原さくら 去年沢山の出会いがあった中で、これからも大切にしていきたいなと強く思ったので、この曲を選びました!