【マクロで超便利】マネーフォワードでPayPayの利用履歴を取り込む方法

zuka

こんにちは。
zuka(@beginaid)です。

本記事では,マネーフォワードクラウドやfreeeなどの会計ソフト,マネーフォワードMEなどの家計簿ソフトでPayPayの利用履歴を取り込む方法をお伝えしていきます。

なお,今回は管理人が利用しているマネーフォワードを例に挙げてお伝えしていきます。恐らく,どの会計ソフトや家計簿ソフトでも基本的にはcsvを取り込む方法は変わらないと思うので,汎用性の高い知恵だと思っています。

最近マネーフォワードMEはcsvからのインポートを廃止しました。ここではマネーフォワードクラウドでcsvをインポートしてマネーフォワードMEに連携するという流れを想定しています。

結論

以下の流れでPayPayからcsvを抽出してマネーフォワード等のソフトにアップロードします。

STEP
PCにNoxPlayerをインストールする

PayPayの利用履歴をcsv形式で吐き出してくれるアプリはAndroidにしか対応していません。そのため,Androidの実機がない方(つまりiPhoneユーザの方)はパソコンで疑似的にAndroid環境を作ります。

STEP
「履歴出力 for PayPay」を利用する

Google Playから「履歴出力 for PayPay」という神アプリをダウンロードして,取引履歴のcsvを出力します。

STEP
Excelのマクロで形式を整える

このcsvのままでは支出と収入が一緒くたになっているため,管理人が簡単に作ったマクロを利用して支出と収入を分類します。

STEP
ソフトに整形済みcsvをアップロードする

最後はマクロで成形されたcsvをソフトにアップロードするだけです。

パッと見ると「うわこんな面倒くさい手順踏まなあかんのか」と思われるかもしれませんが,一度環境を整えてしまえば3分もかからず完了してしまう作業になります。手打ちでPayPayの利用履歴を入力するよりも遥かに効率の良い方法です。

それでは,以下で具体的に見ていきましょう。

STEP1:NoxPlayerのインストール

注意:以下の内容はAndroirdの実機がある方はスマホでできる操作です。そのままSTEP2「 履歴出力 for PayPayのインストール 」にお進みください。

こちらのページからNoxPlayerのインストーラをダウンロードしましょう。基本的にはトップページにある最新版をダウンロードしておけば間違いないです。本記事の範疇を越えてしまいますので,ここではインストール方法を細かく解説はしません。

ただ,一般的なソフトウェアと同じでインストールは難しくはなく,インストーラを起動して次に進んでいくだけです。

STEP2: アプリの利用

NoxPlayerの起動

NoxPlayerを起動しましょう。

NoxPlayerのホーム画面

履歴出力 for PayPayのインストール

画面上部にある「アプリを検索」の検索窓から,「paypay csv」と検索すると「PayPay(ペイペイ)の利用履歴をCSVで出力 – 履歴出力 for PayPay」という名前のアプリがヒットします。

今回利用するアプリ
zuka

まさに神アプリ。クリティカルなニーズに応える優れもの。

なお,Google PlayではGoogleアカウントでのログインが求められますので,ご自身のアカウントでログインして下さい。今回はこちらのアプリを利用していきます。ブラウザ上のGoogle Playのページはこちらです。

PayPayのインストール

加えて,NoxPlayer上にPayPayもインストールしましょう。Google Playで「PayPay」と検索してPayPayをインストールし,ご自身のPayPayアカウントでログインしておきます。

csvの出力

さて,PayPayの利用履歴のcsvを抽出しましょう。初回だけ右上の設定ボタンから「端末設定を開く」を選択してユーザ補助をONにする必要があります。

ユーザ補助をONにする

あとはアプリのチュートリアルに沿ってPayPayの利用履歴をcsv出力しましょう。

アプリの画面

赤いボタンから「PayPayを開く」を選択して,PayPayの取引履歴をスクロールしていきます。ちなみにPayPayの取引履歴は少し深いところにあって,アイコンが並んでいるところの設定ボタンのような部分を押すと現れます。

すると,アプリがその内容を追跡してくれます。PayPayの下部に「アプリに戻る」ボタンが出てきているはずなので,そこを押してアプリの画面に戻ります。青色の「履歴を出力する」を押すと,csvが出力されるという仕組みです。

保存先は,NoxPlayerのダウンロードファイルでも良いのですが,直接Googleドライブに保存することもできます。Googleドライブに保存すれば,ローカルのパソコンにもすぐ持って行けますので,Googleドライブ上にcsvを保存することをおすすめします。

STEP3: Excelマクロの利用

Excelマクロの使い方は本記事の範疇を越えてしまうため説明はしません。もしコメント欄かお問い合わせフォームよりご意見いただければ,マクロの使い方を記事に追記します!

ローカルに持ってきたcsvをExcelで開きます。すると,csvは以下のような形式になっているはずです。

アプリで出力されるcsvの形式

このcsvには2つ問題点があります。

1つ目は,F列に書かれている収入と支出の符号が正になっていることです。どちらか一方の符号を負にしなければ,会計ソフトに適切にインポートできません。一般には,支出を負にするとよいでしょう。

2つ目は,余計な列が含まれていることです。必要なのは,日付け・摘要(概要)・支出入の金額だけです。実際,会計ソフト側でインポートする列を選べることがほとんどですが(マネーフォワードクラウドは選べます),ここでは簡単にマクロを組んで2つの問題点を解決してしまいましょう。

Sub money_forward()
    Dim i
    For i = 1 To Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
        Dim str
        str = Cells(i, 2).Value
        If (str Like "*処理中*") Then
            Rows(i).Delete
        ElseIf (str Like "*支払い*") Then
            Cells(i, 6).Value = Cells(i, 6).Value * -1
        End If
    Next
    Range("A:A, C:D").Delete
End Sub

このマクロを実行すれば「支出を負にして」「必要な列だけを抽出した」csvが得られます。

なお,自分の環境では,支出・収入の説明は「支払い」「PayPay残高処理中」「PayPay残高GET」「チャージ」「受け取り」の5種類でした。すると,支出は「支払い」のみになりますので,上記マクロでうまくいくという訳です。また,処理中は取引履歴にはあるものの会計上は必要ありませんので,行ごと削除しています。

STEP4: csvのアップロード

あとはご利用のソフトに整形済みのcsvをアップロードするだけです。お疲れさまでした!

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