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“死刑執行の当日告知は違法”死刑囚が提訴「尊厳を持って死を迎えることができない」
更新:2021/11/05 10:53
死刑当日に刑の執行を告知されるのは違法だとして、死刑囚2人が国に損害賠償などを求めて提訴しました。
訴えを起こしたのは拘置所に収容されている死刑囚2人です。訴状によりますと、死刑囚に対する刑の執行について、国は現在「心情の安定を保つため」などとして、本人への告知は約2時間前としているということです。
原告らは、こうした運用が法律で定められていないうえ、不服を申し立てる時間がなく憲法などに違反するとして、国に対して損害賠償や事前の告知を求めています。
(原告の代理人 植田豊弁護士)
「わずか2時間前に告知されたのでは、死刑確定者は尊厳を持って死を迎えることなどできません」
法務省は「訴訟が係属した際には適切に対応したい」としています。